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競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます!
この記事では、注目のG1競走「オークス」のラップ×血統から考える有力馬のランキングについて特集します!
今回取り上げる有力馬は、1週前時点で単勝1桁台が予想されるデアリングタクト、デゼル、クラヴァシュドール、ミヤマザクラの4頭です。
馬券予想にぜひご参考下さい!
オークス ラップ分析・好走血統
この記事の初めに、オークスの予想のポイントとなるラップ分析と好走血統について簡潔にご紹介します。
まず初めにご紹介するのが、オークスのラップ分析です。
こちらは、直近5年のオークスの1ハロン毎のラップの推移をまとめたグラフです。
オークスは、高速ラップの中距離戦での瞬発力勝負が基本のレースです。
実際にグラフでラップ傾向を確認すると、残り約3ハロンの直線でラップが加速しての末脚勝負になっていることが分かります。ただし、道中のラップが極端に緩むかというとそうではなく、常時12秒中盤のラップが基本です。
このような傾向から、中距離戦でもラップが緩まない高速ラップでの瞬発力勝負の一戦といえます。
実際に脚質型とラップスピードの2軸で考えるラップ適性においても、直近5年の脚質型は瞬発力・バランス型が各2回、平均の脚質型がバランス型となっています。
またラップスピードの平均値は12.01。直近2年のラップスピードが12秒台をきっていることから、芝2400mのレースにしては高速ラップであることが分かります。
このような傾向であるオークスで求められるラップ適性は、「瞬発力型・バランス型×ラップスピード11.90~12.10」と考えます。
次にオークスの好走血統についてご紹介します。
こちらは、直近3年のオークスの3着内に入った好走馬の3代までの血統をまとめた表です。
オークスで活躍が目立つ血統は、ストームバード系やヴァイスリージェント系といった米国型ノーザンダンサー系です。
この米国型ノーザンダンサー系は、直近3年の3着内に入った好走馬9頭中7頭が内包しており信頼が置けます。また昨年については、母父米国型ノーザンダンサー系が1着、2着、3着と上位を独占しました。
この好走血統の米国型ノーザンダンサー系の血統ですが、好走パターンとしては、サンデー系やキングマンボ系といった日本の主流血統の種牡馬とかけ合わせること。それにより、スピードの総合能力やキレが高まり、オークスに対する適性を高めます。
この好走血統には、注目したいところです。
以上、ここまでオークスのラップ分析と好走血統についてご紹介しました。
次以降でご紹介する有力馬のランキングについては、このラップ分析と好走血統を判断軸に行っていきます!
オークス 有力馬ランキング
それでは、ここからはオークスの有力馬のランキングについてご紹介します。
なお今回のランキングについては、全ての有力馬が初の芝2400mの距離となるため、1ハロン毎のラップの推移を示すラップ傾向ではなく、過去のレースのラップ適性を基本に考えていきたいと思います!
第4位 ミヤマザクラ
ラップ×血統で考えるランキングの第4位はミヤマザクラです。
【評価のポイント】
ラップ適性:C、血統適性:B
①底力型や持続力型のレースに強く、瞬発力型のレースに対する適性は疑問。
②父ディープインパクト×母父ミスターグリーリーの配合は高評価。牝系から距離延長ローテはパフォーマンスの向上が期待できる。
まず評価のポイントの1点目は、「底力型や持続力型のレースに強く、瞬発力型のレースに対する適性は疑問」が残ることです。
ミヤマザクラはここまで5戦して2勝、2着1回の成績を残していますが、高いパフォーマンスを示しているレースは、クイーンカップや京都2歳ステークスの底力型や持続力型となったレースです。
一方で超瞬発力型となった新馬戦で4着と凡走していることから、瞬発力勝負は向かないと捉えています。
この傾向から、バランス型・瞬発力型が基本で末脚のキレが求められるオークスにおいてはラップ適性としては、疑問が残ります。
次に評価のポイントの2点目は、「父ディープインパクト×母父ミスターグリーリーの配合は高評価。牝系から距離延長ローテはパフォーマンスの向上が期待できる」ことです。
父ディープインパクト×母父ゴーンウエスト系のミスターグリーリーの配合は、スピード能力を高める配合で評価ができます。
またミヤマザクラの兄妹には、マウントロブソンやポポカテペトルなど中長距離戦で活躍する馬が多く、その点から距離延長ローテはプラスでしょう。
まとめると血統適性や距離延長ローテは評価ができるミヤマザクラですが、ラップ適性については疑問が残ります。
そのため、ランキングとしては第4位に位置付けます!
