島根は出雲神話や城下町の文化に支えられつつ、近現代の表現・スポーツ・公共の場で大きな成果を挙げた人材を生み出してきました。
そこで本記事では、文学、政治、音楽、映画・俳優、将棋、スポーツ、相撲、演劇から島根県の偉人を厳選して紹介します。
このページでわかること
- 代表作・受賞・記録などの要点を短時間で確認できます
- 出生地や記念館・文化施設など現地でたどれる拠点を押さえられます
- 深掘りに役立つ作品名・大会名・受賞名のキーワードが得られます
- 郷土学習・観光・キャリア探求の出発点として活用できます
島根県出身の偉人/歴史上の人物一覧
島根にゆかりの深い偉人を、文学・政治・音楽・映画/俳優・将棋・スポーツ・相撲・演劇の観点から厳選し、主な功績と島根との関係を簡潔に紹介します。
森鷗外(作家・医師/鹿足郡津和野町)
小説『舞姫』『雁』『高瀬舟』などで近代文学の礎を築き、軍医総監として衛生学にも足跡を残しました。
翻訳や史伝にも取り組み、明治から大正期の知を牽引した存在です。津和野町の出身で、町内に文学ゆかりのスポットが点在し、作品世界を現地でたどれます。
竹下登(政治家・第74代内閣総理大臣/雲南市〈旧・掛合町〉)

内閣総理大臣としてふるさと創生など地域を見据えた政策を推進し、長年にわたり政権運営と党運営の要を担いました。
雲南市掛合の出身で、関連資料の展示や顕彰が行われ、政治史の学びの拠点になっています。
竹内まりや(シンガーソングライター/出雲市)

ポップスの作家性と歌唱でロングセラーを生み、提供曲やセルフカバーでも日本の音楽シーンに大きな影響を与えました。
出雲市の出身で、地域イベントや発信を通じて郷里とのつながりが語られています。
錦織圭(テニス・全米オープン準優勝/松江市)

男子シングルスで四大大会準優勝を達成し、世界ランキング上位に定着した日本男子テニスのトップランナーです。
ツアー優勝や国際舞台での勝利で国内外の評価を高めました。松江市出身で、地元ジュニアの憧れの存在としてスポーツ振興にも影響を与えています。
里見香奈(将棋女流棋士・歴代級のタイトル獲得数/出雲市)

女流主要タイトルを多数獲得し、同時複数冠を長期にわたり保持するなど記録面で突出しています。
公式戦での戦法研究や持久戦の粘り強さでファンを魅了します。出雲市の出身で、将棋イベントや普及活動を通じて地域の学びに寄与しています。
隠岐の海 歩(大相撲・関脇/隠岐郡隠岐の島町)

幕内上位で取り組みを重ね、三役・関脇まで番付を上げた力士です。離島出身力士として土俵際の粘りと立ち合いの鋭さで注目を集めました。
隠岐の島町の出身で、地元では相撲文化の象徴として親しまれています。
岡野雅行(サッカー・日本代表“野人”/出雲市)

日本代表としてワールドカップ最終予選で決定的なゴールを挙げ、クラブでも献身的な走力と勝負強さで活躍しました。引退後は育成やクラブ運営にも関わり、競技基盤の強化に貢献しています。
出雲市の出身で、地域のサッカー普及にも影響を与えています。
佐野史郎(俳優/松江市)

映画・ドラマ・舞台で幅広い役柄を演じ、独特の存在感と表現力で長く第一線を保ち続けてきました。ナレーションやエッセイでも表現領域を広げています。
松江市の出身で、地元文化行事やメディアを通じて郷里への思いを発信しています。
江角マキコ(俳優/出雲市)

ドラマと映画で鮮烈なキャラクターを演じ、バラエティやCMでも高い話題性を生みました。モデル経験を背景にした存在感で1990年代以降の映像文化に足跡を残しています。
出雲市の出身で、地元紹介の企画でも取り上げられてきました。
島村抱月(劇評家・演劇運動/邑智郡美郷町)
近代演劇の理論と実践に携わり、評論・翻案・劇団活動を通じて舞台表現の近代化を進めました。海外文芸の紹介と新しい俳優教育により演劇界へ影響を与えました。
邑智郡の出身で、島根の近代文化史を学ぶうえで欠かせない人物です。
まとめ
| 氏名 | 主な功績・受賞・記録 |
|---|---|
| 森鷗外 | 『舞姫』『雁』『高瀬舟』などで近代文学を牽引。軍医総監として衛生学にも足跡を残し、翻訳・史伝でも評価を確立 |
| 竹下登 | 第74代内閣総理大臣。ふるさと創生など地域を見据えた政策を推進し、1989年に消費税の導入期を担う |
| 竹内まりや | ポップス史に残るロングセラーを多数創出。自作曲の書き下ろしやセルフカバーで幅広い歌手活動と作家活動を展開 |
| 錦織圭 | テニス男子シングルスで全米オープン準優勝。ATPツアー複数優勝、世界ランキング上位に長期定着 |
| 里見香奈 | 女流主要タイトルを多数獲得。複数冠の長期保持や通算タイトル記録でトップシーンを牽引 |
| 隠岐の海 歩 | 大相撲で関脇まで番付を上げ、幕内上位で活躍。粘り強い相撲で三賞受賞歴を重ねる |
| 岡野雅行 | サッカー日本代表として1997年の最終予選で決定的ゴール。クラブでも豊富な運動量と勝負強さで活躍し、引退後は育成・運営に尽力 |
| 佐野史郎 | 映画・ドラマ・舞台で幅広い役柄を演じ、長年にわたり第一線で活躍。ナレーションや執筆でも表現領域を拡張 |
| 江角マキコ | ドラマ・映画で印象的な役柄を演じ、CMやバラエティでも話題作に多数出演 |
| 島村抱月 | 劇評・翻案・劇団活動を通じて近代演劇の理論と実践を推進。俳優教育と新劇運動の基盤づくりに貢献 |

