こんにちは！カズです。
この記事では、京都金杯（2024年）の予想としてラップ分析と有力馬の評価、ラップ適性から選ぶ推奨馬について特集します。
馬券予想にご参考ください。
目次
京都金杯の予想のポイント
初めに京都金杯の予想のポイントをご紹介します。
個別ラップ
上図は、京都競馬場で開催された直近5年の京都金杯の個別ラップをまとめたグラフです。赤色のグラフは5年平均を示します。
京都金杯のラップの特徴は、持続力と一定のスピードが求められることが挙げられます。
個別ラップの傾向を分析すると、隊列が落ち着く3F目以降は、11秒台中盤から12秒台中盤のワンペースなラップを刻んでいます。また過去5年平均の勝ち時計は、1分33秒8の高速決着となっており、一定のスピードが求められます。
脚質・上がり3F順位別成績
次に脚質と上がり3F順位別の成績をご紹介します。
過去10年の京都競馬場で開催された京都金杯の脚質別成績ですが、馬券に絡んだ21頭中、差しが10頭と最も多く馬券に絡んでいます。ただし、逃げ、先行、追込からも勝ち馬が出ており、成績の偏りはそこまで強くない印象です。
脚質別成績よりも強く傾向が出ているのが枠順別成績であり、同様の条件でデータを分析すると、内枠有利の傾向が明確に出ています。この傾向から、内枠は評価を高め、外枠は評価を割引きたいところです。
ラップマトリックス
最後に独自の分析ツール「ラップマトリックス」を用いて、ラップ適性を分析します。なお、ラップマトリックスの考え方については、以下の内容をご参考ください。
過去10年の京都競馬場で開催された京都金杯の傾向から導く求められるラップ適性ですが、「持続力型〜バランス型×ラップスピード11.55〜11.75」を想定します。なお、現時点の天気予報から良馬場開催の可能性が高いため、求められるラップ適性は良馬場のみを設定しています。
次以降でご紹介する出走予定馬の評価については、好走馬の能力や求められるラップ適性を元に評価を進めていきます。
【参考：ラップマトリックスとは】
縦軸にラップスピード、横軸に上がり3ハロンと上り3Fを除く道中の平均3Fのラップ変化をレースペース変化指数として取り、該当レースのラップ適性を散布図としてまとめたグラフです。
グラフの縦軸から短距離戦・長距離戦や高速ラップ・低速ラップへの適性が分かり、横軸からは前傾ラップ・後傾ラップや底力勝負・持続力勝負・瞬発力勝負への適性が分かります。
京都金杯の有力馬の評価
ここからは京都金杯の有力馬の評価を特集します。
評価についてはS、A、B、Cの4段階評価で行なっていきます。
ドーブネ
ドーブネのラップ適性の特徴は、瞬発力勝負で高速決着のレースを得意にしていることが挙げられます。
直近2走のキャピタルSやポートアイランドSのような大回りで直線が長いコースを溜め逃げ、先行して高いパフォーマンスを発揮してきます。
京都金杯で求められるラップ適性に対しては、過去10戦においてメイS：4着の適性が合致します。
ラップ適性の評価は、A評価です。
持続力型に対する実績自体はあるため、能力も考慮して評価はA評価としました。
それでも、今回はこの馬が得意とする瞬発力勝負にはならない可能性が高いです。そのため、相手・押さえまでの一頭で考えます。
トゥードジボン
トゥードジボンのラップ適性の特徴は、瞬発力勝負で高速決着のマイル戦を得意にしていることが挙げられます。
京都金杯で求められるラップ適性に対しては、1勝クラス：1着など4戦の適性が合致して1勝、2着1回、着外2回の成績を残しています。
ラップ適性の評価は、B評価です。
直近2走のレース内容は評価ができますが、持続力型のレースはここまで5戦して1勝、着外4回と奮いません。
京都芝1600mのコースの相性の良さを考慮しても、押さえまでの一頭と考えます。
ダノンダッチダウン
ダノンタッチダウンのラップ適性の特徴は、高速決着のマイル戦を得意にしていることが挙げられます。高速決着のマイル戦であれば、脚質型は底力型から瞬発力型まで問いません。
京都金杯で求められるラップ適性に対しては、NHKマイルC：4着、デイリー杯2歳S：2着の適性が合致します。
ラップ適性の評価は、B評価です。
能力・ラップ適性からは本来はもっと評価して良い馬ですが、前走の富士Sの暴走気味での逃げによる大敗が気になります。
今回はこの馬のスピードが活きる良馬場開催でも、押さえまでで考えたい一頭です。
コレペティトール
コレペティトールのラップ適性ですが、持続力勝負の高速決着から中速決着のレースが向く馬と評価しています。
京都金杯で求められるラップ適性に対しては、適性が合致するレースはありません。
ラップ適性の評価は、C評価です。
前走の元町Sは展開がハマった印象で、ラップ適性からはもう少し時計がかかった方が良い印象を受けています。
そのため、今回は軽視の一頭で考えています。
ラップ適性から選ぶ推奨馬
ここからは、ラップ適性から選ぶ推奨馬について特集します。
アルナシーム
アルナシームのラップ適性ですが、持続力勝負の高速決着のレースを得意にしていることが挙げられます。
京都金杯で求められるラップ適性に対しては、瀬戸内特別：1着の適性が合致します。
また、京都芝外回りコースでの持続力勝負の高速決着という条件は、前走のカシオペアSと同条件と言え、非常に高いラップ適性が見込めると考えます。
ラップ適性の評価は、S評価です。
気性的な問題から距離短縮ローテを得意にしており、その点も好材料です。
本命候補の一頭です。
本命馬
◎：⑭アルナシーム
☆：⑤ダノンタッチダウン
京都金杯に対して高いラップ適性が見込めるアルナシーム。
追切から考える状態面も良好で、木曜日時点では外枠にならなければ、この馬が間違いなく本命と考えていました。
ただし、枠順が懸念していた外枠…。京都金杯は明らかに内有利のレースです。
そのようなマイナス材料はありますが、ここでアルナシームを推さずに好走されると後悔するため、初志貫徹で本命で推奨します。
一方で枠順が恵まれ、高いラップ適性が見込めるのがダノンダッチダウン。
前走の競馬内容から控えて折り合えるかといった問題はありますが、能力は上位評価できます。
土曜日時点のオッズなら馬券期待値も高く、穴馬としてかなり面白い一頭です。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