第3位 デアリングタクト
ラップ×血統で考えるランキングの第3位はデアリングタクトです。
【評価のポイント】
ラップ適性:B、血統適性:B
①瞬発力型よりは持続力型、底力型が向くラップ適性。高速ラップへの適性は若干不安が残る。
②東京芝2400mへの距離延長ローテは買い材料。牝系も東京巧者。
まず評価のポイントの1点目は、「瞬発力型よりは持続力型、底力型が向くラップ適性。高速ラップへの適性は若干不安が残る」ことです。
デビュー以来3戦3勝。
そのレース内容も圧倒的で、牝馬三冠への可能性もうかがわせるほどのポテンシャルを示すデアリングタクト。
前走の桜花賞では強く推奨した同馬ですが、このオークスは牝馬三冠の中で最も鬼門と捉えるレースです。
その一つとしてあげられるのが、ラップ適性。
過去3戦では瞬発力型、持続力型、超底力型とオールラウンダーな適性を発揮しているデアリングタクトですが、本質的には持続力型や底力型のタフな展開が向くと考えており、瞬発力型は能力で補っている印象を受けます。
その点から、高速ラップの瞬発力勝負になった際にサンデー系のキレに屈するのではないかという不安点があります。
次に評価のポイントの2点目は、「東京芝2400mへの距離延長ローテは買い材料。牝系も東京巧者」であることです。
デアリングタクトの父はエピファネイアで、このエピファネイアは距離延長ローテに強い馬で、その点から距離延長ローテは歓迎です。
ただし、エピファネイアの現役時代がそうであったように、一瞬のキレ・瞬発力を活かすというよりは、底力や長くいい末脚を活かすタイプと考えます。
そのような点から、血統背景からも高速ラップの瞬発力勝負の一戦には不安が残ります。
今回は初の左回りとなりますが、母の母デアリングハートは現役時代、府中牝馬ステークスを2連覇した馬。この牝系から、左回りの東京コースへの適性は問題ないでしょう。
このように底力型・持続力型に傾きながらもオールラウンダーなラップ適性を示し、血統適性も一定の評価ができるデアリングタクト。
やはり気になるのは、パンパンの良馬場になり、サンデー系特有のキレが活きる舞台となった場合の適性です。
個人的にデビュー戦から注目していた馬で、桜花賞では手が震えるほどのレース振りで大好きな馬なのですが、冷静にラップ適性・血統適性を考えた際には、今回は「鉄板」とまでは言えないと考えています。
第2位 クラヴァシュドール
ラップ×血統で考えるランキングの第2位はクラヴァシュドールです。
【評価のポイント】
ラップ適性:A、血統適性:A
①高速ラップの瞬発力型のレースに強く高評価。
②父ハーツクライ×母父ストームバード系は好走を予感させる。
まず評価のポイントの1点目は、「高速ラップの瞬発力型のレースに強く高評価」であることです。
新馬戦の超瞬発力型のレースを勝ち、2戦目の超高速ラップの瞬発力型となったサウジアラビアロイヤルカップではサリオスに肉薄する2着と好走。一方、底力型、超底力型となった阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞では善戦するものの決め手にかける印象の同馬。
この傾向から、間違いなく高速ラップの瞬発力型のレースがベストと考えます。
その点から、今回のオークスは良馬場であれば、かなりのラップ適性が見込めます。
血統についても、父がハーツクライで母父がストームバード系のジャイアンツコーズウェイの配合で好走血統にあたり、高く評価ができます。
またスタミナ豊富なハーツクライ産駒ですから、距離延長ローテもプラスに働きます。
このようにラップ適性、血統適性ともに高く評価ができるクラヴァシュドール。
善戦ウーマンの印象がつきつつありますが、ここは好走が期待できそうです。
そのため、デアリングタクトを抑えての第2位で評価します!
第1位 デゼル
ラップ×血統で考えるランキングの第1位はデゼルです。
【評価のポイント】
ラップ適性:A、血統適性:A
①溜めてキレる末脚が武器。中距離戦の高速ラップの瞬発力型勝負に強く高評価。
②フランス牝系に父ディープインパクトで終いの伸びを活かす配合は好走を予感させる。
まず評価のポイントの1点目は、「溜めてキレる末脚が武器。中距離戦の高速ラップの瞬発力型勝負に強く高評価」であること。
デゼルはここまで2戦2勝。いずれも芝1800mの中距離戦を使われています。
その上で評価したいのが、距離こそ異なるもののオークスで求められるラップ適性「瞬発力型・バランス型×ラップスピード11.90~12.10」とピッタリとハマるレースを快勝していることです。
初戦の未勝利戦、2戦目のスイートピーステークスともにラップ適性はピッタリとハマりますし、そのレース内容も圧巻でした。
この背景から、オークスに対する非常に高いラップ適性が見込めます。
また、ラップ適性同様に高く評価できるのが血統背景。
デゼルは父ディープインパクトに母がフランス牝系のアヴニールセルタンという配合。
このフランス牝系にディープインパクトという配合は、フィエールマンに代表されるように終いの伸びを強化する配合です。またデゼルはヘイローの3×6・6のクロスを内包しており、さらにスピードとキレを強化。
例えるなら、女版フィエールマンといったところでしょうか!
父ディープインパクト×母父欧州型血統の血統背景のため、現時点の完成度は気になりますが、瞬発力勝負に対するオークスへの血統適性も高いものが見込めます。
このようにラップ適性、血統適性ともに抜群の適性を示すデゼル。
2戦2勝と未知の魅力も十分ですし、ここは思い切ってランキング第1位に位置付けます!
その走りに注目です!!
以上、この記事では「オークス」の有力馬のランキングについて特集しました!
ご紹介した内容が、馬券を予想する上でご参考になれば嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。