こんにちは。KAZUです。
この記事では、天皇賞春へ向けたトライアルレース「阪神大賞典」の予想について特集します。
ご紹介する内容は、阪神大賞典の予想のポイントとなるラップ分析と有力馬と考えるアリストテレス、ユーキャンスマイル、ショウリュウイクゾ、ナムラドノヴァンのラップ適性についてです。
阪神大賞典をラップ分析からしっかりと予想していきます。
ぜひ最後までお読みください。
目次
阪神大賞典2021 ラップ分析
この記事の初めに阪神大賞典の予想のポイントとなるラップ分析をご紹介します。
このラップ分析については、独自の予想ツールであるラップマトリックスを用いて分析を行います。
上図は直近5年の阪神大賞典のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
阪神大賞典のラップ適性の特徴は、長距離戦でありながらも道中のラップの緩みが小さく持続力の適性が求められること。
実際に過去5年の阪神大賞典の脚質型は底力型が1回、持続力型が2回、バランス型が2回、過去5年平均の脚質型は持続力型となっています。
3000mの長丁場での持続力勝負となれば、阪神大賞典はスタミナが強く求められるレースと言えます。
ラップスピートについては、中速ラップ~低速ラップ「ラップスピート12秒10~12秒40」が基本です。
このような点をふまえて考える今年の阪神大賞典で求められるラップ適性ですが、「持続力型・バランス型×ラップスピード12秒10~12秒40」に設定します。
次以降にご紹介する有力馬アリストテレス、ユーキャンスマイル、ショウリュウイクゾ、ナムラドノヴァンのラップ分析については、この求められるラップ適性を判断軸に評価を行っていきます。
阪神大賞典 有力馬ラップ適性
それでは、ここからは阪神大賞典の有力馬アリストテレス、ユーキャンスマイル、ショウリュウイクゾ、ナムラドノヴァンのラップ適性について評価を行っていきます。
なお、このラップ適性についてはA、B+、B、Bー、Cの5段階で評価を行っていきます。
アリストテレス ラップ適性
まず初めに「アリストテレス」を取り上げます。
こちらはアリストテレスのデビュー戦から前走アメリカジョッキークラブカップまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからアリストテレスのラップ適性を分析すると、「底力型~バランス型×ラップスピード12秒00~12秒60」のレースを得意にしていることが分かります。
牝系と父エピファネイアから受け継いだ豊富なスタミナを発揮できる中長距離戦の底力勝負や持続力勝負がアリストテレスにとってベストな舞台と言えます。
唯一馬券圏外となったプリンシパルステークスは、レース全体の上り3ハロンが34秒5を切る速い上りが求めら、かつ瞬発力型となったレース。
このレースで凡走したことからも、アリストテレスのラップ適性が中長距離戦の底力勝負や持続力勝負に向いていることが分かります。
阪神大賞典で求められるラップ適性に対しては、若駒ステークスと菊花賞と2戦して2着2回。
勝ちきれてはいないものの菊花賞では三冠馬コントレイルを追い詰める2着ですから、パフォーマンスは非常に高いものを発揮しています。
そのため、アリストテレスは阪神大賞典に対して高いラップ適性が見込めます。
ラップ適性の評価は、文句なしの「A」評価です。
前走のアメリカジョッキークラブカップではルメール騎手がうまく乗ったとは言え、非常に重たい馬場下の中で力強く勝ちきり重賞初制覇。
抜群のラップ適性に馬場不問となれば、この馬には逆らえません。
1週前時点では鉄板の推奨馬として推したいと思います。
ユーキャンスマイル ラップ適性
次に「ユーキャンスマイル」を取り上げます。
上図はユーキャンスマイルの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからユーキャンスマイルのラップ適性を分析すると、「持続力型~超瞬発力型×ラップスピード12秒10~12秒50」のレースで高いパフォーマンスを発揮していることが分かります。
母父ダンスインザダークの影響が色濃く出て長距離戦を得意にするユーキャンスマイル。
同じステイヤー気質のアリストテレスと異なる点は、速い上りが求められる瞬発力勝負でも対応できることがあげられます。
昨年の阪神大賞典の勝馬で、阪神大賞典で求められるラップ適性に対してもG1レースの天皇賞春で4着といった実績を残しています。
