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【ニュージーランドトロフィー2020 ラップ分析】この馬で一強だ!注目の推奨馬!

競馬知恵袋

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競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます

この記事では、注目の重賞レース「ニュージーランドトロフィー」のラップ分析について特集します!

記事の内容は、まず初めにラップ分析の方法を簡単に取り上げ、その後に求められるラップ適性、そして出走予定馬の中でラップ適性が高い馬を3頭ランキング形式でご紹介します。

馬券予想にぜひご参考下さい。



ラップ分析の方法

まず初めに、ラップ分析の方法についてご紹介します。

今回ご紹介するラップ分析は、2つの軸で分析する手法を取り入れています。分析軸の1点目が「脚質型」、分析軸の2点目が「ラップスピード」です。

まず脚質型とは、上り3Fと上り3Fを除くラップの変化に着目した指標で、競馬分析ソフトの「ターゲットフロンティア」でいうレースペースチェンジ指数(RPCI)を指します。このRPCIの数値を用いて脚質型として「超底力型」、「底力型」、「持続力型」、「バランス型」、「瞬発力型」、「超瞬発力型」の6つに分類します。

続いてラップスピードですが、こちらは1ハロンのラップの速さです。そのレースの勝ち時計からハロン数を割り算して得た1ハロンの平均ラップを指します。なお、道悪の場合は補正値を加えます。

この2つの視点で分析を行うことで、より精度の高いラップ分析が行えると考えています!


ニュージーランドトロフィーで求められるラップ適性

それではここからは、ニュージーランドトロフィーで求められるラップ適性についてご紹介します!

こちらはニュージーランドトロフィーの直近5年の1ハロン毎の個別ラップをまとめたグラフです。

ニュージーランドトロフィー ラップ

グラフを見て分かる通り、ニュージーランドトロフィーは道中のラップが緩まずワンペースでレースが進むことが特徴のレースです。

過去5年の1ハロン目を除く個別ラップの最も速いラップと最も遅いラップを比較したラップ高低差は0.97。ラップ高低差1.0以内のワンペースな傾向であることは、ニュージーランドトロフィーのラップ傾向として大きなポイントといえます。


その上でラップ適性を分析していくと、過去5年のニュージーランドトロフィーの脚質型はワイドファラオが勝った昨年2019年は「瞬発力型」、カツジが勝った2018年は「持続力型」、 ジョーストリクトリが勝った2017年は持続力型と瞬発力型の中間である「バランス型」 、ダンツプリウスが勝った2016年は「持続力型」、ヤマカツエースが勝った2015年も「持続力型」となっています。

この5年間の各年のRPCIの平均値を取った数値は52.0。
脚質型は若干バランス型要素を含む数値ですが、先ほどご紹介したラップ高低差1.0以内から考えれば「持続力型」といえます。


次にニュージーランドトロフィーのラップスピードについてですが、過去5年の道悪による補正値を加えた1ハロンの平均ラップを算出すると、最も速いラップがヤマカツエースが勝った2015年の11.70、最も遅いラップがジョーストリクトリが勝った2017年の11.90です。

過去5年の1ハロンの個別ラップの平均値は11.78。
マイル戦ではありますが、小回り急坂でタフな中山コースらしい時計のかかるレースといえるでしょう。


ここまでご紹介した脚質型・ラップスピードを考慮してニュージーランドトロフィーで求められるラップ適性を考えると、脚質型は「持続力型」、ラップスピードは「11.70~11.90」に設定したいと思います。

またラップ高低差1.0以内。
この条件も重要ですので、ラップ適性同様に抑えておきたいポイントです。

次章以降のラップ適性の高い出走予定馬のランキングについては、このラップ傾向を前提において進めていきます。



ニュージーランドトロフィーのラップ適性の高い馬(トップ3)

それではここからは、ニュージーランドトロフィーの出走予定馬の中からラップ適性の高い馬について3頭、ランキング形式でご紹介します。


ラップ適性 3位:ハーモニーマゼラン

【対象レース】

・3歳500万下:1着(底力型×11.72)

・ジュニアカップ:2着(底力型×11.68)

・2歳未勝利:1着(底力型×11.79)

まずラップ適性の第3位は、ハーモニーマゼランです!

