こんにちは!カズです。
この記事では、京都記念(2024年)の予想としてラップ分析とラップ分析から選ぶ推奨馬について特集します。
馬券予想にご参考ください。
目次
京都記念の予想のポイント
初めに京都記念の予想のポイントとなるラップ分析をご紹介します。
ラップ分析(ラップ適性)
上図は、過去10年において京都競馬場で開催された京都記念のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスとは独自のラップ分析ツールであり、縦軸に勝ち時計の速さを表す「ラップスピード」を、横軸に上がり3Fを起点にしたラップ変化をレースペース変化指数「脚質型」として取り、該当レースのラップ適性を分析しています。分析手法の詳細は、以下の参考欄をご参考ください。
京都競馬場で開催された京都記念のラップ適性を分析すると、脚質型は「バランス型〜瞬発力型」が基本です。ラップスピードは2015年を除き、基本的に良馬場開催でも時計がかかる傾向です。
今年のメンバー構成については、アフリカンゴールドやバビットといった逃げ馬が2頭おり、例年よりは道中のラップが流れる可能性があります。ラップスピード・勝ち時計については、今の京都競馬場の馬場傾向を考慮すると、例年通りのある程度時計がかかるレースとなるでしょう。
このような傾向から今年の京都記念で求められるラップ適性は、良馬場は「持続力型〜瞬発力型×ラップスピード12.00〜12.25」、道悪馬場は「持続力型〜バランス型×ラップスピード12.26〜12.55」を想定します。
能力としては持続力、そして中速・低速決着の勝ち時計からスピードよりもスタミナが求められるレースと考えます。
【参考:ラップマトリックスとは】
縦軸にラップスピード、横軸に上がり3ハロンと上り3Fを除く道中の平均3Fのラップ変化をレースペース変化指数として取り、該当レースのラップ適性を散布図としてまとめたグラフです。
グラフの縦軸から短距離戦・長距離戦や高速ラップ・低速ラップへの適性が分かり、横軸からは前傾ラップ・後傾ラップや底力勝負・持続力勝負・瞬発力勝負への適性が分かります。
脚質傾向
次に脚質傾向を取り上げます。
過去10年の京都競馬場で開催された京都記念の脚質別成績を分析すると、先行馬が6勝2着4回、3着5回、脚質別の3着内占有率71.4%と圧倒的な成績を残しています。3コーナーの位置取りを分析しても、5番手以内で7勝、2着4回、3着5回となっており、先行力が結果に直結しています。
出走頭数が限られる京都記念では、道中のペースが比較的ゆっくりと流れることが多く、展開から前有利になりやすい傾向です。今年はメンバー構成から、例年よりは道中のペースが流れるかとは思いますが、それでも基本的に先行有利は変わらないのではないかと思います。
この点も予想を進める上で押さえておきたいポイントです。
京都記念の出走予定馬の評価
ここからは京都記念の出走予定馬の評価を特集します。
評価については、良馬場・道悪馬場に分けてS、A、B、Cの4段階評価で行なっていきます。
ベラジオオペラ
上図はベラジオオペラのデビュー戦から前走までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
プロットしたグラフには、レース名、人気と着順、コース、馬場状態と馬場指数、勝ち時計と上がり3Fを記載しています。
京都記念で求められるラップ適性に対するベラジオオペラの実績ですが、良馬場は日本ダービー4着の適性が合致します。道悪馬場は適性が合致するレースはありません。
良馬場でラップ適性が合致する日本ダービーは高速馬場開催と、現在の京都競馬場と馬場傾向は異なるものの、結果・レース内容は一定の評価ができます。ただし、皐月賞のレース内容やロードカナロア産駒の血統からは、スタミナよりはスピードタイプの馬と評価しています。
その点を考慮すると、スタミナが求められる京都記念に対するラップ適性の評価は、有力馬の中でも及第点止まりです。良馬場は「A」評価、道悪馬場は「B」評価とします。
能力は前走でボッケリーニに競り勝っており、G2では上位評価できます。それでもラップ適性からは、相手・押さえ候補までの一頭と評価します。
ルージュエヴァイユ
上図はルージュエヴァイユの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
