こんにちは!
この記事では、阪急杯のラップ分析と有力馬の評価について特集します。
馬券予想にぜひご参考ください。
阪急杯2022 ラップ分析
まず初めに阪急杯のラップ分析についてご紹介します。
上図は、過去5年の阪急杯の個別ラップの傾向をまとめたグラフです。
阪急杯のラップの特徴は、11秒台前半のワンペースな持続力勝負を基本としつつ、ラスト1ハロンは急坂でラップが一気に減速化して底力も求められるレースであることがあげられます。
過去10年の上がり3ハロン1位の馬の複勝率は46.2%。
信頼度は低いですが、上がりの速さと成績はやや相関傾向にあります。
脚質は前と後ろともにフラット。
ただ力のある逃げ・先行馬の場合は開幕2週目の馬場の影響もあってしっかりと残る傾向です。
好走パターンとしては、力のある馬で先行して粘り込むタイプの馬か、後方から上がり3ハロン33秒台前半から中盤の脚でキレて差す、どちらかのタイプの馬を狙いたいところです。
ここからは、独自のラップ分析ツール「ラップマトリックス」に落とし込み分析を進めていきます。
下図は、直近5年の阪急杯のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
阪急杯のラップ適性を分析すると脚質型は持続力型、ラップスピードについては2017年を除けばラップスピード11.30〜11.50が基本です。
このような背景をふまえて考える、今年の阪急杯で求められるラップ適性ですが、良馬場想定で「持続力型×ラップスピード11.30〜11.50」に設定します。
阪急杯2022 有力馬 ラップ適性
グレイイングリーン
ここからは阪急杯の有力馬のラップ適性についてご紹介します。
まず初めに、「グレイイングリーン」を取り上げます。
こちらはグレイイングリーンのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
プロットしたグラフには、直近10戦のレース名と馬場状態、着順、上がり3ハロンを記載しています。その上で青いゾーンは得意とするラップ適性、赤いゾーンはレースで求められるラップ適性となっています。
グレイイングリーンのラップ適性を分析すると、「底力型〜バランス型×ラップスピード11.30〜11.65」のレースを得意にしています。
阪急杯に対するラップ適性については、NHKマイルカップ、1勝クラス、六甲アイランドステークス、 豊栄特別(とよさかとくべつ)と4戦して2勝、3着1回と条件戦ながら好成績を残しています。
そのため、阪急杯に対して高いラップ適性が見込めるでしょう。
S、A+、A、B+、B、C+、C、Dで評価するラップ適性の評価は、「A」とします。
母型の米国血統に父ディープインパクトとスピードの絶対値とキレが特徴のグレイイングリーン。
開幕2週目の良好な馬場コンディション想定下での高速決着は向くでしょうし、昇級戦に強いディープインパクト産駒です。
メンバーレベルが一気に強化される一戦ですが、本命候補の一頭と予想しています。
クリノガウディー
2頭目には、「クリノガウディー」を取り上げます。
こちらはクリノガウディーのラップマトリックスです。
クリノガウディーのラップ適性を分析すると、「底力型×ラップスピード11.15〜11.35」のレースを得意にしています。
阪急杯に対するラップ適性については、昨年の阪急杯9着と阪神カップ5着のレースが合致します。
ラップ適性はスプリント思考ですし、コース適性は明らかに左回りコースの馬です。今回は厳しい評価となります。
ラップ適性の評価は、「C+」とします。
本番は次走の高松宮記念で、ここは叩きのレースといった印象も否めません。
今回は見送りしたい一頭です。
タイセイビジョン
3頭目には、「タイセイビジョン」を取り上げます。
こちらはタイセイビジョンのラップマトリックスです。
タイセイビジョンのラップ適性を分析すると、「底力型〜持続力型×ラップスピード11.45〜11.65」のレースを得意にしています。
阪急杯に対するラップ適性については、京阪杯2着、京王杯SC12着のレースが合致します。
ラップ適性はやや水準以上といったところでしょうか。
ラップ適性の評価は、「B+」とします。
前々走の京阪杯、前走の阪神カップのパフォーマンスは、差し・追込有利な馬場傾向・展開になった点は否めませんが、今回のメンバー構成であれば地力は上位です。
しっかりとマークしておく必要がある一頭でしょう。
ダイアトニック
この記事の最後に有力馬の4頭目として、「ダイアトニック」を取り上げます。
こちらはダイアトニックのラップマトリックスです。
ダイアトニックのラップ適性を分析すると、「持続力型×ラップスピード11.25〜11.75」のレースを得意にしています。
阪急杯に対するラップ適性については、昨年の阪急杯3着、高松宮記念3着のレースが合致します。
昨年の阪急杯の好走馬ですから、高いラップ適性が見込めます。
ラップ適性の評価は、グレイイングリーンと同様に「A」と高く評価します。
直近のレースは骨折の影響もあり凡走が続いていましたが、前走の京都金杯では4着と復調を示すレース内容を見せています。芝1600mよりは芝1400mの馬ですから、今回は距離短縮ローテでパフォーマンスの向上が期待できるでしょう。
前走のレース内容と今回のメンバー構成であれば勝ち負けがしっかりと見込める一頭と予想します。
阪急杯2022 まとめ
ここまで阪急杯のラップ分析と有力馬の評価についてご紹介しました。
なお最終予想となる厳選1頭「本命馬」については、レース前日の土曜日に別の動画でご紹介をさせていただきます。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。