こんにちは!
競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます!
この記事では、注目のG1競走「天皇賞春」の有力馬3頭フィエールマン、ユーキャンスマイル、キセキについて徹底分析します!
ラップ×血統の視点から3頭を分析して、ランキング付けしていきます。
なお分析を行う上で前提となる天皇賞春のラップ分析については、下記の記事で特集しています。まだ記事をチェックされていない方は、こちらの記事もぜひチェック下さい。
-
目次
【天皇賞春2020 予想】ラップ分析から求められる適性を把握せよ!
こんにちは!競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます! この記事では、注目のG1競走「天皇賞春」のラップ分析について特集します!ご紹介する内容は、天皇賞春のラップ分析と求められる ...
続きを見る
それでは、有力馬3頭のランキングに参ります!
動画でご紹介!天皇賞春のラップ分析とランキング
天皇賞春のラップ分析と有力馬のランキングは、ブログだけでなく動画でも制作してYouTubeにアップしています。「文字よりも動画の方が分かりやすい」という方については、下記の動画をご視聴ください!
(YouTubeのチャンネル登録がまだの方は、チャンネル登録をしていただけると嬉しいです。)
ランキング第3位:キセキ
ラップ×血統で考えるランキングの第3位は、キセキです!
まずラップ適性についてですが、キセキは豊富なスタミナを活かせる持続力型や底力型のタイプの馬です。
その代表レースとなるのが、3歳秋のG1制覇となった菊花賞です。
この菊花賞は、ラップ適性が「持続力型×ラップスピード13.06」となったレースです。また超不良馬場という特殊な条件下でレースが行われたことで、ラップスピードは超スローラップ。とにかくキセキのスタミナが活きるレースでした。
このようにスタミナを活かしたレースを得意とするキセキのため、トップスピードの持続力は一級品です。一方、ジリ脚でもあるため、菊花賞のような特殊な条件下にならないと勝ちきれない性格も持ちます。
では次に、このラップ適性の根拠も意識しながら血統を考察していきたいと思います。
キセキの父はルーラーシップ。
このルーラーシップは、母型の個性を引き出すキングマンボ系の系統でありながら、自己主張が強い種牡馬です。その特徴は、ハイペリオンを根拠とする母父トニービン譲りの豊富なスタミナとトップスピードの持続力といえます。
キセキは父ルーラーシップに母父ディープインパクトを配することで、ルーラーシップのスタミナをさらに強化。またルーラーシップの特徴の一つでもある柔らかさを増強させ、走法は大とびでストライドで走ります。
このようなルーラーシップ譲りのスタミナとトップスピードの持続力、そしてストライドな走りが、キセキが持続力型や底力型のレースに強い所以でしょう。
血統面から、キセキを一言で表現するとすれば「とにかくルーラーシップ」といえます。晩年になっての出遅れ癖は、まさにルーラーシップの現役時代とそっくりと言えます。
そのようなラップ適性や血統の特徴を持つため、バランス型や瞬発力型のラップ適性が求められる天皇賞春では評価しづらい、といったところです。
そのため、有力馬3頭のランキングでは3位としました。
ランキング第2位:ユーキャンスマイル
ラップ×血統で考えるランキングの第2位は、ユーキャンスマイルです!