京都記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場はエリザベス女王杯2着など3戦の適性が合致して1勝、2着1回、着外1回の成績を残しています。道悪馬場は適性が合致するレースはありません。
良馬場でラップ適性が合致するエリザベス女王杯は、ラップ適性が合致するだけでなく、やや時計がかかる中速馬場で開催され、今の京都競馬場の馬場傾向とも合致します。そのレースで僅差の2着ですから、適性は高く評価できます。
ラップ適性の評価は、良馬場は「S」評価、道悪馬場は「A」評価です。
直近のレース内容から、ラップ適性に加えて能力についても評価できます。不安要素としては、差し脚質で脚質傾向との相性がいまひとつであることと、スタートにやや課題があることが挙げられます。
その点を加味すると、ラップ適性は非常に高いものの差し届かずの2着・3着も考えられると予想します。
プラダリア
上図はプラダリアの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
京都記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場は京都大賞典:1着など4戦の適性が合致して1勝、3着1回、着外2回の成績を残しています。道悪馬場は適性が合致するレースはありません。
良馬場でラップ適性が合致する京都大賞典は、内有利の傾向が味方したと言え、ボッケリーニに競り勝っての勝利。このレースは時計がかかる重馬場の低速馬場であった点からも評価ができます。同じくラップ適性が合致する前走の有馬記念14着は、外枠が響いての結果で評価を落とす必要はないと考えています。
ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともに「S」評価です。
有力馬の中でもプラダリアの場合、道悪で時計がかかる馬場でも結果を残している点は強調材料です。
ベラジオオペラ、ルージュエヴァイユ同様に能力も上位評価ができる馬です。ルージュエヴァイユと比較して、先行力がある点も評価材料。
このような背景から、1週前時点の推奨馬にはプラダリアを推します。
あとは、池添騎手が「調教の動きが競馬に直結するタイプ」とコメントしているだけに、状態面が整ってくれればといったところです。
その他の出走予定馬の評価
ここからは、その他の出走予定馬の評価について短評形式でご紹介します。
まず上がり馬「ブレイブロッカー」ですが、ラップマトリックスの傾向はよく、その適性は評価ができます。
ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともに「B」評価です。
ただし、条件戦のレースメンバーやレース内容から能力面の裏付けが乏しいため、その点が課題です。
また差し・追込脚質も気になります。評価しても、3着候補までと予想します。
次に実績は上位の「マテンロウレオ」を取り上げます。
ラップマトリックスの傾向からは、もう少しラップが高速化した方が良い馬です。そのため、ラップマトリックスの傾向も伴いません。
ベラジオオペラ同様にスタミナよりはスピードタイプの馬と評価しており、能力を評価しても3着候補までと予想します。
ラップ適性の評価は、良馬場は「B」、道悪馬場は「C」評価です。
最後に一昨年の京都記念の覇者である「アフリカンゴールド」を取り上げます。
ラップマトリックスから分かる通り、過去10戦は全て着外で最高着順は3走前の京都大賞典の5着です。このレースも前・内有利が味方しての結果のため、そこまで評価はできません。
バビットとの兼ね合いも考慮すると、今回も厳しいと予想します。ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともに「C」評価です。
まとめ
この記事では、京都記念の予想を特集しました。
特集した出走予定馬の評価をまとめると、良馬場、道悪馬場のどちらにおいても推奨馬は、S評価のプラダリアとなります。
構図としては、想定人気が示す通り、ベラジオオペラ、ルージュエヴァイユ、プラダリアの三強と考えており、その中でもラップ適性が見込めるルージュエヴァイユ、プラダリアの2頭を高く評価しています。その上で、先行有利の脚質傾向と合うプラダリアを上位に取りました。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。