群馬県には、日本の歴史や文化、科学技術、スポーツ、さらには現代のファッションや音楽に至るまで、各分野で名を馳せた偉人たちが数多く生まれています。
そこで本記事では、「出生地が群馬県内にある人物」に限定し、中世から現代までの各時代・各分野からバランスよく厳選しました。
このページでわかること
- 群馬県“出身”に限定した偉人10名のプロフィールが一目でわかる
- それぞれの人物の出生地(現行市町村名)・活躍分野・代表的な功績を把握できる
- 関連施設や史跡を通じて、家族やグループで訪ねられる観光スポットを知ることができる
群馬県出身の偉人/歴史上の人物一覧
群馬県出身の偉人、歴史上の人物を一覧でまとめました。偉人の定義は様々ですが、私が思う特筆すべき人物を選定しました。
山本一太(草津町)|地方行政と国政を往還した現役の政治家
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群馬県吾妻郡草津町出身です。1995年の参議院初当選以来、外務副大臣や内閣府特命担当大臣(科学技術政策・宇宙政策など)を歴任しました。
2019年からは群馬県知事として行政改革やデジタル化を推進しており、地方と中央をつなぐ役割を果たしています。国会での政策形成力と、地元群馬への発信力を両立する政治家として評価されています。
萩原朔太郎(前橋市)|日本近代詩の父と称される詩人

群馬県前橋市出身です。大正期に詩集『月に吠える』を刊行し、口語自由詩を確立しました。
感覚的で内面的な詩風により、それまでの定型詩中心の詩壇に革新をもたらしました。以後も『青猫』『氷島』などを通じて詩の表現領域を広げ、日本近代詩の基礎を築いた存在として高く評価されています。
田山花袋(館林市)|自然主義文学を代表する小説家

群馬県館林市出身です。明治後期に自然主義文学を牽引し、代表作『蒲団』では自己告白的な手法で文壇に衝撃を与えました。
『田舎教師』『生』などの作品では、心理描写と写実性を追求し、後の私小説文学に大きな影響を与えました。日本文学の変革期を象徴する作家のひとりです。
土屋文明(高崎市)|現代短歌と詩の発展に尽力した文学者

群馬県高崎市出身です。歌人・詩人として活動する傍ら、文学研究や評論にも力を注ぎ、上代文学から現代短歌まで幅広い視野で作品を残しました。
歌集『山谷集』『風貌』などで現代短歌に新たな視点を与え、研究者としても万葉集などの古典文学の再評価に貢献しました。
福沢一郎(富岡市)|戦後前衛美術を切り拓いた洋画家

群馬県富岡市出身です。シュルレアリスムを基盤とした前衛的絵画を日本に紹介し、戦後の抽象美術運動を牽引しました。
政治風刺を含んだ作品や社会批評性の高いスタイルで独自の表現世界を築き、美術教育にも関与しました。東京藝術大学教授として後進の指導にも尽力しています。
山田昇(沼田市)|ヒマラヤ登山の第一人者として世界に挑んだ登山家

群馬県沼田市出身です。1970〜80年代にかけて、エベレスト・ダウラギリ・マカルーなどのヒマラヤ高峰に次々と挑戦し、日本の登山史に残る登頂記録を樹立しました。
1989年、マナスル峰で遭難死しましたが、その精神と実績は多くの後進登山家に受け継がれています。
糸井重里(前橋市)|コピーライターから地域創生へ広がる多才な表現者

群馬県前橋市出身です。「おいしい生活」など多くの名キャッチコピーを生み出し、広告・出版・ゲームなど幅広い分野で活躍しています。
『ほぼ日刊イトイ新聞』の運営や地域との協業など、表現活動を通じた社会的実践も展開しており、日本を代表する言葉の職人として知られています。
群馬県出身の偉人/歴史上の人物まとめ
時代 | 氏名 | 功績 |
---|---|---|
現代 | 山本一太 | 国会議員・大臣・群馬県知事として地方と中央の行政に携わる |
大正〜昭和前期 | 萩原朔太郎 | 口語自由詩を確立し、日本近代詩の基礎を築いた詩人 |
明治〜大正 | 田山花袋 | 自然主義文学の先駆者として『蒲団』などを発表 |
昭和〜平成 | 土屋文明 | 現代短歌の発展と古典文学研究に尽力した歌人 |
昭和 | 福沢一郎 | シュルレアリスムを導入し、戦後前衛美術を牽引した洋画家 |
昭和〜平成 | 山田昇 | ヒマラヤ登山の第一人者として多くの高峰に登頂 |
昭和〜令和 | 糸井重里 | コピーライター・クリエイターとして多分野で活躍 |