こんにちは!KAZUです。
この記事では、血統理論の一つ「日本型血統」について特集します。
血統の特徴から日本競馬の傾向まで、日本型血統を理解するための内容をご紹介します。
ぜひ、ご参考下さい!
日本型血統とはなにか
日本型血統とは、競馬評論家で血統理論「血統ビーム」の提唱者の亀谷敬正氏が提唱した理論です。亀谷氏の理論によれば、血統は日本型血統、米国型血統、欧州型血統に分類できるとされています。
その中でも、日本型血統は高速馬場でスピードが出やすい日本競馬で活躍する血統を指し、「瞬発力とスピード」が特徴です。
高速馬場の日本競馬
ここからは、日本型血統をより深く理解するために日本の競馬についてご紹介します。
日本の競馬場はよく整備された人工コースでレースが行われます。中山競馬場や阪神競馬場などアップダウンの坂がある競馬場はありますが、欧州と比較すると起伏は激しくありません。
つまり「走りやすさ」を重視してコースが作られています。
そのため、日本の競馬場は競走馬にとって走りやすい環境にあるため、欧州の芝と比べると早い時計が出ます。
これは欧州型血統の種牡馬が、日本で不振の最大の理由としてもあげられます。
瞬発力とスピードの日本型血統
そのような日本競馬ですが、1990年代に爆発的な瞬発力を発揮する大種牡馬サンデーサイレンスが登場すると、レース一変します。能力のある馬ほど道中は中団から後方に待機し、直線一気のレース展開で勝つ、このような競馬が増えました。
このサンデーサイレンスの登場が日本競馬を大きく変え、昨今の「高速馬場でスピードの瞬発力勝負」のスタイルが確立されました。
サンデーサイレンスの後継種牡馬であるディープインパクトやステイゴールド、ハーツクライなどの産駒が増えた現在では、その流れが加速しています。
配合においても、サンデーサイレンス系の瞬発力にどれだけ母系からスピードを取り込めるか、もしくはスピードを持続できるかが焦点になっています。
このように、日本型血統は「瞬発力とスピード」が特徴といえます。
日本型血統の主流血統であるサンデー系と台頭するキングマンボ系
現在の日本競馬のサイアーライン(父系)は、日本競馬を変えた大種牡馬サンデーサイレンスが主流血統です。
その後継種牡馬には、ディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライ、ダイワメジャーなど日本のサイアーランキング上位の種牡馬が並びます。さらに、最近ではサンデーサイレンスの孫にあたる、オルフェーヴル、ジャスタウェイ、キズナなどの次世代のサンデーサイレンス系の種牡馬も活躍し始めています。
このような中で課題とされるのが、「サンデーサイレンスの血の飽和」です。大種牡馬たるが故の課題とも言えますが、日本ではサンデーサイレンスの血量は多い馬が多く、配合に苦労することが少なくありません。
そこで近年台頭するのが、ミスタープロスペクターの系統であるキングマンボ系の台頭です。サンデーサイレンスの血を持たないキングカメハメハが競走馬だけでなく種牡馬としても大きな活躍を果たし、現在は、その後継種牡馬ロードカナロア、ルーラーシップなども活躍しています。
主流血統である「サンデーサイレンスの血の飽和」によって、今後はキングマンボ系・キングカメハメハの血を受け継ぐ種牡馬が、サンデーサイレンス系に並んで主流血統となる可能性も秘めます。
このような点をふまえて競走馬の血統表を見ていただけると、その馬の個性が見えてきて、競馬の楽しさがより深まるかもしれません。
今回ご紹介した内容が「血統から競馬を楽しむ」ために、少しでもご参考になれば嬉しいです。
以上、この記事では「日本型血統」について特集しました、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。