ニュージーランドトロフィーが行われる中山芝1600mは、2歳未勝利、ジュニアカップ、3歳500万下とここまで3戦して2勝、2着1回と高いレース適性を誇る馬です。

この3戦のラップ適性はいずれも底力型であり、前傾ラップのタフなレースです。ニュージーランドトロフィーで求められる脚質型「持続力型」とは異なりますが、タフな競馬になりやすい中山芝1600mですから評価はできます。

また自らハナを切って積極的なレース展開を作れる馬ですから、今年のニュージーランドトロフィーのラップ適性における脚質型を「底力型」に持ち込む可能性もあります。

対象レース3戦のラップスピードは11.68~11.79。
中山芝1600mでこのラップスピードで勝ち負けしていますから、時計的に好走できる土台もあります。

このような内容から、ハーモニーマゼランを第3位で評価します!


ラップ適性 2位:ペールエール

【対象レース】

・デイリー杯2歳ステークス:3着(バランス型×11.81)

ラップ適性の第2位は、ペールエールです!

対象レースは2歳時のデイリー杯2歳ステークスです。このレースでは、今回出走を予定しているウイングレイテストの方が2着とペールエールよりも先着しているのですが、11.70~11.90のラップスピードに対する実績を考慮してペールエールを上位に取っています。

このデイリー杯2歳ステークスは完全な差し競馬となったレースで、先行して唯一馬券に絡めたのがペールエールです。先行馬に厳しい展開かつタフな馬場状態で、自らレースを動かす早めの仕掛けで3着に粘るわけですから高い能力が見込めます。

過去4戦は底力型のレースを1戦、バランス型のレースを2戦、瞬発力型のレースを1戦と持続力型のレースはありませんが、欧州牝系にダイワメジャーを配した血統構成ですから、持続力勝負は持って来いのはずです。

前走の朝日杯フューチュリティステークスは16着と大敗しましたが、レース後に左橈骨の骨折が判明していますので、この敗戦は度外視してよいです。

骨折明けで叩き良化型のダイワメジャー産駒というローテーションは気になりますが、能力とラップ適性を考慮すれば上位評価したい一頭でランキング2位に位置付けます!


ラップ適性 1位:ルフトシュトローム

【対象レース】

・3歳500万下:1着(バランス型×11.85)

・3歳新馬:1着(瞬発力型×12.06)

注目のラップ適性の第1位はルフトシュトロームです。

3歳新馬、3歳500万下と中山芝1600mを2戦して2勝。
ランキング3位のハーモニーマゼラン同様に、中山芝1600mに対する高いコース適性が見込め評価ができます。

ラップ適性として評価ができるのは2戦目の3歳500万下で、このレースのRPCIが52.1のほぼ持続力型のバランス型、ラップスピードが11.85、そしてラップ高低差が0.7。ニュージーランドトロフィーで求められるラップ適性とほぼピッタリと言えます。

このレースでみせたラップ適性は非常に高く評価ができます。

血統的にも名牝系のウインドインハーヘアの牝系で、半弟にはアロハリリーがいます。ウインドインハーヘアにデインヒル、キングカメハメハを重ね、父にキンシャサノキセキを配合した血統構成で、ワンペースに強いリファールのクロスやパワーを増強するヒズマジェスティのクロスを内包しています。

ラップとはずれますが、この血統背景からもかなり期待値は高いです。

今回は重賞初挑戦となる一戦で他馬との力関係は測りかねますが、直近2戦は余裕を持って勝ちきっています。そのレース内容から、十分に通用する能力をあると予想します。

ラップ適性はメンバー中抜けて高い一頭ですから、ここはランキング1位に位置付けて好走に期待します!



以上、この記事では「ニュージーランドトロフィー」のラップ分析について特集しました!

なお、今回ご紹介したニュージーランドトロフィーのラップ分析については、Youtubeの動画でもご紹介しています。
復習も兼ねて、動画についてもご参考いただけますと幸いです!

https://youtu.be/DBWuNpC1V0g

ご紹介した内容が、ニュージーランドトロフィーを予想する上でご参考になれば嬉しいです!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

カズ

過去のレースと各馬の好走レースのラップ傾向を分析して競馬予想を行っています。独自ツールの「ラップマトリックス」でラップ適性を分析。YouTube「KAZUの競馬予想TV」も運営しています。