この記事では、「チャンピオンズカップ(2021年)」の予想第1弾を特集します。
ご紹介する内容は、チャンピオンズカップのラップ分析と上位人気馬となるソダシ、チュウワウィザード、テーオーケインズ、カフェファラオの評価についてです。
馬券予想にぜひご参考ください。
目次
チャンピオンズカップ2021 ラップ分析
まず初めにチャンピオンズカップのラップ分析をご紹介します。
こちらはチャンピオンズカップの過去5年のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスとは、ラップ分析での予想を進める中で開発した独自の予想ツールです。
縦軸に勝ち時計をハロン数で割ったラップスピード、横軸に上り3ハロンを起点とするラップ変化指数「レースペース変化指数」を脚質型として取り、対象レースのラップ適性を散布図にまとめたグラフです。
このラップマトリックスからチャンピオンズカップのラップ適性を分析すると、横軸の脚質型は底力型が2回、持続力型が1回、バランス型が2回となっていることが分かります。
また縦軸のラップスピードはラップスピード12秒06〜12秒23、勝ち時計換算では1分48秒5〜1分50秒1となっています。
このような直近5年の傾向をふまえて考える、今年のチャンピオンズカップで求められるラップ適性ですが、「底力型・持続力型×ラップスピード12秒05〜12秒25」に設定します。
勝ち時計は良馬場開催で1分48秒4~1分50秒2を想定します。
次以降でご紹介する上位人気馬については、この求められるラップ適性を判断軸に評価を行なっていきます。
チャンピオンズカップ2021 ソダシ
ここからはチャンピオンズカップの上位人気馬のラップ適性の評価についてご紹介していきます。
なお、このラップ適性の評価はS、A、B、C、Dの5段階で評価を行なっていきます。
まず初めに「ソダシ」を取り上げます。
上図はソダシのデビュー戦から前走秋華賞までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからソダシのラップ適性を分析すると、「底力型〜瞬発力型×ラップスピード11秒40〜12秒00」のレースで結果を残していることが分かります。
芝レースにおいては、1600m〜2000mにおいて非常に幅広いラップ適性を示すことがソダシの特徴です。
チャンピオンズカップで求められるラップ適性に対しては、芝レースとなりますが、前走の秋華賞10着の結果が合致します。
この秋華賞はゲート時に顔をぶつけ歯ぐきを負傷していた敗因がありますので度外視でよいです。
ここまで8戦は全て芝レースを使われてきている馬のために、ダートへのラップ適性は未知数と言えます。
その上でソダシのチャンピオンズカップのラップ適性を考察すると、個人的には及第点以上の評価はしていません。
その理由ですが、ソダシにとってはチャンピオンズカップがタフでラップスピードもこの馬にとっては低速すぎるからです。ダートではチャンピオンズカップよりも、高速ラップのマイルG1「フェブラリーステークス」の方が向くと考えています。
このような背景からラップ適性の評価は、及第点の「B」評価に留めます。
血統背景からは芝よりもダート馬なのでしょうが、今回の条件となるとラップの視点からは疑問符がつきます。
道悪馬場開催となりラップスピードが高速化してくれば、「勝機の目が出てくる」といった見解までの一頭です。
チャンピオンズカップ2021 チュウワウィザード
2頭目には「チュウワウィザード」を取り上げます。
上図はチュウワウィザードの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ただしラップが不明な海外レース、前走のJBCクラシックは除きます。
ラップマトリックスからチュウワウィザードのラップ適性を分析すると、「底力型〜バランス型×ラップスピード12秒10〜12秒80」のレースで結果を残していることが分かります。
チャンピオンズカップで求められるラップ適性に対しては、昨年・一昨年の同レース1着、4着の結果が合致します。
昨年のチャンピオンズカップの覇者ですから高いラップ適性が見込めることは間違いありません。
ラップ適性の評価は、「A」と高評価をつけます。
地方交流重賞の特徴である時計がかかる超低速ラップの中距離戦を得意にしている馬ですから、良馬場で時計がかかる馬場の方が良いでしょう。
あとは直近2走のレース内容が個人的には物足りず、年齢からくる能力の衰えを感じています。
馬券圏内を確保する確率は高いと思いますが、この点がやや気がかりです。
チャンピオンズカップ2021 テーオーケインズ
3頭目には「テーオーケインズ」を取り上げます。
上図はテーオーケインズの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからテーオーケインズのラップ適性を分析すると、「底力型・持続力型×ラップスピード12秒10〜12秒50」のレースで結果を残していることが分かります。
チャンピオンズカップで求められるラップ適性に対しては、重賞制覇を飾ったアンタレスステークス、名古屋城ステークスと2戦して2勝。ラップ適性が近接する帝王賞での勝利もふまえると非常に高いラップ適性が見込めると考えます。
ラップ適性の評価は、最上級評価の「S」とします。
前走のJBCクラシックはラップマトリックス上にはありませんが、ラップスピード12秒70の超低速ラップでこの馬の良さが活きるレースではありませんでしたし、出遅れも響いたため度外視で良いです。
今回はこの馬が得意とするラップ適性のレースになりますので、期待値は非常に高い一頭です。
チャンピオンズカップ2021 カフェファラオ
最後の4頭目には「カフェファラオ」を取り上げます。
上図はカフェファラオのデビュー戦から前走函館記念までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからカフェファラオのラップ適性を分析すると、「底力型〜バランス型×ラップスピード11秒80〜12秒40」のレースで結果を残していることが分かります。
チチャンピオンズカップで求められるラップ適性に対しては、昨年のチャンピオンズカップ6着の結果が合致します。
東京ダート1600mの高速ラップで持ち前のスピードを活かすレースがカフェファラオにとって最も向く条件になりますので、今回のチャンピオンズカップのラップ適性はそこまで評価ができません。
ラップ適性の評価は、「B」とします。
ラップスピードが高速化するほどパフォーマンスを上げてくる馬ですから、道悪馬場で脚抜きが良くなり、超高速馬場・高速馬場になってくれば期待値は上がってきます。
ただ昨年のような良馬場で馬場傾向が中速馬場での開催になると「どうかな…」というのが、率直な評価です。