こんにちは!
この記事では、京都記念のラップ分析と有力馬の評価について特集します。
馬券予想にぜひご参考ください。
京都記念2022 ラップ分析
まず初めに京都記念のラップ分析についてご紹介します。
上図は阪神芝2200mで開催された昨年の京都記念の個別ラップの傾向をまとめたグラフです。
阪神芝2200mのラップの傾向としては、宝塚記念を代表とする底力や持続力が強く求められるコースです。
ただ昨年の京都記念においては、フルゲート割れの11頭立ての影響もあってか底力や持続力の能力よりも持続力や瞬発力の能力が求められています。
また昨年は開幕週の良好な馬場の影響から、馬券に絡んだ馬は4角3番手以内と逃げ・先行有利が強く働いています。
この点も抑えておきたいポイントでしょう。
ここからは、独自のラップ分析ツール「ラップマトリックス」に落とし込み分析を進めていきます。
下図は、直近3年の阪神芝2200mで開催された重賞レースのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから京都記念で求められるラップ適性を分析すると、脚質型は持続力型もしくはバランス型が基本となっていることが分かります。ラップスピードについては、馬場状態によってかなりバラつきがあります。
今年の京都記念は昨年同様にフルゲート割れが想定され、前走逃げた馬がいないメンバー構成のため、昨年同様に道中のラップは厳しくはならないでしょう。
またラップスピードは、今年も開幕週での開催ですからある程度の速さを見込みたいところ。
このような背景をふまえて今年の京都記念で求められるラップ適性ですが、良馬場想定で「持続力型〜バランス型×ラップスピード11.85〜11.95」に設定します。
京都記念2022 有力馬 ラップ適性
ユーバーレーベン
ここからは京都記念の有力馬と注目馬のラップ適性についてご紹介します。
取り上げる馬はユーバーレーベン、レッドジェネシス、サンレイポケット、レッドガランの4頭です。
まず初めに、「ユーバーレーベン」を取り上げます。
こちらはユーバーレーベンのデビュー戦から前走ジャパンカップまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
プロットしたグラフにはレース名と馬場状態、着順、上がり3ハロンを記載しています。その上で青いゾーンはユーバーレーベンが得意とするラップ適性、赤いゾーンは京都記念で求められるラップ適性となっています。
ラップマトリックスからユーバーレーベンのラップ適性を分析すると、「底力型〜瞬発力型×ラップスピード11.65〜12.50」のレースを得意にしていることが分かります。
京都記念で求められるラップ適性に対しては、ラップ適性が合致するレースはありませんが、オークス1着やジャパンカップ6着のレースがやや近接しています。
そのため、水準以上のラップ適性が見込めるでしょう。
S、A+、A、B+、B、C+、C、Dで評価するラップ適性の評価は、「B+」とします。
前々走の秋華賞は故障明けで状態面が整わずの13着ですから度外視。
前走のジャパンカップは4コーナーの勝負所でスムーズさを欠き、伸びない内を通っての6着。スムーズであれば掲示板は確保できたでしょう。
今回のメンバー構成であれば、能力面はトップクラスで評価できる一頭。
あとは小回りコースよりは大回りコース向きなためコース適性、そして前有利を想定した場合の脚質面のマイナス要素をふまえて評価した場合に本命馬として相応しいかどうかのジャッジとなります。
1週前時点では、今回は本命馬にはしない予定で考えています。
レッドジェネシス
2頭目には、「レッドジェネシス」を取り上げます。
こちらはレッドジェネシスのデビュー戦から前走菊花賞までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからレッドジェネシスのラップ適性を分析すると、「持続力型〜バランス型×ラップスピード11.90〜12.55」のレースを得意にしていることが分かります。
京都記念で求められるラップ適性に対しては、未勝利戦1着と4着のレースが合致して、重賞制覇を飾った京都新聞杯1着のレースや日本ダービー11着のレースが近接しています。
粘って差すタイプの馬で、上がり3ハロンは35秒台後半から36秒台とかかった方が良い馬です。その点から、今回はどうでしょうか。
ラップ適性の評価は、及第点止まりの「B」とします。
前走の菊花賞はスタートで出遅れ、道中はラップが緩み直線は瞬発力が求められる形となり、この馬の良さが活かせずでしたから、着順ほど評価を下げる必要はありません。
開幕週の高速馬場かつ前有利が想定される中で、速い脚を使って差してこれるかというと疑問。
今回は軽視したいと思います。
サンレイポケット
3頭目には、「サンレイポケット」を取り上げます。
こちらはサンレイポケットの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからサンレイポケットのラップ適性を分析すると、「超底力型〜バランス型×ラップスピード11.70〜11.95」のレースを得意にしていることが分かります。
京都記念で求められるラップ適性に対しては、白富士ステークス2着のレースが合致して、日経新春杯4着のレースが近接、ジャパンカップ4着のレースがやや近接しています。
このような成績から、水準以上のラップ適性が見込めると判断します。
ラップ適性の評価は、「B+」とします。
前々走は天皇賞秋で4着、前走はジャパンカップで4着と強いメンバーが集まるG1レースで健闘しており、そのレース内容も評価ができます。
そのためメンバーレベルが1枚も2枚も落ちる今回はユーバーレーベン同様に能力はトップクラスと言えます。
あとはこの馬もユーバーレーベン同様にストライドが活きる大回りコースがよく、小回りコースは向きません。
また脚質的に差し脚質で、末脚のエンジンがかかるまでに時間を要します。その点から、直線が短い阪神芝2200m、開幕週の馬場ではどうでしょうか。
能力とラップ適性は認めつつ、コース適性と馬場傾向、そしてオッズ面をふまえると本命馬としては推しづらいと考えています。
レッドガラン
この記事の最後の4頭目には注目馬として、「レッドガラン」を取り上げます。
こちらはレッドガランの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからレッドガランのラップ適性を分析すると、「持続力型〜超瞬発力型×ラップスピード11.55〜12.05」のレースを得意にしていることが分かります。
京都記念で求められるラップ適性に対しては、ラップ適性が合致するレースはありませんが、前走の中山金杯1着やカシオペアS4着のレースがやや近接しています。
前走の中山金杯は距離を延ばして圧巻のパフォーマンスでの快勝でしたから、ラップ適性は高いものが見込めるでしょう。
ラップ適性の評価は、期待もこめて「A」評価とします。
前走の中山金杯前までは、ロードカナロア産駒から芝2000m以上は距離が長いと考えていましたが、終わってみればパフォーマンスレベルを1段階上げる走りを見せて快勝。
母系のダンシングキイの影響が強く、マイルよりは距離が延びてよいのかもしれません。
前走の走りとこの馬の賢さをふまえれば、今回の芝2200mも問題ないでしょう。
開幕週の馬場傾向を考えれば、脚質的に先行力がある点は買い材料です。
また寒い時期に走る冬馬ですから、この時期は積極的に狙いたいところ。
1週前時点での推奨馬は、ユーバーレーベン、レッドジェネシス、サンレイポケットといった有力馬でなく、レッドガランを推したいと考えます。
京都記念2022 まとめ
ここまで京都記念のラップ分析と有力馬の評価についてご紹介しました。
なお京都記念の最終予想については、レース前日の土曜日に別の動画でご紹介をさせていただきます。
最終予想もぜひご参考ください。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。