この記事では、安田記念へ繋がるトライアルレース「マイラーズカップ」の予想を特集します。
ご紹介する内容は、マイラーズカップの予想のポイントとなるラップ分析とラップ分析から考える推奨馬3頭についてです。
ぜひ最後までお読みください。
目次
マイラーズカップ2021 ラップ分析
この記事の初めにマイラーズカップの予想のポイントとなるラップ分析をご紹介します。
上図は直近5年の京都芝1600mで開催されたマイラーズカップの個別ラップをまとめたグラフです。
マイラーズカップのラップの特徴は、1分31秒台~1分32秒台の超高速時計のレースであること。
今年は京都開幕週での開催の例年とは異なり、開催が進む阪神競馬場でレースが開催されますが、超高速決着となった桜花賞のレースを見る限り、開催が進んでも馬場状態は超高速馬場となっています。
そのため開催競馬場は異なるものの、今年のマイラーズカップも超高速時計決着が想定されます。
次にこの個別ラップをふまえて、独自の予想ツールであるラップマトリックスで分析を進めていきます。
上図は、こちらも京都芝1600mで開催された直近5年のマイラーズカップのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからマイラーズカップのラップ適性を分析すると、脚質型は持続力型もしくはバランス型。
ラップスピードについては、良馬場開催では11秒40~11秒60が基本となっています。
ラップスピードについては、先ほど取り上げた通り例年通りの超高速ラップと読みます。
また脚質型についても今年は多頭数での開催が想定されますし、先手を取りたい馬、先行力がある馬が複数いますから瞬発力型になる可能性は低く、例年通りの脚質型と考えます。
このような背景をふまえて考える今年のマイラーズカップで求められるラップ適性ですが、良馬場想定で「持続力型・バランス型×ラップスピード11秒40~11秒60」に設定したいと思います。
次以降にご紹介する推奨馬3頭については、この求められるラップ適性に対して高いラップ適性を示す馬を選んでいます。
マイラーズカップ2021 有力馬ラップ適性
それでは、ここからはマイラーズカップのラップ分析から考える推奨馬3頭についてご紹介しています。
エアスピネル ラップ適性
まず一頭目の推奨馬には「エアスピネル」を取り上げます。
こちらはエアスピネルのダート転向前の芝レースのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからエアスピネルの芝レースにおけるラップ適性を分析すると、「持続力型・バランス型×ラップスピード11秒40~11秒90」のレースを得意にしていることが分かります。
マイラーズカップで求められるラップ適性に対しては、2018年のマイルチャンピオンシップで10着と凡走していますが、2017年の京都金杯で1着、同じく2017年のマイラーズカップで2着と好走実績があり高評価。
ラップ適性が近接する2017年のマイルチャンピオンシップでは、勝馬ペルシアンナイトとハナ差の2着という結果も残しています。
このような背景からエアスピネルはマイラーズカップに対して非常に高いラップ適性が見込めると考えます。
A、B+、B、B-、Cの5段階で評価するラップ適性の評価は、最上級評価の「A」をつけます。
このように非常に高いラップ適性が見込めるエアスピネル。
あとは久しぶりの芝レースに戻って若い時期と変わらないパフォーマンスが発揮できるかどうかです。
年齢を重ねて瞬間的なトップスピードの能力が衰え、芝マイル競争のスピードについていけない可能性はあります。
ただ、その不安要素を考慮しても高いラップ適性からは狙ってみたい一頭ではあります。
エアロロノア ラップ適性
次に二頭目の推奨馬には「エアロロノア」を取り上げます。
こちらはエアロロノアの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからエアロロノアのラップ適性を分析すると、「持続力型~瞬発力型×ラップスピード11秒50~12秒10」のレースを得意にしていることが分かります。
マイラーズカップで求められるラップ適性に対しては、前走の武庫川ステークス、前々走の2勝クラスと直近2連勝のレースが合致しており高評価。
このような点からマイラーズカップに対して非常に高いラップ適性が見込めます。
ラップ適性の評価は、エアスピネル同様に最上級評価の「A」をつけます。
血統的にエアスピネルが叔父にあたるエアロロノア。
エアスピネル同様に爆発力はありませんが、レース運びのうまさや確実な末脚など堅実性が特徴の馬です。
そのため前走からメンバーレベルが一気にあがる今回でも相手なりに力を発揮してくると予想しています。
あとは3着内・馬券圏内に届くかどうか。
ラップ適性は高いものの爆発力には欠けるので惜しくも4着・5着も考えられる馬。
その点をふまえると本命候補ではありながらも、オッズと相談しながらの最終ジャッジになりそうです。
ケイデンスコール ラップ適性
最後の三頭目の推奨馬には「ケイデンスコール」を取り上げます。
こちらはケイデンスコールの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからケイデンスコールのラップ適性を分析すると、「持続力型×ラップスピード11秒50~11秒70」のレースを得意にしていることが分かります。
マイラーズカップで求められるラップ適性に対しては、前走の中山記念、復活勝利を飾った前々走の京都金杯と直近2走のレースが合致しており高評価。
3走前の不安定な結果を考慮して多少評価を割り引きますが、それでもマイラーズカップに対するケイデンスコールのラップ適性は高いものが見込めます。
ラップ適性の評価は、「B+」と高評価です。
復活勝利を飾った前々走の京都金杯は、うまく内を立ち回り快勝。
迎えた前走の中山記念は直線でヒシイグアスに蓋をされる厳しい競馬となりながら、ラストは馬群を割って力強く伸びてヒシイグアスとクビ差の2着。
不振が続きましたが、ここにきての直近2走のレース内容は素晴らしいものがあります。
不振時期が長かったため復活と判断するには、まだやや懐疑的な面はあります。
ただし直近2走のレース内容をふまえれば、今回のメンバーでは能力面で抜けている印象。
高いラップ適性も重なって、ここも好勝負が期待できそうです。
マイラーズカップ2021 まとめ
以上、この記事ではマイラーズカップの予想についてご紹介しました。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。