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【ディープインパクト産駒・種牡馬の特徴】近代競馬の結晶!極限の瞬発力が武器!

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競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます!

この記事では、種牡馬「ディープインパクト」について特集します。
ディープインパクトの血統の特徴や現役時代、種牡馬としての活躍、産駒の傾向などをご紹介します。

馬券予想に、ぜひ参考ください!!




ディープインパクトの血統

ディープインパクト 血統
ディープインパクト 血統

まず初めに、ディープインパクトの血統についてご紹介します。

ディープインパクトの父は、日本競馬を変革した名種牡馬サンデーサイレンス。荒い気性ながらガッツ(勝負根性)があり、瞬発力にも長けていて、スピード能力にも優れる非の打ち所がない特徴を持っています。日本の高速馬場と瞬発力勝負のレースに強く、日本史上最も成功した種牡馬と言われます。
雑草血統で、当時主流のNorthern Dancer(ノーザンダンサー)の血を持っておらず、繁殖牝馬を選ばず配合できること。その雑草血統から、血統全体に活力を与え、母系の特徴を引き出すことで大きな成功を収めました。

母ウインドインハーヘアは、アイルランドで生産され、イギリスで調教された競走馬です。競走馬としては、1994年のエプソムオークスでバランシーンの2着、1995年にドイツG1のアラルポカルを勝利といった活躍を残しています。通算成績は13戦3勝。現役引退後に日本のノーザンファームで繁殖牝馬入りしています。
牝系は、欧州の名門牝系であるHighlight(ハイライト)牝系。欧州ではHeight of Fashion(ハイトオブファッション)の牝系を通じて発展しており、Height of Fashionの直仔にはNashwan(ナシュワン)、NashwanからはSwain(スウェイン)、日本でも活躍するバゴが出ています。
日本では、Burghclere(バークレア)の牝系を通じて大きく発展。ディープインパクトの他にウインクリューガー、レイエンダなどのG1馬が出ています。

配合としては、名門牝系の基礎能力を基盤に雑草血統のサンデーサイレンスを交配することで血統全体の活力が大きく高まっています。そこに加えてHalo(ヘイロー)≒Sir Ivor(サーアイヴァー)の2×4のニアリークロスによって高い瞬発力を得ています。

※ニアリークロス
目安として血統表の5/8以上は共通すること。


ディープインパクトの現役時代

次に、ディープインパクトの現役時代の活躍について確認しておきましょう。

ディープインパクトは2002年にノーザンファームで生産され、0歳時にセレクトセールで金子真人氏に7000万円で落札されました。

その後、栗東の池江泰郎厩舎に入厩して2004年12月の2歳冬のデビュー戦から2005年10月の3歳秋の菊花賞まで7連勝。シンボリルドルフ以来、史上2頭目の無敗での三冠馬となります。その後、圧倒的1番人気で臨んだ同年の有馬記念はハーツクライに敗れて2着。3歳時は8戦7勝の成績を残します。

4歳となったディープインパクトは再び連勝街道を歩みます。阪神大賞典、天皇賞(春)、宝塚記念と3連勝。秋には凱旋門賞への挑戦が発表されます。
日本馬初となる勝利が期待された2006年凱旋門賞ですが、Rail Link(レイルリンク)、Pride(プライド)に先着を許して3着で入線。レース後、禁止薬物が検出され失格処分となっています。
その後、失意の中で臨んだジャパンカップ、有馬記念を快勝。

通算成績は14戦12勝。
引退レースとなった有馬記念後、51億円のシンジケートが組まれ、2007年に社台スタリオンステーションで種牡馬入りします。  


ディープインパクトの種牡馬としての活躍

続いて、ディープインパクトの種牡馬としての活躍についてまとめます。

ディープインパクトは、2007年より社台スタリオンステーションで種牡馬となり、初年度産駒から4頭(トーセンラー、ダノンシャーク、リアルインパクト、マルセリーナ)のG1馬を出すなど大きな活躍をみせています

