こんにちは!
この記事では、弥生賞のラップ分析と有力馬の評価、そしてラップ分析から選ぶ注目馬について特集します。
馬券予想にぜひご参考ください。
目次
弥生賞2022 ラップ分析
まず初めに弥生賞のラップ分析についてご紹介します。
上図は、過去5年の弥生賞の個別ラップの傾向をまとめたグラフです。
弥生賞のラップの特徴は、良馬場開催・道悪馬場開催でラップの傾向が異なることです。
良馬場開催であれば、基本的に瞬発力勝負の一戦であり、道悪馬場開催となると持続力勝負の一戦となります。
1週前時点では良馬場開催で予想を進めると、良馬場開催の場合、レース全体の上がり3ハロンは34秒台で中山芝中距離戦でも速い末脚が求められる傾向にあります。
開幕2週目の良好な馬場コンディションの影響で脚質としては前有利。
先行・好位から速い脚が使える「先行型でキレるタイプの馬」が好走パターンと言えます。
ここからは、独自のラップ分析ツール「ラップマトリックス」に落とし込み分析を進めていきます。
下図は、直近5年の弥生賞のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
弥生賞のラップ適性を分析すると、脚質型は良馬場開催であれば瞬発力型が基本となっています。
ラップスピードについては、ラップスピード12.10〜12.30を基本と考えます。
このような背景をふまえて考える、今年の弥生賞で求められるラップ適性ですが、良馬場想定で「瞬発力型×ラップスピード12.10〜12.30」に設定します。
弥生賞2022 有力馬 ラップ適性
ドウデュース
ここからは弥生賞の有力馬のラップ適性についてご紹介します。
まず初めに、「ドウデュース」を取り上げます。
こちらはドウデュースのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
プロットしたグラフには、直近のレース名と馬場状態、着順、上がり3ハロンを記載しています。その上で赤いゾーンはレースで求められるラップ適性となっています。
ドウデュースの弥生賞に対するラップ適性については、前々走のアイビーステークス1着のレースが合致、新馬戦1着のレースが近接しています。
3歳春の時点で、中速ラップの瞬発力型のレースから高速ラップの持続力型のレースまで幅広くこなしている点をふまえるとラップ適性はオールラウンダーに近く高く評価ができます。
S、A+、A、B+、B、C+、C、Dで評価するラップ適性の評価は、「A」とします。
前走はセリフォスを競り落とす強い競馬で能力も相当なものが見込めます。さらにラップ適性は「A」評価と高い評価です。
ただし、個人的に今回は本命にはしないつもりです。
その理由としては、配当面と次走を見据えた臨戦過程、そしてトライアルレースの武豊騎手であるからです。
乗り替わりの可能性がない状態でのトライアルレースとなれば、脚を測る競馬をしてくるのではないでしょうか。
そうなると高く評価しつつも、2着・3着候補の抑えに留めたいと考えています。
マテンロウレオ
有力馬の2頭目には「マテンロウレオ」を取り上げます。
こちらはマテンロウレオのラップマトリックスです。
マテンロウレオの弥生賞に対するラップ適性については、新馬戦1着のレースが近接しています。
過去3戦のレース内容からは瞬発力型よりは持続力型の馬で、上がりもかかった方が良い傾向です。
ラップ適性の評価は、「B」とします。
ラップ適性ならびに脚質を加味すると、今回は買いづらい一頭。狙うなら厳しい展開で持続力が求められる本番でしょう。
今回は見送りしたい一頭です。
ジャスティンロック
有力馬の3頭目には、「ジャスティンロック」を取り上げます。
こちらはジャスティンロックのラップマトリックスです。
ジャスティンロックの弥生賞に対するラップ適性については、前走の京都2歳ステークスのレースが近接しています。
この成績ならびに過去3戦、上がりの速さを問わず、高いパフォーマンスを見せていることから高いラップ適性が見込めるでしょう。
