こんにちは!KAZUです。
この記事では、CBC賞の予想のポイントと上位人気馬の評価について特集します。
なお最近、予想の調子が悪いです。
色々こねくり回しすぎて調子が悪い印象を受けますので、この夏競馬は原点に戻って「ラップ適性」を軸に予想を進めていきます。
この夏競馬で調子を取り戻せればと考えています。よろしくお願い致します。
目次
CBC賞の予想のポイント
まず初めにCBC賞の予想のポイントをご紹介します。
超高速決着で底力勝負のCBC賞
前提としてCBC賞は一昨年、昨年と従来の中京開催とは異なり、阪神開催、小倉開催となっています。そのため、過去の複数年の傾向は参考にしづらいレースです。今年も昨年同様に開幕週の小倉開催となりますので、傾向として重視すべきは昨年の小倉開催のCBC賞でしょう。
その点をふまえて取り上げるのが、昨年のCBC賞の個別ラップの傾向です。
上図の昨年のCBC賞の個別ラップの傾向を分析すると、スタートから向正面の2F目は10.0と極めて速いラップを刻んでおり、その後も3F目・4F目の3コーナー・4コーナーは10秒台のラップを刻み、その後はゴールまで徐々にラップが低速化する傾向となっています。
個別ラップからは、超高速の前傾ラップの底力勝負のレースと言えます。
次に独自のラップ分析ツール「ラップマトリックス」を用いて求められるラップ適性を分析します。
このラップマトリックスとは縦軸にラップスピード、横軸に上がり3ハロン前後のラップ変化をレースペース変化指数として取り、該当レースのラップ適性を散布図としてまとめたグラフです。縦軸からはラップスピード・時計の速さへの適性が、横軸からは前傾ラップの「底力型」やワンペースな「持続力型」、上り3ハロンの「瞬発力型」といったどのようなラップ構成で強いのかが分かります。
昨年のCBC賞のラップ適性ですが、脚質型は底力型、ラップスピードは11.00となっています。
また昨年の勝ち時計は1.06.0の日本レコードを記録。芝1200mの古馬重賞競争の良馬場における勝ち時計が1.07.7ですから、その差は-1.7とかなりの高速決着のレースであることが分かります。
今年のCBC賞の展開に目を向けると、逃げ馬候補はファストフォースとスティクスの2頭。両馬ともに必ず逃げないといけないという馬ではありません。そのため、そこまで激しい先行争いにはならないのではないでしょうか。
このような背景をふまえた今年のCBC賞で求められるラップ適性は「底力型×ラップスピード11.00〜11.15」と考えます。
脚質はフラットだが、内を立ち回る器用さが求められる
このようなラップ傾向のCBC賞ですが、どのような馬が好走しているのでしょうか?
続いて、CBC賞の好走馬と脚質傾向をご紹介します。
上図はCBC賞の直近5年の好走馬をまとめた表です。
重視すべきは昨年のCBC賞であり、昨年はファストフォースが逃げ切り勝利を飾っています。ただし脚質として前有利かというとそうではなく、2着ピクシーナイトは13頭立てで4コーナー6番手、アウィルアウェイは4コーナー8番手です。
馬場傾向としては内有利ではあるものの2F目から4F目まで10秒台を刻む超高速の前傾ラップから差し馬も届くといった状況で脚質傾向としては逃げ・先行と差しはフラットと考えます。ただし、追込脚質の馬はさすがに厳しいでしょう。
また馬場傾向を考えると、差し馬でも内をつける器用さや枠順の利点はほしいところです。
次以降は、この予想のポイントを踏まえて上位人気馬の評価をご紹介していきます。
CBC賞の上位人気馬の評価
ここからはCBC賞の上位人気馬3頭、アネゴハダ、ファストフォース、タイセイビジョンの評価についてご紹介します。
なお評価については、今回からS、A、B、C、Dの5段階で行なっていきます。
アネゴハダ
まず初めに、アネゴハダを取り上げます。
上図はアネゴハダのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
アネゴハダのラップ適性を分析すると脚質型としては「底力型〜持続力型」、ラップスピードは「11.30〜11.50」のレースで良績をあげています。
