こんにちは!カズです。
この記事では、AJCC(2024年)の予想としてラップ分析と有力馬の評価、ラップ適性から選ぶ推奨馬について特集します。
馬券予想にご参考ください。
目次
AJCCの予想のポイント
初めにAJCCの予想のポイントをご紹介します。
個別ラップ
上図は、直近5年のAJCCの個別ラップをまとめたグラフです。
赤色のグラフは良馬場の5年平均、青色のグラフは道悪馬場の5年平均を示します。
AJCCのラップの特徴は、持続力とスタミナが求められることが挙げられます。
個別ラップの傾向からは、隊列が落ち着く2コーナー以降、ゴールまでラップが徐々に速くなり、ゴール前の急坂でラップが低速化する傾向を示しています。淀みない流れと12秒前後のラップ構成が基本であることを考慮すれば、瞬発力よりも持続力の能力が求められると言えます。
また過去5年平均の勝ち時計は良馬場においても2分13秒3となっており、1ハロン換算のラップスピードは12.0以上が基本です。その点からスピードよりもスタミナが求められると考えます。
好走馬
実際に馬券圏内の好走馬を分析すると、アリストテレスやブラストワンピース、ステイフーリッシュなど持続力に長けたスタミナタイプの馬の好走が目立ちます。
その一方、昨年に人気を裏切ったガイアフォースや2019年に2着と取りこぼしたフィエールマンなど瞬発力勝負で力を発揮する馬やスピード型の馬は取りこぼす傾向にあります。
ラップマトリックス
最後に独自の分析ツール「ラップマトリックス」を用いて、ラップ適性を分析します。
なお、ラップマトリックスの考え方については、以下の内容をご参考ください。
過去10年のAJCCの傾向から導く求められるラップ適性ですが、良馬場は「持続力型〜バランス型×ラップスピード12.00〜12.20」、道悪馬場は「持続力型〜バランス型×ラップスピード12.20〜12.55」を想定します。
次以降でご紹介する出走予定馬の評価については、好走馬の能力や求められるラップ適性を元に評価を進めていきます。
【参考:ラップマトリックスとは】
縦軸にラップスピード、横軸に上がり3ハロンと上り3Fを除く道中の平均3Fのラップ変化をレースペース変化指数として取り、該当レースのラップ適性を散布図としてまとめたグラフです。
グラフの縦軸から短距離戦・長距離戦や高速ラップ・低速ラップへの適性が分かり、横軸からは前傾ラップ・後傾ラップや底力勝負・持続力勝負・瞬発力勝負への適性が分かります。
AJCCの有力馬の評価
ここからはAJCCの有力馬の評価を特集します。
評価については、良馬場・道悪馬場に分けてS、A、B、Cの4段階評価で行なっていきます。
モリアーナ
モリアーナのラップ適性の特徴ですが、現時点では底力型〜持続力型で高速決着〜低速決着のレースで実績を残しています。低速決着となったコスモス賞の勝利はありますが、基本的にはスピードが活かせる高速決着が向く馬と評価しています。
AJCCで求められるラップ適性は、良馬場は適性が合致するレースはなく、道悪馬場はコスモス賞:1着の適性が合致します。
先ほどもご紹介しましたが、スタミナよりはスピードタイプの馬と考えており、スタミナが求められるAJCCでは及第点以上の評価はできない印象です。
ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともにB評価です。
斤量面の恩恵や4歳牝馬世代のレベルを考えれば、勝ち負けできる位置にあるとは思いますが、ラップ適性からは押さえまでの評価です。
チャックネイト
チャックネイトのラップ適性の特徴ですが、持続力型〜バランス型で高速決着〜中速決着のレースを得意にしていることが挙げられます。
AJCCで求められるラップ適性は、直近10戦において良馬場は六社S:1着など3戦の適性が合致し、3勝と好成績をあげています。一方、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。
良馬場で求められるラップ適性に対して3戦3勝の実績は評価ができますが、どちらかと言えばスタミナよりはスピードタイプの馬と言え、その点は気になります。
ラップ適性の評価は、良馬場はB、道悪馬場はC評価です。
能力も及第点以上の評価ができますが、中山芝2200mはここまで未勝利、条件戦を3戦して全て取りこぼしている点も考慮すると、押さえまでと評価します。
マイネルウィルトス
マイネルウィルトスのラップ適性の特徴ですが、底力型〜瞬発力型で中速決着〜超低速決着のレースを得意にしていることが挙げられます。一定の時計がかかる中速決着以降のレースにおいては、ラップ適性はオールラウンダーと言えます。
AJCCで求められるラップ適性は、直近10戦において良馬場は京都大賞典:6着と昨年の函館記念:4着の適性が合致し、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。
昨年の函館記念:4着は1年ぶりのレースで2着:ルビーカサブランカとは同タイム、京都大賞典も内有利の馬場を後方から外から中を突いての結果ですから悪くありません。
ラップ適性の評価は、良馬場・道悪馬場ともにA評価です。
近走のレース内容から、今回のメンバーにおける能力は上位評価できます。
今回も期待値は高い一頭です。
ラップ適性から選ぶ推奨馬
ここからは、ラップ適性から選ぶ推奨馬について特集します。
ボッケリーニ
ボッケリーニのラップ適性の特徴ですが、底力型〜瞬発力型で高速決着〜超低速決着のレースを得意にしていることが挙げられます。ラップ適性はオールラウンダーに近く、完全なスピード勝負の超高速決着のレースを除けば、安定して力を発揮してきます。
AJCCで求められるラップ適性は、直近10戦において良馬場は前走の京都大賞典:2着と有馬記念:11着、道悪馬場は日経賞:2着の適性が合致します。
有馬記念11着は外枠と先行不利、そしてメンバーレベルが影響しての結果で度外視で良いです。京都大賞典、日経賞の結果・レース内容を考慮すれば、良馬場・道悪馬場ともに高い適性が見込めます。
ラップ適性の評価は、良馬場・道悪馬場ともにS評価です。
今回のメンバーであれば、能力も上位で評価できます。
勝ち味に遅いため勝ち切れるかどうかはやや不安ながら、好走確率は非常に高い一頭と予想します。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。