こんにちは。「KAZU」です。
この記事では、血統の系統を取り上げ、その系統の特徴と種牡馬を特集します。
今回特集するのは「ヴァイスリージェント系」です。
血統知識や馬券予想に参考ください!!
目次
【ヴァイスリージェント系 血統】下剋上で台頭!米国型ノーザンダンサーの血脈
血統系統の推移
ダーレーアラビアン系⇒エクリプス系⇒ネアルコ系⇒ニアークティック系⇒ノーザンダンサー系⇒ヴァイスリージェント系
血脈の流れ
ヴァイスリージェントはカナダの下級レースを2勝したのみの馬です。
全兄のヴァイスリーガルがカナダ年度代表馬となり、そのおかげで種牡馬入りします。
そのため、初期のヴァイスリージェント系はノーザンダンサー系のなかでは零細血統で、カナダのローカル血統のイメージが強いです。
しかし、1990年に入ると、後継種牡馬デピュティミニスターの成功で急速に勢力を伸ばします。
11年連続でカナダのリーディングサイヤーに輝いき、勢力を米国へ拡大。
後継種牡馬のデピュティミニスターが米国のリーディングサイアーとなる大成功を収め、カナダのローカル血統からアメリカの主流血統にのし上がりました。
現在ではストームバード系とともに米国を代表するノーザンダンサー系の血脈となっています。
後継種牡馬のデピュティミニスターの代表産駒にはオーサムアゲイン(BCクラシック)、タッチゴールド(ベルモントS)、デヒア(シャンペンS)などがいます。
また日本のダート馬場にも高い適性を示し、トーヨーシアトル(東京大賞典)などが大活躍しています。
その後、ヴァイスリージェント、デピュティミニスターの血を引き継ぐオーサムアゲインがゴーストザッパー(史上初のBCクラシック父子制覇)を出す成功を収めています。
その他の後継種牡馬も遺伝力に優れた馬が多く、父系はまだまだ拡大傾向にあります。
日本でもフレンチデピュティがクロフネ(ジャパンCダート)、レジネッタ(桜花賞)、アドマイヤジュピタ(天皇賞・春)、エイシンデピュティ(宝塚記念)らを輩出して大成功し、ダートだけでなく芝でも高い適性を示しています。
クロフネも種牡馬としてカレンチャン(スプリンターズS)、スリープレスナイト(スプリンターズS)、アエロリット(ヴィクトリアマイル)などのG1勝ち馬を出して、その地位を確立しています。
血統の特徴
〇パワーを備えたスピード型血統。勝負強さも兼ね備える。
〇2歳戦から活躍でき、仕上がりが早い。
〇米国血統らしく芝ダートともに、スピードの持続性で押し切れる馬場を得意とする。
〇フレンチデピュティやクロフネなど芝のGⅠ級の馬は牝馬に多い。
ヴァイスリージェント系の後継種牡馬と血統の変遷
代表種牡馬
〇デピュティミニスター
〇フレンチデピュティ
〇クロフネ
血統系図
Vice Regent (1967年)
Deputy Minister (1979年)
| *トーヨーシアトル (1993年 栃栗)
| Salt Lake (1989年)
| Awesome Again (1994年)
| | Toccet (2000年)
| | Ghostzapper (2000年)
| | Awesome of Course (2000年)
| Service Stripe (1991年)
| French Deputy (1992年)
| | *ヘイアンエルドラド (1998年 鹿毛)
| | *クロフネ (1998年 芦毛)
| | | テイエムジンソク (2012年 芦毛)
| | | フサイチリシャール (2003年 芦毛)
| | | ソウルシルバー (2011年 芦毛)
| | *ノボジャック (1997年 栗毛)
| Touch Gold (1994年)
| | Medallist (2001年)
| *デヒア (1991年 鹿毛)
| Dehere (1991年)
| | *ウォーターリーグ (1998年 栗毛)
| | Soto (2000年)
| | Graeme Hall (1997年)
| | *モルフェデスペクタ (1998年 鹿毛)
| Silver Deputy (1985年)
| | Posse (2000年)
| | | Lantana Mob (2005年)
| | | *マインドユアビスケッツ (2013年 栗毛)
| | Spring At Last (2003年)
| Defrere (1992年)
| *トーヨーレインボー (1994年 鹿毛)
| Deputy Commander (1994年)
| | Ten Most Wanted (2000年)
| Talk Is Money (1998年)
| *シルクビッグタイム (2005年 鹿毛)
| Mane Minister (1988年)
| *フレンチデピュティ (1992年 栗毛)
| | エイシンデピュティ (2002年 栗毛)
| | アドマイヤジュピタ (2003年 栗毛)
| The Prime Minister (1987年)
| Tejabo (1985年)
| Forest Camp (1997年)
| *マルターズライオン (1997年 栗毛)
| Open Forum (1994年)
| *エムジーミニスター (1994年 鹿毛)
| *ヴィクトリースピーチ (1993年 黒鹿)
| Edgy Diplomat (1986年)
| French Envoy (1996年)
Interrex (1984年)
Iskandar Elakbar (1987年)
New Regent (1977年)
Brave Regent (1979年)
Same Direction (1978年)
Regal Classic (1985年)
Archregent (1981年)
*オークワース (1985年 栗毛)
Regal Remark (1982年)
*パークリージエント (1981年 鹿毛)
| リージェントブラフ (1996年 鹿毛)
*ユーワジャック (1986年 鹿毛)
Regal Embrace (1975年)
Regal Intention (1985年)
Wrinkle Dinkle (1973年)
以上、この記事でヴァイスリージェント系の特徴と種牡馬を特集しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。