こんにちは!
この記事では、フェブラリーステークスのラップ分析と有力馬の評価について特集します。
馬券予想にぜひご参考ください。
目次
フェブラリーステークス2022 ラップ分析
まず初めにフェブラリーステークスのラップ分析についてご紹介します。
上図は、過去5年のフェブラリーステークスの個別ラップの傾向をまとめたグラフです。
フェブラリーステークスのラップの特徴は、スタート後の厳しい位置取り争いによる前傾ラップが基本で底力の能力、上がり3ハロンが持続ラップで持続力の能力、底力と持続力の能力がバランス良く求められることがあげられます。
脚質としては差しが過去10年で複勝率24.6%と有利です。
上がり3ハロン1位の馬の複勝率が83.3%と非常に高くなっていますので、上がりの力強さも好走の鍵と言えるでしょう。
ここからは、独自のラップ分析ツール「ラップマトリックス」に落とし込み分析を進めていきます。
下図は、直近5年のフェブラリーステークスのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからフェブラリーステークスで求められるラップ適性を分析すると、脚質型は底力型もしくは持続力型が基本となっていることが分かります。
ラップスピードについては、ラップスピード12.00を切るのが基本で高速ラップへの適応力が求められます。
このような背景をふまえて考える、今年のフェブラリーステークスで求められるラップ適性ですが、良馬場想定で「底力型〜持続力型×ラップスピード11.80〜11.95」に設定します。
なお天候不良で道悪馬場になった場合は、脚質型は同じでラップスピードの高速化を見込みます。その点も補足しておきます。
フェブラリーステークス2022 有力馬 ラップ適性
カフェファラオ
ここからはフェブラリーステークスの有力馬のラップ適性についてご紹介します。
取り上げる馬はカフェファラオ、レッドルゼル、ソダシの3頭です。なおテーオーケインズについては、サウジカップへの出走の可能性が高いため対象馬から除いています。
まず初めに、「カフェファラオ」を取り上げます。
こちらはカフェファラオの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
プロットしたグラフにはレース名と馬場状態、着順、上がり3ハロンを記載しています。その上で青いゾーンはカフェファラオが得意とするラップ適性、赤いゾーンはフェブラリーステークスで求められるラップ適性となっています。
ラップマトリックスからカフェファラオのラップ適性を分析すると、「底力型〜バランス型×ラップスピード11.80〜12.40」のレースを得意にしていることが分かります。
フェブラリーステークスで求められるラップ適性に対しては、3歳時のユニコーンステークス1着、昨年のフェブラリーステークス1着のレースが合致して2戦2勝。
昨年のフェブラリーステークスの覇者ですから、非常に高いラップ適性が見込めます。
S、A+、A、B+、B、C+、C、Dで評価するラップ適性の評価は、「A+」とします。
東京ダート1600mで行われるレースを代表とする高速ラップのマイル戦においては、非常に高いパフォーマンスを発揮してくる馬です。一方で、それ以外の条件になると一気にパフォーマンスは落ち、得意な条件が狭く深い馬と言えます。
今回は得意な条件でのレースになりますので、直近のレース内容は奮わなくともラップ適性からは高く評価したい一頭。
揉まれ弱い面や人気先行型とマイナス材料もありますが、今回取り上げる有力馬の中では最も高い評価です。
レッドルゼル
2頭目には、「レッドルゼル」を取り上げます。
こちらはレッドルゼルの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからレッドルゼルのラップ適性を分析すると、「超底力型〜底力型×ラップスピード11.55〜11.80」のレースを得意にしていることが分かります。
フェブラリーステークスで求められるラップ適性に対しては、昨年のフェブラリーステークス4着のレースが合致します。
昨年のフェブラリーステークスは、内有利な中で大外枠という枠順の不利、また直線でやや外目の進路を取っての不利があっての4着ですから結果以上に評価ができる一戦です。
ラップ適性の評価は、「B+」とします。
ラップマトリックスの傾向からは短距離志向が強く、距離適性からダート1600mはやや距離が長いと考えています。
その点をふまえると、道悪馬場開催となりスタミナよりもスピードが活きる条件下となれば買いですし、良馬場だと相手までと評価します。
また過去内枠は6回走って馬券圏内を外していませんので、内枠に入ればさらに評価を高めたいところです。
今回取り上げる有力馬の中において、現時点ではカフェファラオに次ぐ2番手ですが、仮に道悪馬場開催で枠順が外枠にならなければカフェファラオとの逆転も考える高評価とします。
ソダシ
3頭目には、「ソダシ」を取り上げます。
こちらはソダシの新馬戦から前走チャンピオンズカップまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからソダシのラップ適性を分析すると、「底力型〜瞬発力型×ラップスピード11.40〜12.00」のレースを得意にしていることが分かります。
フェブラリーステークスで求められるラップ適性に対しては、芝レースとなりますが札幌記念1着のレースが合致します。
前走の初ダートとなったチャンピンズカップは12着でしたが、このレースだけでダート適性を判断するのは早計です。ダートにおいては、馬場適性・ラップ適性ともに未知数と捉えます。
そのためラップ適性の評価は、「B」とします。
クロフネ産駒らしく、マイル前後の超高速ラップや高速ラップのレースで強い馬です。
マイルはベストな舞台でしょうし、ダートとはいえ速い時計が出る条件も向きます。
あとはダート適性がどこまであるかどうかです。
ダートでのラップ適性が未知数な馬を推すわけにはいきませんので、有力馬の評価においては3番手評価です。
ただし、前走のチャンピンズカップよりも期待できる面は大きいと考えます。
評価とは別に、個人的注目度は高い一頭です。
フェブラリーステークス2022 まとめ
ここまでフェブラリーステークスのラップ分析と有力馬の評価についてご紹介しました。
今回取り上げた有力馬についてラップ適性から順位をつけるとすれば、1位:カフェファラオ、2位:レッドルゼル、3位:ソダシになります。
また今回取り上げきれなかったソリストサンダーやタガノビューティー、エアスピネルなどの注目馬については、週半ばに別の動画で特集できればと思います。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。