こんにちは。競馬ブログ「競馬知恵袋」をお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では、日曜日の札幌の重賞競走「キーンランドカップ2020(G3)」の最終予想についてご紹介します。
ご紹介する内容はキーンランドカップ2020の血統分析や馬場傾向などの予想のポイント、最終予想となる本命馬と推奨馬についてです。
馬券予想にぜひご参考ください。
目次
キーンランドカップ2020 予想のポイント
この記事の初めにキーンランドカップ2020の予想のポイントをご紹介します。
予想のポイントとして取り上げる内容は「キーンランドカップ2020の血統分析」、「先週の札幌芝コースの馬場傾向」、「キーンランドカップで求められるラップ適性」の3点です。
なお3点目の「キーンランドカップで求められるラップ適性」については、週初めで投稿した過去の記事で詳細をご紹介しています。そのため、この記事では振り返り程度の内容に留めます。
キーンランドカップ2020 血統分析
まずは「キーンランドカップ2020の血統分析」について取り上げます。
上記はキーンランドカップの直近5年の3着内に入った好走馬の父と母父をまとめた表です。
好走馬の血統を分析すると、昨年の勝馬ダノンスマッシュの父ロードカナロアを筆頭に欧州型血統の相性が良いことが分かります。
もちろん国別の血統でみれば、サンデー系を筆頭とする日本型血統の比率が最も高くなっていますが、これはどのレースにも言えることです。血統傾向の平均と照らし合わせれば、キーンランドカップは好走馬が内包する欧州型血統の比率は高いといえるでしょう。
一方で不振なのが米国型血統。この米国型血統は父においては直近5年で一度も馬券に絡めていません。
欧州型血統と米国型血統は特徴が相反する傾向にありますので、この点からもキーンランドカップは欧州型血統が好相性といえるでしょう。
キーンランドカップ2020 馬場傾向
続いて取り上げるのが、先週の「札幌芝コースの馬場傾向」です。
先週の札幌芝コースは、AコースからCコースへ変更となり、馬場状態は土日ともに「良馬場」で行われています。
その上で先週の札幌芝コースの馬場傾向を示すターフマトリックスを確認すると、馬場の位置としては「内有利」、脚質としては「有利・不利なし」の傾向が出ています。
内馬場が良いにも関わらず差し・追込が届くというのはコーナーの傾斜が緩く、3コーナーから4コーナーにかけてスピードが乗りやすい札幌芝コースの特徴が傾向として現れていると考えています。
なお先週の札幌芝コースの血統傾向についてはディープインパクト産駒が2勝、2着2回、3着1回、ハービンジャー産駒が1勝、2着2回、3着2回で3着内数はともに5回と好成績をあげています。
その他でもサンデー系であればハーツクライ産駒やヴィクトワールピサ産駒、それ以外であればロベルト系のモーリス産駒やエピファネイア産駒が活躍傾向でした。
父欧州型血統もしくは欧州指向の強いサンデー系産駒の活躍から、直近の血統傾向は洋芝らしく欧州型血統優勢といえます。
今週の札幌競馬場は中間降水量が0㎜でしたが、土日は降水確率が高くなっており雨が予想されます。そのため、キーンランドカップの馬場状態は道悪馬場開催を想定します。
先週よりは時計のかかる馬場が想定され、馬場の位置や脚質的な傾向は掴みかねますが、血統傾向としては先週以上に欧州型血統の活躍が見込まれるというのが見立てです。
キーンランドカップ2020 ラップ適性
最後に「キーンランドカップ2020のラップ適性」について、簡単にご紹介します。
こちらはキーンランドカップの過去5年の個別ラップの推移をまとめたグラフです。
キーンランドカップは洋芝の影響で短距離重賞にしては「低速ラップ」であることが、ラップにおける最大の特徴です。
この特徴をふまえた上で、「ラップスピード」と「脚質型」の2軸で考えるラップマトリックスに傾向を落とし込んだ場合、キーンランドカップで求められるラップ適性は「底力型・持続力型×ラップスピード11秒40~11秒60」となります。
