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競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます!
この記事では、注目の重賞レース「阪神牝馬ステークス」のラップ分析について特集します!
記事の内容は、まず初めにラップ分析の方法を簡単に取り上げ、その後に求められるラップ適性、そして出走予定馬の中でラップ適性が高い馬を3頭ランキング形式でご紹介します。
馬券予想にぜひご参考下さい。
目次
ラップ分析の方法
まず初めに、ラップ分析の方法についてご紹介します。
今回ご紹介するラップ分析は、2つの軸で分析する手法を取り入れています。分析軸の1点目が「脚質型」、分析軸の2点目が「ラップスピード」です。
まず脚質型とは、上り3Fと上り3Fを除くラップの変化に着目した指標で、競馬分析ソフトの「ターゲットフロンティア」でいうレースペースチェンジ指数(RPCI)を指します。このRPCIの数値を用いて脚質型として「超底力型」、「底力型」、「持続力型」、「バランス型」、「瞬発力型」、「超瞬発力型」の6つに分類します。
続いてラップスピードですが、こちらは1ハロンのラップの速さです。そのレースの勝ち時計からハロン数を割り算して得た1ハロンの平均ラップを指します。なお、道悪の場合は補正値を加えます。
この2つの視点で分析を行うことで、より精度の高いラップ分析が行えると考えています!
阪神牝馬ステークスで求められるラップ適性
それではここからは、阪神牝馬ステークスで求められるラップ適性についてご紹介します!
こちらは阪神牝馬ステークスの直近4年の1ハロン毎の個別ラップをまとめたグラフです。
なお、2015年の阪神牝馬ステークスは阪神芝1400mでの開催のため分析の対象から除きます。
グラフから分析を進めると、毎年上り3Fを起点にしてラップが12秒前後から11秒前半に一気に速くなっていることが分かります。
このラップ傾向は、いかにも大箱阪神外回りコースで行われるレースといったところです。
ラップ適性を分析していくと、過去4年の阪神牝馬ステークスの脚質型はミッキーチャームが勝った昨年2019年は「瞬発力型」、ミスパンテールが勝った2018年も「瞬発力型」、 ミッキークイーンが勝った2017年は「持続力型」、スマートレイアーが勝った2016年は持続力型と瞬発力型の中間である「バランス型」となっています。
この4年間の各年のRPCIの平均値を取った数値は55.1。
脚質型は「バランス型」となります。
次に阪神牝馬ステークスのラップスピードについてですが、過去4年の道悪による補正値を加えた1ハロンの平均ラップを算出すると、最も速いラップが2017年の11.59、最も遅いラップが2018年の11.85です。
過去4年の1ハロンの個別ラップの平均値は11.69。
マイル戦らしい早い時計の勝負といえ、高速決着に対応できる実績が欲しいところです。
ここまでご紹介した脚質型・ラップスピードを考慮して阪神牝馬ステークスで求められるラップ適性を考えると、脚質型はバランス型要素を含む「瞬発力型」、ラップスピードは「11.60~11.85」に設定したいと思います。
次章以降のラップ適性の高い出走予定馬のランキングについては、このラップ適性を前提において進めていきます。
阪神牝馬ステークスのラップ適性の高い馬(トップ3)
それではここからは、阪神牝馬ステークスの出走予定馬の中からラップ適性の高い馬について3頭、ランキング形式でご紹介します。
ラップ適性 3位:ビーチサンバ
【対象レース】
・ローズステークス:2着(瞬発力型×11.60)
・桜花賞:5着(瞬発力型×11.78)
・クイーンステークス:2着(瞬発力型×11.78)
まずラップ適性の第3位は、ビーチサンバです!
阪神牝馬ステークスで求められるラップ適性である「瞬発力型(バランス型)×ラップスピード 11.60~11.85」のレースは、過去ローズステークス、桜花賞、クイーンステークスと3戦していますが2着、5着、2着とまずまずの成績をあげています。
桜花賞はメンバーレベルの高いG1ですし、ローズステークスの勝ち馬はダノンファンタジー、クイーンステークスの勝ち馬はクロノジェネシスですから致し方ない点もあるでしょう。
デビュー以来9戦して1勝、2着3回、3着1回と馬券圏内は5戦ありますが、そのうち瞬発力型・超瞬発力型のレースは4戦と瞬発力勝負に強い馬。
前々走の秋華賞は距離が長すぎた印象ですし、前走の京都牝馬ステークスは逆にペースが速すぎた感があります。また出遅れも響きました。
適距離のマイル戦、かつ得意の阪神芝外回りコースに戻って見直したい一頭で、そのラップ適性の高さから第3位に位置付けます!
ラップ適性 2位:シゲルピンクダイヤ
【対象レース】
・ローズステークス:4着(瞬発力型×11.60)
・桜花賞:2着(瞬発力型×11.59)
・チューリップ賞:2着(バランス型×11.76)
期待値が高いラップ適性の第2位は、シゲルピンクダイヤです!
阪神牝馬ステークスのラップ適性に合致して対象となるレースは、ローズステークス、桜花賞、チューリップ賞の3戦で、なかでも桜花賞2着のレースが評価ができます。
このレースのラップスピードは「11.59」と阪神牝馬ステークスで設定したラップスピードよりは「0.01」速いのですが、このラップスピードの誤差であればラップ適性として許容範囲です。
また対象レースとなる桜花賞のトライアルレース、チューリップ賞のパフォーマンスも良かったので、期待値は高いです(このレースの脚質型はバランス型です)。
ここまでの成績の傾向として、急坂コースの中山・阪神での良績が目立つ馬なので、その点もプラスです。
前走の京都牝馬ステークス7着の結果から人気が落ちるようであれば、ラップ適性からは積極的に狙いたい一頭です!
このような内容から、ランキング2位で推奨します!
ラップ適性 1位:ダノンファンタジー
【対象レース】
・ローズステークス:1着(瞬発力型×11.60)
・桜花賞:4着(瞬発力型×11.59)
・チューリップ賞:1着(バランス型×11.76)
注目のラップ適性の第1位はダノンファンタジーです。
阪神牝馬ステークスで求められるラップ適性から対象となるレースは、ローズステークス、桜花賞、チューリップ賞(脚質型はバランス型)とここまで3戦していますが2勝、4着1回と好成績をあげています。
この成績から、高いラップ適性が見込めます。
さらに阪神芝1600mコースはここまで4戦して3勝、4着1回と抜群の成績をあげています。
4着と敗れた桜花賞もグランアレグリアには差を空けられたとはいえ、2着シゲルピンクダイヤ、3着クロノジェネシスとはタイム差なしの僅差ですので、評価をさげる結果ではありません。
アルゼンチン牝系にディープインパクトを配合して生まれたスピード能力は高く、溜めて爆発させる瞬発力も一級品です。そのスピードと瞬発力を活かせる良馬場の舞台であれば、このレースでは非常に高いパフォーマンスを発揮してくるでしょう。
フレッシュな休み明けは、ここまで3戦3勝というローテーション的要素も後押しします。
この内容であれば、やはりダノンファンタジーがランキング1位です!
以上、この記事では「阪神牝馬ステークス」のラップ分析について特集しました!
なお、今回ご紹介した阪神牝馬ステークスのラップ分析については、Youtubeの動画でもご紹介しています。
復習も兼ねて、動画についてもご参考いただけますと幸いです!
ご紹介した内容が、阪神牝馬ステークスを予想する上でご参考になれば嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。