この記事では、注目のG1競走「大阪杯」の予想第1弾を特集します。
ご紹介する内容は、大阪杯の予想のポイントとなるラップ分析と有力馬3頭コントレイル、グランアレグリア、サリオスのラップ適性、そしてラップ適性から考える推奨馬の3点についてです。
大阪杯をラップ分析からしっかりと予想していきます。
ぜひ最後までお読みください。
大阪杯2021 ラップ分析
この記事の初めに大阪杯の予想のポイントとなるラップ分析をご紹介します。
上図はG1昇格以降の過去4年の大阪杯の個別ラップをまとめたグラフです。
大阪杯のラップ構成の特徴は、3コーナーを起点とする4ハロン勝負のレースであること。
個別ラップをグラフ化すると、残り800mからラップが高速化してラストの急坂で減速は生じていますが、基本的には4ハロン勝負の一戦であることが分かります。
次に個別ラップをふまえて、独自の予想ツールであるラップマトリックスで分析を進めていきます。
上図は直近4年の大阪杯のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスから大阪杯のラップ適性を分析すると、脚質型は4ハロン勝負のバランス型、ラップスピードは11秒80~12秒00が基本となっています。
このような背景をふまえて考える今年の大阪杯で求められるラップ適性ですが、良馬場想定で「バランス型・(持続力型)×ラップスピード11秒80~12秒00」に設定します。
次以降にご紹介する有力馬3頭コントレイル、グランアレグリア、サリオスのラップ適性については、この求められるラップ適性を判断軸に評価を行っていきます。
大阪杯2021 有力馬ラップ適性
それでは、ここからは大阪杯の有力馬3頭コントレイル、グランアレグリア、サリオスのラップ適性について評価を行っていきます。
なお、このラップ適性についてはA、B+、B、Bー、Cの5段階で評価を行っていきます。
コントレイル ラップ適性
まず初めに「コントレイル」を取り上げます。
こちらはコントレイルのデビュー戦から前走ジャパンカップまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからコントレイルのラップ適性を分析すると、「持続力型~超瞬発力型×ラップスピード11秒60~12秒20」のレースを得意にしていることが分かります。
この馬の最大の武器である末脚の速さが活きる高速馬場での瞬発力勝負が、コントレイルにとってベストな舞台と言えます。
今年の大阪杯で求められるラップ適性「バランス型・(持続力型)×ラップスピード11秒80~12秒00」に対しては、高いパフォーマンスを発揮した皐月賞1着の実績があります。
また適性が近接する日本ダービーでは、サリオスに3馬身差をつける圧倒的パフォーマンスを発揮。
このような背景からコントレイルは大阪杯に対して、非常に高いラップ適性が見込めます。
ラップ適性の評価は文句なしの「A」評価です。
末脚の速さだけでなく、操縦性が良く機動力がある馬でもありますので阪神芝内回りコースの適性も気になりません。
グランアレグリアの爆発力は気になりますが、良馬場開催であればコントレイルのラップ適性は群を抜いています。
ラップ適性から最も勝利に近いのがコントレイルと評価しています。
グランアレグリア ラップ適性
次に「グランアレグリア」を取り上げます。
こちらはグランアレグリアのデビュー戦から前走マイルチャンピオンシップまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからグランアレグリアのラップ適性を分析すると、「超底力型~瞬発力型×ラップスピード11秒30~11秒80」のレースを得意にしていることが分かります。
幅広いラップ適性によるスプリントG1勝利がありますが、基本的にはマイル戦の4ハロン勝負・バランス型がベストではないかと考えています。
大阪杯で求められるラップ適性に対しては、ここまで適性が合致するレースはありません。
適性が近接する朝日杯フューチュリティステークスで3着、サウジアラビアロイヤルカップで1着という結果を残していますが、2歳時の結果ですから参考にしづらいところです。
ラップ適性からは全くの未知数と考えており、ラップ適性の評価も「B」と及第点に留めます。
爆発力はメンバー中No.1と考えますし、年齢を重ねて折り合い面の問題も解消されていますから距離自体もこなす印象はあります。
ただしラップ適性が未知数となると積極的には推しづらい一頭。
そのため、ラップ適性からはグランアレグリアよりもコントレイルを上位に取りたいと考えています。
サリオス ラップ適性
この記事の最後に「サリオス」を取り上げます。
こちらはサリオスのデビュー戦から前走マイルチャンピオンシップまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからサリオスのラップ適性を分析すると、「底力型~超瞬発力型×ラップスピード11秒60~12秒10」のレースを得意にしていることが分かります。
芝1600m~芝2000mにおける中速ラップからやや低速ラップのレースで、この馬の先行力と底力を活かす形がサリオスにとってベストな舞台と考えています。
今年の大阪杯で求められるラップ適性に対しては、コントレイルに肉薄した皐月賞2着の実績があげられます。
また適性が近接する日本ダービーや毎日王冠でも、この馬なりの高いパフォーマンスを示していることをふまえると大阪杯に対して高いラップ適性が見込めると考えています。
そのためラップ適性の評価は「B+」と高評価です。
成長力豊かなハーツクライ産駒とはいえ、良馬場条件下でコントレイルと逆転するのはさすがに難しいと感じています。
またグランアレグリアとは競争能力の差を感じます。
その上で先ほどご紹介したサリオスの個性と皐月賞で見せた荒れた馬場への適性を見る限り、馬場が道悪馬場になった方が上位2頭との差を縮められる印象です。
馬場状態がサリオスにとって味方するかどうかが予想の鍵と考えています。
大阪杯2021 まとめ
今回ご紹介した内容から現時点で考える大阪杯の推奨馬ですが、圧倒的ラップ適性が見込めるコントレイルをあげます。
なお馬場状態も含めた最終的な本命馬については、レース前日の土曜日に別の動画でご紹介をできればと思います。
また週半ばには、有力馬3頭を除くラップ適性から考える特注馬などについても別の記事で特集できればと考えています。
以上、この記事では大阪杯の予想についてご紹介しました。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。