ここまでキーンランドカップ2020の予想のポイントについてご紹介しました。
僕の予想法としては「ラップが軸」です。簡単なご紹介となりましたがラップ適性を判断軸にして、その上で血統分析や馬場傾向の内容を参考に次以降の最終予想へと進めていきます。
キーンランドカップ2020 最終予想
それでは、ここからはキーンランドカップ2020の最終予想として「本命馬」と「推奨馬」についてご紹介します。
キーンランドカップ2020 本命馬
キーンランドカップ2020の本命馬は「⑫ライトオンキュー」です。
低速ラップのスプリント戦は、ライトオンキューにとって最もパフォーマンスを発揮する舞台。欧州型血統主体の血統背景も魅力で、道悪馬場もプラスに働くと考えて本命馬で推奨します。
ライトオンキュー ラップ適性
こちらはライトオンキューの過去10戦のラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるライトオンキューの好走ゾーンは「底力型・持続力型×ラップスピード11秒40~11秒60」。ラップからは「時計のかかるスプリント戦」を得意としていることが分かります。
このラップ適性はキーンランドカップ2020で求められるラップ適性とピッタリとハマり、非常に高い評価ができます。キーンランドカップ2020で求められるラップ適性は4戦4勝と、その成績も完璧です。
このような背景から、キーンランドカップ2020に対するラップ適性は非常に高いものが見込めます。
ライトオンキュー 血統分析
次に血統についても触れておくと、ライトオンキューは父シャマーダル、母グレイトタイミング、母父レイヴンズパスの配合です。
父シャマーダルはフランスで、母父レイヴンズパスは英国で、そして母グレイトタイミングも英国で競走馬としてデビューしており、その血統は「欧州的」といえます。
この血統背景は時計のかかるスプリント戦が得意であることの根拠にもなりますし、前々走の函館スプリントステークスのような高速馬場での敗戦の理由にもなります。
道悪馬場も歓迎の血統背景であり、この点も魅力です。
非常に高いラップ適性が最大の魅力で、欧州指向の血統背景は直近の馬場傾向や道悪馬場に合致。
このような点を理由に今年のキーンランドカップはライトオンキューを本命で推奨します。
キーンランドカップ2020 推奨馬
ここからは本命馬に継いで好走が期待できる推奨馬について2頭ご紹介します。
まず推奨馬の1頭目は「①ダイアトニック」です。
このダイアトニックは、ラップ適性として持続力型を基本として対応できるラップスピードが幅広い馬。そのため、馬券圏内を外していない芝1200m~芝1400mであれば大崩れは考えにくい馬です。
父が欧州型血統で昨年の覇者ダノンスマッシュを送り出しているロードカナロアであることも後押しし、馬券圏内は固いと予想します。
続いて推奨馬の2頭目は「⑪フィアーノロマーノ」をあげます。
ラップ適性としては、底力が求められるタフな展開で強く持続力勝負まで対応できる適性を持ちます。
従来は芝1400m~芝1600mを主戦場としていたことから、道悪馬場でラップスピードが低速化することは、この馬にとってプラスに働くでしょう。
血統的にも父は欧州型血統でデインヒル系のファストネットロック。本命のライトオンキュー同様に、血統背景から時計のかかるスプリント戦への適性は高いと考えます。
この馬もライトオンキュー、ダイアトニック同様に勝ち負けまで考えられる一頭です。
今回は本命馬がライトオンキュー、推奨馬はダイアトニック、フィアーノロマーノとオッズ的に堅い馬が中心となりましたが、ラップ適性で予想すれば致し方ないと考えています。
その点はご了承いただければと思います。
以上、この記事ではキーンランドカップ2020の血統分析や馬場傾向などの予想のポイント、最終予想となる本命馬と推奨馬についてご紹介しました。
ご紹介した内容が、キーンランドカップ2020を予想する上で少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。