こんにちは!KAZUです。
この記事では、血統理論の一つ「欧州型血統」について特集します。
血統の特徴から欧州競馬の傾向まで、欧州型血統を理解するための内容をご紹介します。
ぜひ、ご参考下さい!
欧州型血統とはなにか
欧州型血統とは、競馬評論家で血統理論「血統ビーム」の提唱者の亀谷敬正氏が提唱した理論です。亀谷氏の理論によれば、血統は日本型血統、米国型血統、欧州型血統に分類できるとされています。
その中でも、欧州型血統は高低差が激しい競馬場でタフなレースが中心となる欧州競馬で活躍する血統を指し、「スタミナとパワー、底力」が特徴です。
起伏が激しく、荒れた芝が特徴の欧州競馬
ここからは、欧州型血統をより深く理解するために欧州の競馬についてご紹介します。
欧州の競馬は、最近ではマイル~中距離のレースを重視するようになりましたが、その以前は伝統的に長距離適性、スタミナを競う歴史が続きました。また競馬場はその地の自然を活かした作りとなっており、起伏が激しく不規則なコースが多くなっています。
その代表例としてあげられるのが、イギリスダービーが行われるエプソム競馬場です。エプソム競馬場のコースの高低差は40m以上あり、距離は半端な2420mとなっています。
自然の起伏を利用した非常にタフなコースで、 欧州の競馬場の典型的なコースといえます。
スタミナとパワー、底力の欧州型血統
このような競馬スタイルから、欧州の競馬ではタフな芝中長距離戦で高低差が激しい競馬場が生み出すペースの緩急に対応できる「底力とパワー」、「スタミナ」勝負となってもゴール前で発揮する粘り強さが求めれられます。
そのため、欧州型血統は「スタミナとパワー、底力」に優れます。
一方で日本競馬の特徴である「瞬発力×スピード」勝負のレースには向いておらず、高速馬場の東京芝コースでは苦戦傾向です。一方でコース全体で起伏が大きい中山芝コースや洋芝で行われる函館・札幌芝コース、また道悪馬場では好走傾向です。
欧州型血統の主流血統となる二大系統
現在の欧州競馬のサイアーライン(父系)は、大種牡馬ノーザンダンサーの血を受け継ぐサドラーズウェルズ系とダンジグ系が主流血統となっています。
現在の欧州での代表種牡馬をあげると、サドラーズウェルズ系はガリレオ、ナサニエル、フランケル。ダンジグ系はシーザスターズ、 マスタークラフツマン、コディアックがあげられます。
日本においても最近では、ダンジグ系種牡馬のハービンジャーが活躍を見せています。しかし根本としては、欧州型血統と日本競馬との相性はよいとはいえません。
そのため、サイアーライン(父系)ではなく母系に入って底支えするのが、日本における欧州型血統の主流の役割です。
このような点をふまえて競走馬の血統表を見ていただけると、その馬の個性が見えてきて、競馬の楽しさがより深まるかもしれません。
今回ご紹介した内容が「血統から競馬を楽しむ」ために、少しでもご参考になれば嬉しいです。
以上、この記事では「欧州型血統」について特集しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。