この記事では、8月1日(日)に函館競馬場で開催される重賞レース「クイーンステークス」の最終予想を特集します。
特集する内容は、クイーンステークスのラップ分析から考える注目馬2頭、そして本命馬についてです。なお、クイーンステークスの予想の前提となる「求められるラップ適性」については下記の記事でご紹介しています。あわせてご参考ください。
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クイーンステークス2021 注目馬
まず初めにクイーンステークスのラップ分析から考える注目馬2頭についてご紹介します。
1頭目の注目馬には、想定1番人気の⑥マジックキャッスルを取り上げます。昨年の秋華賞2着、前走ヴィクトリアマイルでは3着と実績はメンバー中で抜けています。そのような背景から、この馬を取り上げないわけにはいきません。
マジックキャッスル ラップ適性
上記は、マジックキャッスルの直近10戦のレースのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
マジックキャッスルのラップ適性の特徴ですが、短距離戦から中距離戦まで幅広い距離において脚質型、ラップスピードを問わず力を発揮する「オールラウンダーなラップ適性」があげられます。このマジックキャッスルのオールラウンダーなラップ適性は、今年のクイーンステークスで想定する「求められるラップ適性」についてもしっかりとカバーしています。このような背景から、A、B+、B、B-、Cの5段階で評価するラップ適性の評価は「B+」と高評価です。
過去のレースでは、極端な道悪馬場となり、特殊なレースとなった桜花賞を除けば安定して高いパフォーマンスを発揮しており、実績だけでなく能力面も抜けていると評価しています。今回のメンバー構成であれば、普通に走れば好勝負必須と予想します。
ただし、単勝オッズ1倍台の圧倒的1番人気が想定されること、脚質的に追込脚質で取りこぼしが考えられること、この2点から本命馬で推奨することは控えました。結果的に注目馬としての評価に留めます。
フェアリーポルカ ラップ適性
次に2頭目の注目馬ですが、③フェアリーポルカを取り上げます。
上記は、フェアリーポルカのダート戦を除く直近10戦のレースのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
フェアリーポルカのラップ適性の特徴ですが、芝1600m~芝2000mのやや時計のかかる中速ラップのレースを得意にしていることがあげられます。マジックキャッスル同様にラップ適性は、クイーンステークスで想定する「求められるラップ適性」をカバーしており高評価。そのため、ラップ適性の評価は「B+」です。
成績にバラつきはありますが、右回りコースであれば一定の安定感は見込めます。またダートから芝替わりへのローテーションは特に気になりません。ただし、主戦の和田騎手からの乗り替わりはマイナス材料です。今回、三浦騎手で重賞を勝つイメージが湧かないため、最終的な評価としては期待値は高いものの注目馬止まりに留めました。
クイーンステークス 本命馬
それでは、この記事の最後に今年のクイーンステークスの本命馬をご紹介します。今年のクイーンステークスの本命馬ですが、⑤ドナアトラエンテを推奨します。
上記は、ドナアトラエンテの直近10戦のレースのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ドナアトラエンテのラップ適性の特徴は、マジックキャッスル同様にオールラウンダーなラップ適性が見込めることです。ここまで全レース芝1800mのレースを使われていますが、脚質型、ラップスピードを問わない「オールラウンダーなラップ適性」を示しています。
唯一着外となった中山牝馬ステークスは、極端な不良馬場でラップ適性はゾーンから大きく外れていますので参考外で捉えています。ドナアトラエンテが示すラップ適性が、今年のクイーンステークスで想定する「求められるラップ適性」をしっかりとカバーしていることから高いラップ適性が見込めると考え、ラップ適性の評価は「B+」と高評価をつけます。
前走の福島牝馬ステークスのレース内容を見ても、前残りの競馬の中を力強く差し込んで2着ですから悪くありません。高いラップ適性もふまえて、ここは勝ち負けできると予想します。
オールラウンダーなラップ適性が故に、若干勝ちきれない側面もある馬ですので取りこぼしての2着、3着も考えられますが、馬券の軸としては最適な一頭と判断します。マジックキャッスルよりはオッズはつくでしょうから、その点も魅力です。
このような背景から、今年のクイーンステークスは⑤ドナアトラエンテを本命で推奨します。