そのため本来であれば、高いラップ適性を見込みたいユーキャンスマイル。
しかし直近のレースの成績が奮わないことが評価できません。
特に阪神大賞典で求められるラップ適性と同じとなったアルゼンチン共和杯で4着、有馬記念では11着と凡走している点が大きなマイナス評価。
直近の成績を考慮してラップ適性は「B」と平均的な評価に留めます。
直近のレース内容と年齢が6歳という点を考慮すると、競争能力の衰えが見られるというのが見解です。
このような背景から連覇を期待されている方には申し訳ありませんが、危険な人気馬としてユーキャンスマイルを位置づけます。
ショウリュウイクゾ ラップ適性
続いて「ショウリュウイクゾ」を取り上げます。
上図はショウリュウイクゾの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからショウリュウイクゾのラップ適性を分析すると、「持続力型・バランス型×ラップスピード12秒00~12秒40」のレースで結果を残していることが分かります。
母ショウリュウムーンはマイルから中距離戦で活躍した馬でしたが、ショウリュウイクゾは父オルフェーヴルの影響でスタミナとパワーを活かした競馬を得意とします。
ラップ適性も距離が延びて低速ラップになるほど好成績で、道中の流れもタフな方が向きます。
阪神大賞典で求められるラップ適性に対しては、許波多(こはた)特別で1着、1勝クラスで2着と連対を外しておらず一定の評価ができます。
特に2勝クラスの許波多特別では、サンレイポケットを抑え込んで勝利しており評価ができます。
ラップ適性からは距離が3000mに延びて、さらにパフォーマンスの向上が期待できると考えています。
そのような点を考慮して、ラップ適性は「B+」と高い評価をつけます。
前走は斤量面に恵まれた感は強いですが、前不利な中で粘り切った点は好内容です。
ここは試金石の一戦となりますが、距離が延びることでのラップスピードの低速化に強い点をふまえるとアリストテレスに次ぐ形での2番手・3番手候補に位置づけたい一頭です。
ナムラドノヴァン ラップ適性
この動画の最後に「ナムラドノヴァン」を取り上げます。
上図はナムラドノヴァンの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからナムラドノヴァンのラップ適性を分析すると、「バランス型~超瞬発力型×ラップスピード12秒10~12秒50」のレースで結果を残していることが分かります。
この馬もショウリュウイクゾ同様に距離を延ばしてラップスピードが低速化するとパフォーマンスを発揮してくる特徴を持ちます。
直近2戦の万葉ステークスやダイヤモンドステークスから、芝3000m超えの長距離レースで既に実績を残している点はショウリュウイクゾと異なり安心感があります。
阪神大賞典で求められるラップ適性に対しては、3戦1勝ながら前々走の快勝した万葉ステークスが合致しており高評価。
そのためラップ適性の評価は「B+」とします。
良績が左回りコースに偏っている馬ですが、3走前のグレイトフルステークスのレース内容を見る限り、右回りがダメというわけではなさそうで、そこまで気にする必要はないでしょう。
直近2走の長距離適性と阪神大賞典に対する高いラップ適性から、ここも好走が期待できる一頭。
ショウリュウイクゾ同様にアリストテレスに次ぐ形での2番手・3番手候補の一頭と評価しています。
阪神大賞典2021 まとめ
今回ご紹介した内容をまとめると、今年の阪神大賞典はアリストテレスの能力とラップ適性が大きく抜けています。
断然1番人気が想定されますが、ここは鉄板級で逆らえないと予想します。
続く有力馬の2番手・3番手評価には、1週前時点ではショウリュウイクゾとナムラドノヴァンをあげます。
両馬ともに距離が延びてのラップスピードの低速化でパフォーマンスをあげてくる特徴を持ちます。
ここも好勝負が期待できます。どちらを上に取るかは、追切面をふまえた状態で判断したいところです。
一方でユーキャンスマイルは直近のレース内容と結果から、能力的な衰えを感じています。
そのため、有力馬の中では危険な人気馬と評価しています。
以上、この記事では阪神大賞典の予想についてご紹介しました。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。