こんにちは!カズです。
この記事では、ホープフルS(2023年)の予想としてラップ分析と有力馬のラップ適性の評価、ラップ適性から選ぶ推奨馬について特集します。
馬券予想にご参考ください。
目次
ホープフルSのラップ分析
初めに予想のポイントとして、ラップ分析をご紹介します。
個別ラップ
上図は、直近5年のホープフルSの個別ラップをまとめたグラフです。赤色のグラフは過去5年平均を示します。
ホープフルSのラップの特徴は、持続力とパワーの能力が強く求められることが挙げられます。
個別ラップの傾向を分析すると、隊列が落ち着く1コーナー以降は、11秒台後半から12秒台中盤のワンペースなラップを刻んでいることが分かります。また過去5年平均の勝ち時計は、良馬場開催であっても2分1秒6の低速決着となっており、上がり3Fも36秒0と時計がかかっています。
このようにタフなホープフルSですが、G1昇格以降、脚質としては先行馬が5勝、2着4回、3着1回、複勝率37.0%と好成績を残しています。
直線が短く急坂があり、上がり3Fが36秒0と時計がかかるレースでは先行力も重要な要素と言えます。
このような傾向から、好走するための能力としては持続力とパワー、先行力、そしてコース形態から小回り適性「機動力」が求められると考えます。
ラップマトリックス
このラップの傾向を独自の分析ツール「ラップマトリックス」を用いて、ラップ適性として分析した結果が上図のグラフです。なお、ラップマトリックスの考え方については、以下の内容をご参考ください。
G1昇格以降の過去6年のホープフルSの傾向から導く求められるラップ適性ですが、「持続力型〜バランス型×ラップスピード12.05〜12.25」を設定します。なお、現時点の天気予報から良馬場開催の可能性が高いため、求められるラップ適性は良馬場のみを設定しています。
次以降でご紹介する有力馬の評価は、この求められるラップ適性を判断軸に評価を行なっていきます。
【参考:ラップマトリックスとは】
縦軸にラップスピード、横軸に上がり3ハロンと上り3Fを除く道中の平均3Fのラップ変化をレースペース変化指数として取り、該当レースのラップ適性を散布図としてまとめたグラフです。
グラフの縦軸から短距離戦・長距離戦や高速ラップ・低速ラップへの適性が分かり、横軸からは前傾ラップ・後傾ラップや底力勝負・持続力勝負・瞬発力勝負への適性が分かります。
ホープフルSの有力馬の評価
ここからはホープフルSの有力馬の評価を特集します。
評価については、良馬場、道悪馬場に分けた上でS、A、B、Cの4段階評価で行なっていきます。
シンエンペラー
シンエンペラーはここまで2戦、「瞬発力型×低速決着」となった新馬戦、「持続力型×中速決着」となった京都2歳Sを勝利しています。
過去2戦のレース内容を分析すると、新馬戦のパフォーマンスが優れるため、スピードタイプで直線スピードに優れる馬と評価しています。それでも、前走の京都2歳Sでは、持続力型で上がり3Fが35秒9とやや時計がかかったレースを勝ち切っており、不向きな適性においてもカバーできるだけの高い能力を有します。
ホープフルSに対するラップ適性については、適性が合致するレースはありませんが、前走の持続力型の中距離戦となった京都2歳Sの走りが評価ができます。
ラップ適性の評価は、「A」評価です。
京都2歳S同様に今回も能力でカバーしてくる形での高評価。人気を集めそうですが、しっかりと押さえておきたい一頭です。
ゴンバデカーブース
ゴンバデカーブースはここまで2戦、「バランス型×高速決着」となった新馬戦、同じく「バランス型×高速決着」となったサウジアラビアRCを勝利しています。
過去2戦のレース内容を分析すると、スピードタイプで直線スピードに優れる馬と評価しています。
ホープフルSに対するラップ適性については、適性が合致するレースはありません。ここまでの2戦はスピードとどちらかと言えば瞬発力が求められるマイル戦であるため、パワーと持続力が求められるホープフルSの適性は未知数と言えます。
ラップ適性の評価は、「B」評価です。
新馬戦、サウジアラビアRCもメンバーレベルは高く、今回のメンバーにおける能力は評価できます。
それでも過去2戦とは異なる適性が求められるホープフルSでは、積極的には推しづらい印象。押さえまでの評価です。
レガレイラ
レガレイラはここまで2戦、「瞬発力型×低速決着」となった新馬戦で1着、「超瞬発力×低速決着」となったアイビーSで3着の成績を残しています。
過去2戦のレース内容を分析すると、スピードタイプで直線スピードに優れる馬と評価しています。
ホープフルSに対するラップ適性については、適性が合致するレースはありません。ここまでの2戦は中距離戦でも、瞬発力が強く求められるレースです。そのため、パワーと持続力が求められるホープフルSの適性は未知数と言えます。
ラップ適性の評価は、「B」評価です。
新馬戦では札幌2歳S覇者のセットアップを破っており、能力の高さを感じる一頭ではあります。
それでもラップ適性を考慮すると、押さえまでの評価で考えています。
ラップ適性から選ぶ推奨馬
ここからは、ラップ適性から選ぶ推奨馬について特集します。
シリウスコルト
シリウスコルトはここまで3戦、「持続力型×低速決着」となった新馬戦で1着、「バランス型×高速決着」となった新潟2歳Sで5着、「バランス型×低速決着」となった芙蓉Sで1着の成績を残しています。
過去3戦のレース内容を分析すると、パワータイプで機動力に優れる馬と評価しています。
ホープフルSに対するラップ適性については、適性が合致するレースはありません。ただし、前走の同コースとなる芙蓉Sは、上がり3Fの時計がかかり、ラップ適性は持続力が求められるレースとなりました。その点から、高いラップ適性が見込めるでしょう。
ラップ適性の評価は、「A」評価です。
G1レースで能力がどこまで通用するか、鞍上のG1レースでの相性の悪さは不安材料ですが、ホープフルSに対するラップ適性については間違いなく高いものが見込めます。
その点から、期待値は高い一頭です。
センチュリボンド
センチュリボンドはここまで3戦、「瞬発力型×超低速決着」となった新馬戦で3着、「バランス型×超低速決着」となった未勝利で1着、「バランス型×中速決着」となった黄菊賞で1着の成績を残しています。
過去3戦のレース内容を分析すると、パワータイプで機動力に優れる馬と評価しています。
ホープフルSに対するラップ適性については、適性が合致するレースはありません。ただし、前走の黄菊賞は、上がり3Fがやや時計がかかり、ラップ適性は持続力が求められるレースとなりました。その点から、水準以上のラップ適性が見込めるでしょう。
ラップ適性の評価は、「A」評価です。
ここまで3戦で派手さはありませんが、ラップ適性は高いものが見込めます。
さらに先行力、機動力がある点も評価ができます。鞍上も乗れていますので、この馬も期待値が高い一頭と言えます。
まとめ
この記事では、ホープフルS(2023年)の予想としてラップ分析と有力馬のラップ適性の評価、ラップ適性から選ぶ推奨馬について特集しました。
有力馬の中で評価が高いのが、持続力型の中距離戦で実績があるシンエンペラー。
ラップ適性から選ぶ推奨馬には、パワータイプで機動力に優れるシリウスコルト、センチュリボンドの2頭を取り上げます。
馬券については、個人的に馬券期待値が高いシリウスコルトから狙ってみたいと考えています。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。