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【有馬記念2023 予想】ラップ分析で評価!S評価はこの馬だ!

2023年12月16日

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こんにちは!カズです。

この記事では、有馬記念(2023年)の予想としてラップ分析と有力馬のラップ適性の評価、ラップ適性から選ぶ推奨穴馬について特集します。

馬券予想にご参考ください。

有馬記念のラップ分析

初めに予想のポイントとして、ラップ分析をご紹介します。

個別ラップ

有馬記念2023-個別ラップ

 

上図は、直近5年の有馬記念の個別ラップをまとめたグラフです。赤色のグラフは過去5年平均を示します。

有馬記念のラップの特徴は、持続力の能力が強く求められ、その上で一定の底力の能力、そしてパワーが求められることが挙げられます。

個別ラップの傾向を分析すると、隊列が落ち着く1周目の直線以降は、11秒台後半から12秒台中盤のワンペースなラップを刻んでいることが分かります。
また過去5年平均の上がり3Fは36秒7となっており、底力やパワーの能力も求められています。

そのような傾向を示す有馬記念ですが、脚質として3コーナーから4コーナーにかけてポジションを上げられる「マクリ」が好成績です(下図)。
持続力や底力、パワーに加えて小回り適性「機動力」も着目したいポイントです。

有馬記念2023_脚質別成績

ラップマトリックス

有馬記念2023-求められるラップ適性

このラップの傾向を独自の分析ツール「ラップマトリックス」を用いて、ラップ適性として分析した結果が上図のグラフです。なお、ラップマトリックスの考え方については、以下の内容をご参考ください。

過去10年の有馬記念の傾向から導く求められるラップ適性ですが、良馬場は「底力型〜バランス型×ラップスピード12.05〜12.25」、道悪馬場は「底力型〜バランス型×ラップスピード12.25〜12.45」に設定します。

次以降でご紹介する有力馬の評価は、この求められるラップ適性を判断軸に評価を行なっていきます。

【参考:ラップマトリックスとは】
縦軸にラップスピード、横軸に上がり3ハロンと上り3Fを除く道中の平均3Fのラップ変化をレースペース変化指数として取り、該当レースのラップ適性を散布図としてまとめたグラフです。
グラフの縦軸から短距離戦・長距離戦や高速ラップ・低速ラップへの適性が分かり、横軸からは前傾ラップ・後傾ラップや底力勝負・持続力勝負・瞬発力勝負への適性が分かります。

有馬記念の有力馬の評価

ここからは有馬記念の有力馬の評価を特集します。

なお評価については、良馬場、道悪馬場に分けた上でS、A、B、Cの4段階評価で行なっていきます。

スターズオンアース

スターズオンアース _有馬記念2

スターズオンアースのラップ適性の特徴ですが、オールラウンダーに近いラップ適性が挙げられます。底力型で超高速決着となったジャパンC:3着からバランス型で中速決着となった2歳未勝利:1着までラップ適性は幅広いです。時計がかかる低速決着や超低速決着の適性は未知数ですが、基本的には適性を問わず、安定して高いパフォーマンスを発揮できる馬と考えています。

このようなオールラウンダーもしくはオールラウンダーに近いラップ適性の馬は、毎レース安定してパフォーマンスを発揮してくる一方で、勝ちきれないことも特徴として挙げられます。スターズオンアースも同様の傾向を示しています。

有馬記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場、道悪馬場ともに適性が合致するレースはありません。ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともに「B」評価です。

有馬記念で求められる持続力の能力は評価できる一頭ですが、ここまで勝利した3戦はいずれも大回りで直線が長いコースです。そのため、機動力においては課題が残ります。勝ちきれない特徴も考慮すると、今回は3着候補で考えたい一頭です。

タスティエーラ

タスティエーラ_有馬記念

タスティエーラのラップ適性の特徴ですが、中速決着以降の時計がかかるレースであれば、脚質型を問わず、高いパフォーマンスを発揮してくることが挙げられます。底力型で中速決着となった皐月賞:2着から超瞬発力型で中速決着となった新馬戦:1着まで、中速決着以降での脚質型の適性は幅広いです。

現時点では、持続力とパワー、機動力が武器の馬と評価しています。

有馬記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場は日本ダービー:1着と皐月賞:2着の適性が合致し、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともに「S」評価です。

有馬記念で求められる持続力と底力の能力、パワー、そして機動力は高く評価できる一頭です。仕上げとして叩き良化型の馬と考えており、前走菊花賞を使っての上積みも期待できます。斤量面での恩恵もふまえると、今回も好走確率が高い一頭と予想します。本命候補の一頭です。

ジャスティンパレス

ジャスティンパレス _有馬記念2

ジャスティンパレスのラップ適性の特徴ですが、中長距離戦のバランス型や瞬発力型のレースを得意にしていることが挙げられます。持続力型が不振なわけではありませんが、ここまでの5勝は瞬発力の能力が求めれるバランス型や瞬発力型、超瞬発力型のレースです。

3歳以降で好走したレースは、いずれも超高速馬場や高速馬場となっています。その点も考慮すると、スピード型の瞬発力タイプで、小回りコースの機動力よりは直線スピードの大回りコースが向く馬と評価しています。

有馬記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場は菊花賞:3着、ホープフルS:2着、昨年の有馬記念:7着の適性が合致し、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともに「B」評価です。

有馬記念で求められる持続力の能力は一定の評価ができますが、ラップマトリックスの傾向としてはバランス型や瞬発力型で良績の馬。さらに宝塚記念の競馬内容から小回りコースでの機動力も課題が残ります。このような背景を考慮すると、この馬も3着候補で考えたい一頭です。

