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いつも競馬知恵袋をお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では牝馬三冠最後の一戦「秋華賞」の予想について特集します!ご紹介する内容は打倒デアリングタクトを目指す有力馬三頭、リアアメリア、ウインマリリン、マルターズディオサのラップ分析です。
なお秋華賞の予想のポイントとなるラップ分析と最有力馬デアリングタクトのラップ分析は下記の記事でご紹介しています。まだチェックされていない方はあわせてご参考ください。
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ラップから有力馬3頭を徹底分析していきます。ぜひ最後までお読みください!
秋華賞2020 ラップ分析|リアアメリア
まず初めに取り上げるのが前走トライアルレース「ローズステークス」を快勝し、勢いに乗るリアアメリアです。
上図はリアアメリアのデビュー戦から前走オークスまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスとはラップスピードを縦軸に、脚質型の指標であるレースペースチェンジ指数(競馬ソフト「ターゲットフロンティア」で使用される数値「RPCI」)を横軸に取り、対象レースのラップ適性を散布図にまとめたグラフです。
ラップマトリックスの縦軸のラップスピードからは高速ラップ、中速ラップ、低速ラップの適性が分かります。また横軸の脚質型からは、前傾ラップのバテてからの「底力勝負」に強いのか、もしくは上り3ハロンの末脚「瞬発力勝負」に強いのか、あるいはワンペースな持続力勝負に強いのかが分かります。さらに、その適性を掛け合わせて2軸で考えることで該当馬のラップ適性をより詳細に把握することができます。
ラップマトリックスから考えるリアアメリアのラップ適性は、ラップスピードは高速ラップ~中速ラップ、脚質型は瞬発力型に強いことがあげられます。
高速馬場下で行われたアルテミスステークスを上り3ハロン33秒0の末脚で快勝。前々走のオークスは超高速馬場下のスローペースで前有利な展開を後方から追い込んで4着と好走。さらに前走のローズステークスについても高速馬場下の瞬発力型を先行抜け出しで快勝しています。
このようにリアアメリアは超高速馬場・高速馬場でスピードが活きる馬場であること、ラップ適性は瞬発力型でキレが発揮できる展開であること、この2つの条件が揃った際に高いパフォーマンスを発揮してきます。
一方で、この好走ゾーンを外した阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞はいずれも凡走しています。このようなことからリアアメリアの適性は非常に分かりやすいといえます。
今回の秋華賞で求められるラップ適性は「持続力型×ラップスピード11秒80~12秒00」。ラップスピードこそ許容範囲のものの脚質型がワンペースで息が入りにくい持続力型というのはどうでしょうか。ラップ適性からは、リアアメリアにとって向く舞台とは思えません。
ただし、前走で見せた能力は非常に高いものがあります。
超高速馬場・高速馬場という得意にしている馬場状態となれば、能力で補い馬券圏内に絡む走りは期待できそうです。
秋華賞2020 ラップ分析|ウインマリリン
続いては、オークス2着からの直行のローテーションで挑むウインマリリンを取り上げます。
上図はウインマリリンのデビュー戦から前走オークスまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるウインマリリンのラップ適性は、ラップスピードは中距離戦におけるやや高速ラップ~低速ラップ、脚質型は持続力型に強いことがあげられます。オークス2着の結果から、脚質型はオールラウンダーな適性と捉えても問題はないのですが、速い脚を使えるタイプの馬ではないため、2戦2勝の持続力型がベストと捉えています。
このウインマリリンが示すラップ適性は秋華賞で求められるラップ適性とピッタリとハマり、高く評価ができます。機動力もあり小回りコース向きと考えますし、ジリ脚ながら先行しての粘り強さも一級品と評価していますので、京都芝2000mで行われる秋華賞は間違いなく合うでしょう。
ただし末脚のキレという点で考えれば、デアリングタクトには一枚も二枚も劣る印象です。
そのため持ち前の持続力を機動力と掛け合わせて、どのようにレースを進めていくかが最大のポイントとなりそうです。その点から考えれば、鞍上の横山武史騎手の騎乗、そして枠順が重要となってきます。
さすがにデアリングタクトには敵わないかとは思いますが、ラップ適性は抜群なので侮れない一頭です。
秋華賞2020 ラップ分析|マルターズディオサ
この記事の最後に、前走紫苑ステークスで復活勝利を飾ったマルターズディオサを取り上げます。
上図はマルターズディオサのデビュー戦から前走オークスまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるマルターズディオサのラップ適性は、ラップスピードは11秒60~12秒20、脚質型は持続力型・バランス型に強いことがあげられます。
芝1600m~芝2000mを距離適性におき、高速ラップから低速ラップに適応し、脚質型はワンペースな展開に強い、これがマルターズディオサのラップにおける個性といえます。
このようなラップ適性を示すマルターズディオサですから、当然ながらワンペースで持続力勝負の秋華賞は合います。それを示すように、マルターズディオサのラップ適性は秋華賞で求められるラップ適性をしっかりとカバーしています。
先ほどご紹介したウインマリリン同様に秋華賞に対するラップ適性は高いものが見込めるといえるでしょう。
ただし能力面を考えるとどうでしょうか。また距離もマイルの方が向くイメージです。そのため状態、枠順、展開と揃って、どこまで上位に喰い込めるかといった評価の一頭。
ラップ適性は高いもののG1ではパンチにかける印象は否めないため、あくまでも3着候補として抑えておきたい馬と考えます。
以上、この記事で牝馬クラシック最後の一冠となる「秋華賞」の予想についてご紹介しました。
冒頭にもご紹介しましたが、秋華賞の最有力馬であるデアリングタクトのラップ分析は下記の記事で特集をしています。
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今回、ご紹介した内容が馬券を予想する上でご参考になれば幸いです。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。