こんにちは。競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では、注目の重賞競走「毎日王冠」の予想についてご紹介します。
ご紹介する内容は毎日王冠の予想のポイントとなるラップ分析と圧倒的1番人気が想定される3歳馬サリオスと迎え撃つ古馬勢からダイワキャグニー、カデナのラップ適性を特集します。
ラップから毎日王冠をしっかりと予想していきます。馬券予想にぜひご参考ください。
毎日王冠2020 ラップ分析
この記事の初めに毎日王冠のラップ分析についてご紹介します。
こちらは毎日王冠の直近5年の個別ラップの推移をまとめたグラフです。
毎日王冠は東京開催開幕週にレースが行われるため、超高速ラップであることが特徴のレースです。
ダノンキングリーが勝った昨年の勝ち時計が1分44秒4、アエロリットが勝った一昨年の勝ち時計が1分44秒5。ラップスピード換算で11秒60ですから、芝1800mのレースにおいては超高速ラップといえます。
また、もう一つのラップの特徴としてあげられるのが11秒台のラップが持続的に続いた上でラスト3ハロンは末脚勝負になっていること、つまり持続力と瞬発力の双方が求められるレースであることです。
この点もラップの傾向として抑えておきたいポイントといえます。
次に、この直近5年のラップ傾向を脚質型とラップスピードの2軸で考えるラップマトリックスに落とし込んでいきます。
このラップマトリックスとはラップスピードを縦軸に、脚質型の指標であるレースペースチェンジ指数(競馬ソフト「ターゲットフロンティア」で使用される数値「RPCI」)を横軸に取り、対象レースのラップ適性を散布図にまとめたグラフです。
毎日王冠2020 有力馬ラップ適性
それではここからは、先ほどご紹介した求められるラップ適性を判断軸に圧倒的1番人気が想定される3歳馬サリオスと迎え撃つ古馬勢からダイワキャグニー、カデナの適性についてご紹介していきます。
サリオス ラップ適性
まず初めに取り上げるのが、圧倒的1番人気が想定される「サリオス」です。
今春の皐月賞、日本ダービーではコントレイルに苦杯を喫する2着。それでもコントレイルを除く他馬との力の差は歴然で改めて強さを見せています。
今回は日本ダービーから大幅に距離を短縮しての一戦。得意の芝1600m~芝2000mのレースに戻れば巻き返しは必須です。
上のグラフは、サリオスのデビューから前走日本ダービーまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるサリオスのラップ適性は、2歳時の朝日杯フューチュリティステークス、サウジアラビアロイヤルカップの勝利から、マイル戦の高速ラップに強いことがあげられます。このマイル戦の高速ラップという条件下であれば、脚質型は底力型から瞬発力型までオールラウンダーな適性を示しています。
毎日王冠で求められるラップ適性「バランス型×ラップスピード11秒60~11秒80」においても、勝利したサウジアラビアロイヤルカップが近接しており高評価。毎日王冠に対する高いラップ適性が見込めます。
超高速ラップ下で持続力と瞬発力の双方が求められる毎日王冠はサリオスにとってベストに近い条件下といえます。
気になる仕上がりについても、1週前の追切で美穂南Wで5ハロン65秒5、ラスト1ハロン11秒8の好時計を馬なりでマークしています。
古馬と初めての対戦となりますが、ラップ適性の高さと今回のメンバーレベルを考えてもここは勝ち負け必須でしょう。
ダイワキャグニー ラップ適性
続いて取り上げるのが、エプソムカップ以来で去勢手術明けのレースとなる「ダイワキャグニー」です。
上のグラフは、直近10戦のダイワキャグニーのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるダイワキャグニーのラップ適性ですが、芝1800m~芝2000mの中距離戦の瞬発力勝負に強いことがあげられます。「スローペースを先行してそのまま粘りこむ」、これがダイワキャグニーの好走パターンです。
ただし底力型となった前走エプソムカップを勝利するなど、オールラウンダーなラップ適性も兼ね備えます。
毎日王冠に対するラップ適性についても、求められるラップ適性に近接する昨年秋のメイステークスの勝利が高く評価できます。
また全8勝の全てが東京コースということも考慮すればコース適性も非常に高いものが見込めます。
あとは、エプソムカップ以来の休み明けと去勢明け初戦という条件をどのように捉えるか。
仕上げは叩き良化型と考えていますので、ローテーションにはリスクがあります。
そのリスクを加味すればオッズと相談しながらの馬と考えます。
サリオスに人気が集中してオッズがつくようであれば勝負して面白い一頭ですし、逆にコース適性を買われて人気を集めるようであればローテーションのリスクを取って抑えまでに留める。
そのような一頭と考えます。
カデナ ラップ適性
この記事の最後に取り上げるのが、「カデナ」です。
直近2走は不甲斐ない結果が続いていますが、今年の小倉大賞典を勝ち、大阪杯でも4着と好走。メンバー中実績としては上位でマークしておきたい一頭です。
上のグラフは、直近10戦のカデナのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるカデナのラップ適性は、芝1800m~芝2000mの中速ラップでタフな底力型や持続力型のレースに強いことがあげられます。
このラップ適性は毎日王冠で求められる高速ラップや瞬発力と相反する適性といえ厳しい評価です。
またコース適性も大箱コースよりは小回りコースを得意にしています。この点でも疑問符がつきます。
実際に東京芝コースのレースは過去5戦して2歳時の百日草特別の2着が最高で、それ以外の4戦は全て2桁着順と大敗しています。
このような背景から、カデナについてはかなり厳しい評価と言わざる負えないと考えます。
有力馬 見解
ここまでサリオス、ダイワキャグニー、カデナの3頭のラップ適性についてご紹介しました。
最後に見解をまとめたいと思います。
まず圧倒的1番人気が想定されるサリオスですが、ラップ適性は非常に高く、ここは勝ち負け必須といえます。
ハーツクライ産駒ということで一夏をこえた成長力も期待できますし、1週前追切の動きも良いです。
古馬との初対戦となりますが、3歳世代でコントレイルに唯一肉薄する力を見せていること、古馬勢のメンバーが例年とは異なり低いことを考えればサリオスには逆らえないでしょう。
抜群のコース適性でラップ適性も高いものが見込めるダイワキャグニーも侮れません。
休み明けかつ去勢明けというローテーションは気になりますが、去勢効果がプラスに出れば面白い一頭です。
あとはオッズを考慮しての勝負度合いとなりそうです。
この2頭に対して低評価なのがカデナです。
中速ラップの底力型や持続力型に強いラップ適性は、毎日王冠で求められるラップ適性とは相反する適性。
過去の東京コースでの走りを見る限り、厳しい一戦となりそうです。
最後に府中牝馬ステークスへの出走の可能性もあるコントラチェックが毎日王冠に出走してくれば面白いです。
高速馬場を軽快に逃げてよい馬なので、開幕週の東京芝コースとの相性も見込めます。
逃げた場合は4戦4勝、逆に逃げれなかった場合は凡走の馬で、近走は番手もしくは先行しての中途半端な競馬が続いています。
出走してきて思い切った逃げを打てば、ダークホースになりえる馬と考えています。
以上、この記事では毎日王冠の予想についてご紹介しました。
ご紹介した内容が毎日王冠を予想する上で少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。