CBC賞で求められるラップ適性に対しては、適性が合致・近接するレースはありません。ただしレースが底力型、ラップスピードが高速化に向くほど、ラップマトリックスとしては左下にいくほど、パフォーマンスをあげている傾向を示しています。
前走の由比ヶ浜特別では芝1400mで勝ち時計は1.20.1と高速決着への適性を示しており、CBC賞で求められるラップ適性の経験こそないものの高い適性が見込めると考えています。
ラップ適性の評価は「A」とします。
脚質としては、直近2走は好位から差してくるスタイルでCBC賞の好走脚質をふまえると悪くない位置どりでしょう。
前々走の桜花賞は距離が敗因ですし、3走前のフィリーズレビューは差し・追込有利の展開を4コーナー3番手から粘って3着と評価ができる競馬内容でした。迎えた前走の由比ヶ浜特別は2勝クラスとはいえ非常に高いパフォーマンスを見せて快勝。直近3走の内容を総合的に高く評価できます。
今回、斤量はかなり恵まれそうで同世代のナムラクレアの函館SSの勝ちっぷりを見る限り、期待値は高い一頭と言えます。脚質から枠順の影響も大きいため枠順次第ですが、本命候補・推奨馬の一頭で考えます。
ファストフォース
2頭目には、ファストフォースを取り上げます。
上図はファストフォースのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ファストフォースのラップ適性を分析すると脚質型としては「底力型〜持続力型」、ラップスピードは「11.00〜11.50」のレースで良績をあげています。
CBC賞で求められるラップ適性に対しては、昨年の同レースでの逃げ切り勝利が合致。昨年は斤量が味方した感が強いのは確かですが、小倉芝1200mは重賞2戦を含む3戦して連対を外していないことから高い適性が見込めます。
ラップ適性の評価は「A」とします。
脚質は今回は逃げ候補の一頭で、今年は展開として逃げを主張する馬は少ないですから、この馬に向くでしょう。この点はプラス材料。
直近3走は、阪神C7着、オーシャンS9着、高松宮記念9着と成績は奮いませんが、オーシャンSを除けば競馬内容はそこまで悪くありません。前走G1高松宮記念も内有利の中を外々を回って勝馬とコンマ3秒差ですからレース内容自体は一定の評価ができます。
あとは昨年とは異なるであろう斤量次第でしょう。その斤量次第ですが、この馬も本命候補・推奨馬の一頭です。
タイセイビジョン
3頭目には、タイセイビジョンを取り上げます。
上図はタイセイビジョンのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
タイセイビジョンのラップ適性を分析すると脚質型としては「持続力型」、ラップスピードは「11.10〜11.50」のレースで良績をあげています。
CBC賞で求められるラップ適性に対しては、昨年の同レース3番人気4着が合致。昨年のCBC賞は直線で前が詰まる不利があっての4着。不利さえなければ馬券圏内は確保できていたでしょう。
ただ基本的には超高速決着のスプリンタータイプではなく、距離は芝1400mがベストと考えますし、時計もややかかった方が良い馬です。
そのため、ラップ適性の評価は「B」とします。
脚質はスタートがあまり良くないタイプですから、今回も後方からの差しか追込みになるでしょう。この点は昨年よりもペースが緩みそうな今年の展開想定を考えるとどうでしょうか。
実績はメンバー中No.1で能力自体もメンバー中トップクラスの馬と言えます。前走の春雷Sも外からよく追い込んでの2着で悪くありません。
ただし、ラップ適性と脚質、そして見込まれるであろう斤量面を考えると評価しても3着候補までと考えます。
CBC賞のまとめ
この記事では、CBC賞の予想のポイントと上位人気馬の評価をご紹介しました。
なお今回制作時間の関係で取り上げきれなかったその他の出走予定馬の評価については、Twitterでご紹介をさせていただいます。ぜひフォローしてチェックいただければと思います。
【Twitter】KAZUの競馬予想|注目馬のラップ適性を評価中!
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。