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この記事では、上半期の総決算「宝塚記念(G1)」の最終予想としてラップ適性で選ぶ本命馬・穴馬の2頭をご紹介します!
なお、ラップ適性など宝塚記念の予想のポイントは下記の記事でご紹介しています。まだチェックされていないという方は、こちらの記事もご参考ください!
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それでは、最終予想にまいります!
本命馬|⑯クロノジェネシス
今年の宝塚記念の本命は、クロノジェネシスです!
サートゥルナーリアと本命をどちらにするか迷いましたが、ラップ適性が高く馬券期待値も見込めるクロノジェネシスを最終的に上位に取り、本命で推奨します。
こちらは、クロノジェネシスのラップマトリックスです。
このラップマトリックスとは、ラップスピードを縦軸に、脚質型の指標であるレースペースチェンジ指数(RPCI)を横軸に取り、過去のレースのラップ適性と結果を散布図にまとめたグラフです。
赤い四角枠が該当レースで求められるラップ適性で、この枠内のレースの結果、ならびに近接するレースの結果から、その馬のレースに対するラップ適性が分かります。
ラップマトリックスからクロノジェネシスのラップ適性を分析すると、中距離戦で道悪によって時計がかかる状態の持続力型のレースに強いことが分かります。昨年の初G1制覇を飾った秋華賞や今年の京都記念の勝利が、その事例としてあげられます。
宝塚記念で求められるラップ適性「持続力型×ラップスピード11.90~12.10」においては、高いパフォーマンスを見せた秋華賞が該当します。秋華賞のパフォーマンスは非常に高いレベルのものを示していますので、このレースから宝塚記念に対して高いラップ適性が見込めます。
また仮に道悪馬場開催となってラップスピードが低速化しても、強い勝ち方を見せた京都記念の実績がありますので信頼が置けます。むしろ道悪開催のラップスピードの低速化は、クロノジェネシスにとって歓迎でしょう。
血統としても、父はバゴで宝塚記念の好走血統である「父欧州型血統」にあたります。この点も、好走を予感させます。また距離延長ローテも苦にしませんし、非根幹距離も4戦して3勝と得意にしています。
気になる状態面は、中間はノーザンFしがらきで調整されて6月上旬に帰厩。最終追切は栗東CWで3頭併せで行われ、追走して勢いのある走りを見せています。帰厩後すぐに時計は出ていますので、外厩先で既に仕上がっている印象ですから、力は発揮できる状態といえます。
このように買い材料が多いクロノジェネシスですが、まったく不安材料がないかというとそうではありません。その不安材料としてあげられるのが、鞍上の北村友一騎手の不振です。今年の北村騎手は明らかに不振で勝ちきれません。直近の勝利は5月23日の平安ステークスでオメガパフュームに騎乗して勝ったレースまでさかのぼる必要があり、現在1ヶ月以上勝ち星から遠ざかっていることになります。いくら馬が良いとはいえ、さすがにこの騎手のバイオリズムは気になるところです。
いずれにせよラップ適性はメンバー中No.1と考えており、良馬場での好走はもちろんのこと、道悪馬場になればさらにその適性は高まり期待が持てます。このような背景から、ここはサートゥルナーリア超えに期待して、クロノジェネシスを本命で推奨します!
穴馬|⑰カデナ
高配当を狙っての穴馬には、カデナを推奨します!
こちらは、カデナの直近10戦のラップマトリックスです。
ラップマトリックスからカデナのラップ適性を分析すると、中距離戦の底力型や持続力型のレースに強いことが分かります。またラップスピードは、高速ラップよりは時計がかかる中速から低速ラップを得意にしています。
宝塚記念で求められるラップ適性である「持続力型×ラップスピード11.90~12.10」に該当するレースは、前々走の重賞制覇を飾った小倉大賞典と3走前の中山金杯の2戦があたります。3走前の中山金杯は前残りの馬場と展開が大きく影響しての11着。前々走の小倉大賞典は力強い勝ちっぷりを見せています。そのため、小倉大賞典を軸にして考えれば、高いラップ適性が見込めるといえます。
また前走大阪杯は、前残りの競馬の中で唯一後方から追い込んで4着の結果を残しており、このレース内容も高く評価ができます。
血統的に父ディープインパクト×母父フレンチデピュティの配合ですから、道悪馬場も苦にする印象はありません。
気になる状態ですが、中間は外厩先の大山ヒルズで調整されて6月上旬に帰厩。その後、1週前追切では栗東坂路で自己ベストに迫る好タイムをマークしています。最終追切も栗東坂路で一杯に追われ、力感があって脚捌きが良く好気配です。
この好条件ですから、あとは距離さえ持って展開がハマれば、このメンバーでも馬券圏内は十分にあり得ると予想します。穴馬として、その走りに強く期待を寄せたい一頭です!
見解|⑤サートゥルナーリア
最後に、1番人気が想定されるサートゥルナーリアにも触れておきたいと思います!
こちらはサートゥルナーリアのラップマトリックスですが、サートゥルナーリアのラップ適性は中距離戦の中速ラップのレースに強いことが特徴といえます。また脚質型においては、瞬発力型に強い傾向を示しつつも、中距離戦の中速ラップという条件であれば、有馬記念の底力型から金鯱賞の超瞬発力型まで幅広くこなしオールラウンダーな資質を備えます。
中距離戦の中速ラップでは崩れていないというラップ傾向から宝塚記念に対する一定のラップ適性が見込めますし、競走馬としての絶対能力はメンバー中No.1と考えています。
血統としても、父は好走血統の欧州型血統のロードカナロアですし、母シーザリオの影響で距離延長ローテも得意にしています。また小回り急坂コースも良績です。
さらに状態においては、陣営から「今までで1番良い状態」とのコメントも出ています。懸念点のテンションについても、無観客開催であれば問題ないでしょう。
サートゥルナーリアを危険な人気馬としてあげられる方もおられますが、僕としては余程の道悪馬場にならない限り普通に走れば勝ち負けの一頭と考えています。
以上、この記事では「宝塚記念」の最終予想として、本命馬と穴馬について特集しました!
ご紹介した内容が、馬券を予想する上でご参考になれば嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。