こんにちは!
この記事では、AJCCのラップ分析と有力馬の評価ならびにラップ適性から考える注目馬について特集します。
馬券予想にぜひご参考ください。
目次
AJCC2022 ラップ分析
まず初めにAJCCのラップ分析についてご紹介します。
上図はAJCCの過去5年の個別ラップの傾向をまとめたグラフです。
各年でバラツキがありますが、平均化すると中山芝2200mらしいワンペースな持続力勝負の一戦になっていることが分かります。
注目したいのは、このラップ傾向のバラツキで少頭数開催になると道中のラップが緩み、瞬発力勝負に傾く傾向にあります。
実際に独自のラップ分析ツール「ラップマトリックス」に傾向を落とし込んだ場合、11頭で開催されてシャケトラが勝利した2019年は脚質型が瞬発力型のレースとなっています。
今年はフルゲート割れのレースで想定逃げ馬がダンビュライト。
そのため今年のAJCCはどちらかと言えば、瞬発力勝負を意識したラップ適性を設定したいです。
このような背景から今年のAJCCで求められるラップ適性は、「持続力型〜瞬発力型×ラップスピード12秒00〜12秒15」に設定します。
AJCC2022 有力馬 ラップ適性
オーソクレース
ここからはAJCCの有力馬のラップ適性についてご紹介します。
まず初めに「オーソクレース」を取り上げます。
こちらはオーソクレースのデビューから前走菊花賞までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
青枠はオーソクレースが得意とするレースのラップ適性。赤枠はAJCCで求められるラップ適性となっています。
ラップマトリックスからオーソクレースのラップ適性を分析すると、「持続力型〜超瞬発力型×ラップスピード12秒00〜12秒40」のレースで結果を残していることが分かります。
AJCCに対するラップ適性は、セントライト記念3着、アイビーステークス1着のレースが合致して2戦1勝、3着1回と好成績をあげており高評価。
S、A+、A、B+、B、C+、C、Dで評価するラップ適性の評価は、「B+」とします。
ハイレベルな牡馬4歳世代で菊花賞2着馬、ホープフルステークス2着馬ですから、今回のメンバー構成では能力面も高く評価できます。
あとはオッズがどの程度つくかどうかの馬券期待値をふまえて本命馬にするかどうかの判断でしょう。
ポタジェ
次に「ポタジェ」を取り上げます。
こちらはポタジェの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからポタジェのラップ適性を分析すると、「超底力型〜瞬発力型×ラップスピード11秒65〜12秒35」のレースを得意にしていることが分かります。
AJCCに対するラップ適性は、1勝クラス2着のレースが合致。ラップ適性からは底力型や底力に寄った持続力型が向く印象です。
そのためラップ適性の評価は、「B」とします。
脚質型が超底力型〜瞬発力型、ラップスピードは高速ラップ〜低速ラップまで幅広くこなし、オールラウンダーなラップ適性と言えるポタジェ。
このようなオールラウンダーな適性を持つ馬は毎レース好走するものの勝ちきれない特徴があります。
能力面はオーソクレースに匹敵する高いものが見込めますが、ラップ適性からは今回も2着、3着候補で考えたい一頭です。
ボッケリーニ
3頭目には「ボッケリーニ」を取り上げます。
こちらはボッケリーニの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからボッケリーニのラップ適性を分析すると、「底力型〜瞬発力型×ラップスピード11秒70〜12秒20」のレースを得意にしていることが分かります。
AJCCに対するラップ適性は、重賞制覇を飾った中日新聞杯が合致して高評価。ラップ適性は高く評価できます。
ラップ適性の評価は、「A」と高評価をつけます。
4走前の新潟大賞典、3走前の中京記念については今ひとつでしたが、前々走のアンドロメダSは伸びない内馬場をついて僅差の2着、前走の中日新聞杯は内馬場・先行有利な中で中段から4着と一定のパフォーマンスを見せています。
初距離となる芝2200mは若干気になるもののスタミナ豊富な母型の血統からは距離は持つ印象。
ここは好勝負を期待したい一頭です。
AJCC2022 注目馬 ラップ適性
ラストドラフト
ここからはAJCCのラップ分析から考える注目馬についてご紹介します。
注目馬には「ラストドラフト」を取り上げます。
こちらはラストドラフトの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからラストドラフトのラップ適性を分析すると、「持続力型〜バランス型×ラップスピード11秒90〜12秒55」のレースを得意にしていることが分かります。
AJCCに対するラップ適性は、アルゼンチン共和国杯2着のレースが合致します。
道悪馬場開催であったとはいえ昨年・一昨年のAJCCの3着馬ですから、高いラップ適性が見込めるでしょう。
ラップ適性の評価は、「A」と高評価をつけます。
元々寒い時期に強い馬で好走実績は11月〜1月に偏っています。
前走の中日新聞杯は、前残りのレースにおいて位置が取れず直線でも進路確保に手間取り、力を発揮できずの9着。
オッズが見込めるようであれば、積極的に狙いたい穴馬と考えます。
AJCC2022 推奨馬
ここまでAJCCのラップ分析についてご紹介しました。
最後に今回取り上げた馬の中から推奨馬をあげると、ボッケリーニ、ラストドラフトの2頭になります。
なお状態面や枠順、馬場状態などを考慮した最終予想となる本命馬については、レース前日に別の記事でご紹介できればと思います。
最終予想もぜひご参考ください!