ラップ適性の評価は、「B+」とします。
個人的にはラップ適性から高く評価している一頭で、鞍上が川田騎手へ変わることもプラス材料と捉えています。
スタートが悪く先行力に欠け、直近はマクって勝ち切る大味の競馬となっています。課題のスタート・先行力さえ改善されれば勝ち負けまで考えたい一頭です。
リューベック
有力馬の4頭目には、「リューベック」を取り上げます。
こちらはリューベックのラップマトリックスです。
リューベックの弥生賞に対するラップ適性については、前走の若駒ステークス1着のレースが合致、新馬戦1着のレースが近接しています。
合致する、もしくは近接するレースとしては2戦2勝ですから、水準以上のラップ適性が見込めるでしょう。
ラップ適性の評価は、「B+」とします。
高い先行力は魅力ですが、上がりは34秒台よりは35秒台とややかかった方が良い馬と考えます。
その点から考えると、3着候補の抑えまでの評価です。
インダストリア
有力馬の5頭目には、「インダストリア」を取り上げます。
こちらはインダストリアのラップマトリックスです。
インダストリアの弥生賞に対するラップ適性については、デビュー戦の新馬戦2着のレースが近接しています。
ラップ適性は未知数に近いといえ、「B」評価とします。
ラップ適性は未知数ながら、この馬の場合、高く評価しているのが爆発力です。
デビュー以来、見せる末脚の鋭さは一級品ですし、前走は直線でモタれながらノーステッキが突き抜ける圧巻の競馬。爆発力はメンバー中No.1でしょう。
昨年のシュネルマイスターと重なる点が多く、ラップ適性は未知数ながらその爆発力から本命候補として考えています。
ラーグルフ
有力馬の6頭目には、「ラーグルフ」を取り上げます。
こちらはラーグルフのラップマトリックスです。
ラーグルフの弥生賞に対するラップ適性については、新馬戦9着、未勝利戦1着のレースが近接しています。
持続力型の方が向く馬で、瞬発力型想定の今回は低い評価をつけざる負えません。
ラップ適性の評価は、「C+」とします。
マテンロウレオ同様に厳しい展開での持続力勝負に強い馬ですから、弥生賞よりは皐月賞タイプの馬です。
狙うなら本番でしょう。
アスクビクターモア
ここからは、ラップ分析から考える注目馬2頭を取り上げます。
まず1頭目には、「アスクビクターモア」を取り上げます。
こちらはアスクビクターモアのラップマトリックスです。
アスクビクターモアの弥生賞に対するラップ適性については、未勝利戦1着、アイビーステークス3着、1勝クラス1着のレースが合致して3戦2勝と好成績を残しています。
上がり3ハロン34秒台の瞬発力型のレースは高いパフォーマンスを示している馬ですから、高いラップ適性が期待できるでしょう。
ラップ適性の評価は、「B+」とします。
高いラップ適性が見込める上に高い先行力も兼ね備える、さらにコース実績もあるため期待値は非常に高い一頭です。
この馬も本命候補の一頭と考えています。
メイショウゲキリン
有力馬の2頭目には、「メイショウゲキリン」を取り上げます。
こちらはメイショウゲキリンの芝レースを対象としたラップマトリックスです。
メイショウゲキリンの弥生賞に対するラップ適性については、黄菊賞2着、梅花賞3着のレースが近接しています。
ラップ適性の評価は、「B」とします。
前走のきさらぎ賞では、前不利な競馬を粘って3着。
レース内容は高く評価でき、考える以上に能力がある馬と評価すべきです。
今回は開幕2週目の馬場状態で、トライアルレースで道中のペースが緩むであろう一戦です。
逃げ残りも十分に考えられますので、注目馬としてしっかりとマークしておきたい一頭です。
弥生賞2022 まとめ
ここまで弥生賞のラップ分析と有力馬の評価、そしてラップ分析から選ぶ注目馬についてご紹介しました。
なお最終予想となる厳選1頭「本命馬」については、レース前日の土曜日に別の動画でご紹介をさせていただきます。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。