代表産駒は牝馬三冠を含むG17勝のジェンティルドンナ日本ダービーを勝ったキズナ菊花賞、有馬記念を勝ったサトノダイヤモンドなどがあげられます。

近年、キズナをはじめとする後継種牡馬から活躍馬が出ており、サンデーサイレンスの最高傑作として着実にサイアーラインを発展させています。


ディープインパクト産駒の傾向

ここからは、ディープインパクトの産駒の傾向をご紹介します。

現役時代は、「飛ぶ」と評された鋭い末脚を武器に活躍したディープインパクトですが、種牡馬としても同様で鋭い末脚を生み出す瞬発力が最大の武器です。

馬場適性は、スピードの絶対値と瞬発力が活きる芝レースで、ダートレースについては、芝の成績と比べると明らかに成績が落ちます。

産駒は瞬発力勝負に強く、末脚が活きる京、阪神外回りコース淀の下り坂を利用して末脚を活かせる京都内回り・外回り。コーナーの角度が緩く、コーナーからスピードが乗りやすい札幌で好成績です。

また産駒には高いスピード能力を伝えるため、高速馬場で強さを発揮します。

その他、牝系は欧州指向が強いため、スタミナも十分。マイル戦の1600mから3000mの長距離戦までこなし、距離適性は幅広いです。この点は父サンデーサイレンス同様に、母系の特徴を引き出し距離適性が決まると考えてよいでしょう。

2010年の産駒デビューから2019年末時点の産駒の勝利数は2054勝。
芝・ダート通算では、勝率12.9%、連対率24.2%、複勝率34.1%。
芝に限定すると、勝率13.7%、連対率25.5%、複勝率35.6%と圧倒的な成績を残しています。

【ディープインパクト 種牡馬プロファイル】

馬場適性:芝◎ ダート△
距離適性:1600m~3000m
成長型:早め
道悪適性:普通
特性:大箱◎、高速馬場◎、上り勝負◎
スピード能力:スピードの絶対値と瞬発力に優れたタイプ。上り3Fの瞬発力勝負に滅法強い。


ディープインパクト サイアーライン

ディープインパクト  (2002年 鹿毛)
 ダノンドリーム  (2009年 青鹿)
 シルバーステート  (2013年 青鹿)
 ディープエクシード  (2013年 鹿毛)
 キモンノカシワ  (2009年 芦毛)
 スマートロビン  (2008年 鹿毛)
 キズナ  (2010年 青鹿)
 ヒストリカル  (2009年 黒鹿)
 グレーターロンドン  (2012年 鹿毛)
 ワールドエース  (2009年 鹿毛)
 ダノンシャーク  (2008年 鹿毛)
 ヒラボクディープ  (2010年 黒鹿)
 ヴァンキッシュラン  (2013年 黒鹿)
 サトノダイヤモンド  (2013年 鹿毛)
 トーセンホマレボシ  (2009年 鹿毛)
 ヴァンセンヌ  (2009年 鹿毛)
 トーセンレーヴ  (2008年 鹿毛)
 スピルバーグ  (2009年 鹿毛)
 エイシンヒカリ  (2011年 芦毛)
 トーセンラー  (2008年 黒鹿)
 リアルインパクト  (2008年 鹿毛)
 ディープブリランテ  (2009年 鹿毛)
 サトノアラジン  (2011年 鹿毛)
 ディーマジェスティ  (2013年 鹿毛)
 ロイカバード  (2013年 黒鹿)
 コルヴァッチ  (2014年 青鹿)
 メジロダイボサツ  (2008年 鹿毛)
 ミッキーアイル  (2011年 鹿毛)
 リアルスティール  (2012年 鹿毛)
 ダノンバラード  (2008年 黒鹿)
 エキストラエンド  (2009年 鹿毛)



以上、この記事ではディープインパクトの血統の特徴や現役時代、種牡馬としての活躍、産駒の傾向などを特集しました。

馬券予想のご参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【参考書籍・サイト】
・勝ち馬がわかる血統の教科書 亀谷 敬正
・パーフェクト種牡馬辞典2019-2020 栗山 求/望田 潤監修
・サラブレッド配合史 笠 雄二郎著
・血統論 笠 雄二郎著
・覚えておきたい 日本の牝系100 平出 貴昭著
・覚えておきたい 世界の牝系100 平出 貴昭著
・血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog 望田 潤氏
・Wikipedia

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  • この記事を書いた人

カズ

過去のレースと各馬の好走レースのラップ傾向を分析して競馬予想を行っています。独自ツールの「ラップマトリックス」でラップ適性を分析。YouTube「KAZUの競馬予想TV」も運営しています。