こんにちは。競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では、スプリンターズステークスへ向けた注目のトライアルレース「セントウルステークス(G2)」の予想についてご紹介します。
ご紹介する内容は、セントウルステークスの予想のポイントとなるラップ分析、有力馬5頭から考えるランキングトップ3です。
なお後半のランキングについてはダノンスマッシュ、ビアンフェ、シヴァージ、ミスターメロディ、クリノガウディーの5頭を対象に行っていきます。
セントウルステークスをしっかりと予想していきます。馬券予想にぜひご参考ください。
セントウルステークス ラップ分析
この記事の初めにセントウルステークスのラップ分析についてご紹介します。
まず抑えておくべきポイントは、今年のセントウルステークスは例年の阪神競馬場での開催でなく、中京競馬場であること。右回りが左回りに変わり、直線の長さも大きく変わることから過去のセントウルステークスの傾向は使いづらいところです。
そこで今年のセントウルステークスのラップ分析については、中京芝1200mの重賞レースのラップマトリックスを活用したいと思います。
このラップマトリックスとはラップスピードを縦軸に、脚質型の指標であるレースペースチェンジ指数(競馬ソフト「ターゲットフロンティア」で使用される数値「RPCI」)を横軸に取り、対象レースのラップ適性を散布図にまとめたグラフです。
中京芝1200mで行われる重賞レース、2016年~2020年の高松宮記念と2015年~2019年のCBC賞のラップマトリックスをまとめたグラフがこちらです。
中京芝1200mで行われる重賞レース「高松宮記念」と「CBC賞」をラップマトリックスで分析すると、脚質型は底力型もしくは持続力型が基本であることが分かります。
一方ラップスピードについてはバラつきが生じており、良馬場であればラップスピード11秒10~11秒30の超高速ラップとなりますが、道悪馬場であればスプリント戦でもラップスピード11秒50や11秒60の中速ラップまで視野に入ります。
ただしセントウルステークスは中京競馬場、秋の開幕週の開催であり、馬場コンディションは非常に良好と考えるのが妥当で良馬場であれば、ラップスピード11秒30を切るような超高速ラップが想定されます。
このような背景をふまえて考える今年のセントウルステークスで求められるラップ適性ですが、「底力型・持続力型×ラップスピード11秒10~11秒30」に設定します。
ラップ適性からは、スプリント戦の超高速ラップで好走実績のある馬を高く評価していきたいところです。
セントウルステークス ランキング第3位
それではここからは、ラップを軸に血統背景を補足的に取り入れながら考える有力馬のランキングトップ3についてご紹介していきます。
まずランキングの第3位は「ビアンフェ」です。
こちらはビアンフェのデビューから前走葵ステークスまでのラップマトリックスです。
ラップマトリックスからビアンフェのラップにおける個性を探っていくと、脚質型は底力型、ラップスピードは高速化するほど好成績をあげていることが分かります。
血統的に父がパワー型のキズナとはいえ、母がルシュクルで母父がサクラバクシンオー、母の母父がアンブライドルドですから、スプリント戦で軽快なスピードを活かす競馬がビアンフェにとって最も高いパフォーマンスを発揮する舞台といえるでしょう。
その点で考えれば、開幕週の中京芝1200mは高い適性が見込めると考えています。
あとはラップスピード11秒30をきるような、古馬の一線級と相まみえるスプリント重賞でどこまで能力が通用するかです。
3歳馬で斤量54kgというアドバンテージを受けてどこまで先行して粘れるかが予想のポイントといえそうです。
セントウルステークス ランキング第2位
セントウルステークスの有力馬ランキング第2位はミスターメロディです。
こちらはミスターメロディの直近10戦のラップマトリックスです。
ミスターメロディの個性ですが、まず左回りコースに良績が集中していることがあげられます。直近10戦で勝利をあげている高松宮記念、ファルコンステークスともに左回りの中京芝コースです。
このミスターメロディの高い左回り適性をまず評価する必要があるでしょう。
その上でラップマトリックスを確認すると、ラップが高速化するほどパフォーマンスをあげる傾向にあることが分かります。
ミスターメロディのベストパフォーマンスは間違いなくG1制覇を飾った昨年の高松宮記念といえ、この高松宮記念のラップ適性は今年のセントウルステークスで想定するラップ適性とピッタリとはまります。
血統的にも父スキャットダディ×母父デピュティミニスター、母型に内包するインリアリティなどスプリントレースで米国的な軽いスピードを活かして押し切るのが特徴といえ好印象です。
あとは近2走の凡走を得意舞台に戻って払拭できるかどうか。そして苦手にしている休み明けを克服できるかどうか。
この2点の捉え方が最終予想に向けてのポイントになると考えています。
セントウルステークス ランキング第1位
セントウルステークスの有力馬ランキング第1位はダノンスマッシュです。
こちらはダノンスマッシュの直近10戦のラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるダノンスマッシュのラップにおける個性ですが、ラップスピードが高速化するほど高いパフォーマンスを発揮する傾向にあります。
セントウルステークスで求められるラップ適性においては、オーシャンステークス、スプリンターズステークス、高松宮記念と3戦して1勝、3着1回、4着1回。G1レース2戦という点をふまえれば評価できる成績といえます。
時計のかかる中速ラップ気味の今年の高松宮記念の凡走を見る限り、やはり超高速ラップや高速ラップといった速い時計勝負で良い馬と考えます。
このあたりは父ロードカナロア譲りの短距離におけるスピードの絶対値の高さといったところでしょうか。
懸念される中京コースとの相性ですが、決してよいとは思いませんが高松宮記念の4着の走りを見る限り、そこまで嫌う必要もないと捉えています。
得意とする休み明けのトライアルレースですし、前走からの距離短縮ローテともなりますので買い材料は揃っています。
絶対視するほどの評価ではありませんが、今回のメンバー構成とラップ適性を考えれば1週前時点の推奨馬、ランキング第1位はやはり「ダノンスマッシュ」と考えます。
なおランキング圏外となったシヴァージ、クリノガウディーですが、両馬ともに時計のかかるスプリント戦を得意としており、ラップスピードで考えれば11秒40後半台まで低速化してほしいところです。その点をふまえると良馬場では買いづらく、道悪になれば浮上の余地ありと考えています。
今回は1週前予想ということで良馬場想定でランキング付けしており、この2頭はランキング外となっています。
以上、この記事ではセントウルステークスの予想のポイントとなるラップ分析、有力馬5頭から考えるランキングトップ3についてご紹介しました。
ご紹介した内容が、セントウルステークスを予想する上で少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。