ソールオリエンス

ソールオリエンス

ソールオリエンスのラップ適性の特徴ですが、底力型や持続力型で中速決着や低速決着のレースを得意にしていることが挙げられます。超瞬発力型の新馬戦の勝利や瞬発力型の菊花賞:3着の実績もありますが、G1制覇を飾った皐月賞や京成杯の走りを見る限り、現時点ではタフさやパワーが求められるレースが向く馬と評価しています。

有馬記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場は皐月賞:1着と日本ダービー:2着の適性が合致し、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともに「A」評価です。

有馬記念で求められる持続力と底力の能力、パワーは高く評価できる一頭です。ただし、中山芝コースの過去3戦では4コーナーで外に膨れる面を見せており、機動力において課題が残ります。距離短縮ローテ、斤量面を考慮するとタスティエーラ同様に本命候補の一頭ではありますが、安定感をふまえるとタスティエーラよりはやや評価が落ちる一頭です。

ドウデュース

ドウデュース _有馬記念2

ドウデュースのラップ適性の特徴ですが、超高速決着や高速決着のレースを得意にしていることが挙げられます。スピードが活きる超高速決着や高速決着のレースであれば、底力が強く求められるレースを除き、脚質型は問いません。

スピード型の持続力・瞬発力タイプで、直線スピードを活かす馬と評価しています。

有馬記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場は弥生賞:2着の適性が合致し、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。ラップ適性の評価は、良馬場は「B」評価、道悪馬場は「C」評価です。

有馬記念で一定の能力が求められる底力よりは瞬発力の能力が高く、パワーよりはスピードタイプの馬です。皐月賞で見せた一定の機動力は評価できるもののラップ適性は、そこまで評価はできません。能力でどこまでカバーできるかといった考えで、評価しても良馬場の3着候補までと予想します。

ラップ適性から選ぶ推奨穴馬

ここからは、ラップ適性から選ぶ推奨穴馬について特集します。

スルーセブンシーズ

スルーセブンシーズ_有馬記念

スルーセブンシーズの特徴ですが、小回り急坂コースを得意にしていることが挙げられます。ここまで馬券に絡んだ9戦の内8戦は中山芝コースもしくは阪神芝内回りコースです。そのためラップ適性については、瞬発力型よりは底力型や持続力型、バランス型が合う馬でしょう。また勝ち時計、上がり3Fともに時計がかかった方が良い馬です。

能力としては、機動力と持続力、パワーが武器の馬と考えています。

有馬記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場は初富士S:1着と秋華賞:11着の適性が合致し、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。
ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともに「A」評価です。

海外遠征帰りの一戦となるローテーションは気になりますが、中山芝コースは7戦して全て馬券圏内の相性抜群のコースです。
ラップマトリックスの傾向はやや物足りないものがありますが、この馬の特徴を考慮すると高い適性が見込めます。
穴馬として期待値が高い一頭です。

タイトルホルダー

タイトルホルダー-有馬記念

タイトルホルダーの特徴ですが、小回り急坂コースを得意にしていることが挙げられます。2歳時の東スポ杯2歳S:2着を除けば、連対したレースは中山芝コース、阪神芝内回りコースとなっています。
脚質型としてバランス型や瞬発力型でも実績を残していますが、本質的には底力型や持続力型が向き、勝ち時計も時計がかかった方が良い馬と評価しています。

能力としては、底力と持続力、パワー、機動力が武器の馬と考えています。

有馬記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場は一昨年の有馬記念:5着の適性が合致し、道悪馬場は昨年の天皇賞・春:1着の適性が合致します。
ラップ適性の評価は、良馬場は「B」、道悪馬場は「A」評価です。

有馬記念は非常にタフなレースで、過去10年で逃げて馬券に絡めたのは、溜め逃げできた2015年と2017年のキタサンブラックのみです。
脚質の相性から買いづらい側面が強い一頭ですが、適性自体は高いものが見込めます。良馬場は3着候補、パワーやこの馬の豊富なスタミナが活きる道悪馬場になれば本命候補まで考えたい一頭です。

ディープボンド

ディープボンド_有馬記念2023

ディープボンドの特徴ですが、勝ち時計や上り3Fが低速化するほど高いパフォーマンスを発揮してくることが挙げられます。国内であげた4勝については、いずれも上がり3Fが35秒5以上と時計がかかるレースとなっています。
ここまで持続力型のレースで連対率が50%を超えることを考慮すると、持続力とパワーに優れた馬と評価しています。

コース適性については、瞬発力が乏しいため、大回りよりは小回りコースが向きます。

有馬記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場は前々走の京都大賞典:3着の適性が合致し、道悪馬場は昨年の天皇賞・春:2着の適性が合致します。
ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともに「B」評価です。

中山芝コースの実績はやや物足りませんが、一昨年の有馬記念では2着と好走した馬です。昨年は大外枠が影響して結果が残せませんでしたが、枠順さえ整えば巻き返しの走りは期待できます。
タイプ的に勝ち切るのは難しいと感じますが、3着候補としてはマークしておきたい一頭です。

最終予想

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◎タスティエーラ
○ソールオリエンス
▲スルーセブンシーズ
☆タイトルホルダー
△スターズオンアース
△ジャスティンパレス
△ディープボンド

本命馬は、ラップ適性の高さと安定感を取ってタスティエーラを推奨します。
対抗、単穴には、同じくラップ適性が評価できるソールオリエンス、スールセブンシーズ、星にはこちらもラップ適性が評価でき、ハマった時の強さは最上位クラスのタイトルホルダーを取り上げます。


今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

カズ

過去のレースと各馬の好走レースのラップ傾向を分析して競馬予想を行っています。独自ツールの「ラップマトリックス」でラップ適性を分析。YouTube「KAZUの競馬予想TV」も運営しています。