まずラップ適性についてですが、長距離戦であれば前走の阪神大賞典の持続力型のレースからダイヤモンドステークスの超瞬発力型のレースまで幅広く対応できる資質を持っています。その上で、最も高いパフォーマンスを発揮するラップ適性を考えると、前走のレース内容から持続力型と捉えています。
いずれにせよ、長距離戦でのオールラウンダーなラップ適性は評価ができ、天皇賞春で求められるラップ適性「バランス型×ラップスピード12.05~12.25」にもきっちりと対応してくるでしょう。
では次に、このラップ適性の根拠も意識しながら血統を考察していきたいと思います。
ユーキャンスマイルの父は、母型の個性を引き出すキングカメハメハ。
豊富な筋肉量やパワー、ピッチな走り、そして高速馬場への高い適性などが特徴の万能種牡馬です。
母は現役時代、府中牝馬ステークス、忘れな草を勝ったムードインディゴ。
この府中牝馬ステークスと忘れな草賞の2戦は、府中牝馬ステークスがラップ適性で持続力型、忘れな草賞がラップ適性で底力型となっており、ユーキャンスマイルが持続力型のレースに強いとした理由は、この母の適性にあります。
ユーキャンスマイルの馬体は胴長で無駄な筋肉がついておらず、典型的なステイヤー体型です。これは父キングカメハメハの特徴は出ておらず、母父ダンスインザダークの影響が色濃く出ています。また母の母父シャーポはスタミナの源泉となるハイペリオンの血量が豊富です。
ユーキャンスマイルは、この母型の豊富なスタミナがよく出ており、キングカメハメハ産駒でありながら3000m超えの超長距離をこなします。
このようにラップ適性は一定の評価ができ、血統背景は高く評価ができるユーキャンスマイルですが、気になるのは右回りコースへの適性。
前走の阪神大賞典で右回りコースを快勝しているとはいえ、このレースのラップ適性は持続力型とユーキャンスマイルが得意とするであろうレースでした。
今回はレースが瞬発力型に傾くことを想定していますので、そうなると前走からのパフォーマンスの上積みは難しいでしょう。
ランキング3位のキセキとは差をつける高評価ですが、ランキングは2位に留めます。
ランキング第1位:フィエールマン
ラップ×血統で考えるランキングの第1位は、フィエールマンです!
まずラップ適性についてですが、ディープインパクト産駒らしく終いの末脚を活かす瞬発力型に強い資質を持ちます。
その代表レースとなるのは、G1を勝った昨年の天皇賞春と3歳秋の菊花賞です。
昨年の天皇賞春はラップ適性が「瞬発力型×ラップスピード12.19」。
3歳秋の菊花賞はラップ適性が「超瞬発力型×ラップスピード12.41」となります。
とにかく、道中のラップが緩んでラストに末脚を爆発させる、そのような競馬を得意としています。
そのような中で、前走の有馬記念はラップ適性が瞬発力型の対極となる底力型となり、この馬にとっては不向きなレースとなりました。その向かない条件下の中で、海外帰りで4着と走っているわけですから、改めてこの馬の能力の高さを感じさせる一戦と捉えています。
では次に、このラップ適性の根拠も意識しながら血統を考察していきたいと思います。
フィエールマンの父はリーディングサイヤーのディープインパクト。
このディープインパクトは米国牝系を配すると、距離はマイルから中距離適性に出ますが、基本はスタミナ豊富な種牡馬で中長距離向きの距離適性を持ちます。
さらにディープインパクト特有の非凡な瞬発力とスピードを産駒に伝えます。
母リュヌドールはイタリアのリディアテシオ賞を勝った活躍馬。その父グリーンチューンは現役時代仏2000ギニーを勝ったニジンスキー系です。
このようにフィエールマンは、フランス牝系にディープインパクトを配しており、終いの伸びに磨きをかけた配合といえます。この配合が、ラップ適性で瞬発力勝負に強い血統的根拠でしょう。
またフィエールマンの母の母父プリンスリーギフト系のノワールエトワールは柔らかい脚捌きを伝え、京都の淀の下り坂適性を高めます。
この血統背景から、天皇賞春や菊花賞と淀の長距離G1を2勝している点は納得ができます
ご紹介した内容をまとめると、フィエールマンはラップ適性、血統背景ともに抜群の適性を誇ります。今年の天皇賞春の想定オッズから考える三強の中では、一頭抜けた存在と考えています。
そのため、ランキングは堂々の1位としました!
以上、この記事では「天皇賞春」の有力馬3頭フィエールマン、ユーキャンスマイル、キセキについて特集しました!
なお、血統×ラップで考える穴馬のランキングについては下記の記事でご紹介しています。ぜひご参考下さい。
-
【天皇賞春2020 予想】血統×ラップから穴馬を徹底分析!
こんにちは!競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます! この記事では、注目のG1競走「天皇賞春」の予想について特集します!ラップ×血統の視点から穴馬を分析して、期待値が高い穴馬を ...
続きを見る
ご紹介した内容が、天皇賞春を予想する上でご参考になれば嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。