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この記事では土曜日の東京メインの重賞競走「府中牝馬ステークス」の最終予想について特集します!ご紹介する内容は府中牝馬ステークスの予想のポイントとなるラップ分析と最終予想となる本命馬についてです。
府中牝馬ステークスをラップからしっかりと予想していきます。ぜひ、最後までお読みください。
目次
府中牝馬ステークス2020 ラップ分析
この記事の初めに、府中牝馬ステークスの予想のポイントとなるラップ分析についてご紹介します。
府中牝馬ステークス2020 ラップ分析
上図のグラフは直近5年の府中牝馬ステークスの1ハロン毎の個別ラップをまとめたグラフです。
府中牝馬ステークスが行われるコース「東京芝1800m」は、紛れが少なく実力が結果に反映されやすいコースです。また大箱東京コースらしく直線での瞬発力勝負になりやすい傾向にあります。
そのような特徴のコースで行われる府中牝馬ステークスですが、直近2年についてはその特徴と異なる傾向を示しています。その傾向を示すのが、2019年のえんじ色と2018年の青色のグラフであり、この2つのグラフの推移は瞬発力勝負ではなくワンペースな持続力勝負となっています。
さらにポイントなのが、直近2年の勝ち時計は1分44秒台中盤の高速決着であること。
金曜日の段階では東京競馬場は良馬場で標準のクッション値となっています。土曜日の東京競馬場の天気予報は雨ですが、降水量はそこまで多くありません。また先週の日曜日の東京芝コースは道悪開催でも高速時計が目立ちました。となれば「道悪開催で時計がかかる馬場になる」よりは、「多少の雨が降っても高速馬場、もしくは標準的な馬場でレースが行われる」と考えたいところです。
そのため、今年の府中牝馬ステークスでも高速時計への適性を求めたいと思います。
府中牝馬ステークス2020 ラップマトリックス
続いて、このラップ傾向をラップスピードと脚質型の2軸で考えるラップマトリックスに落とし込んでいきます。
このラップマトリックスとはラップスピードを縦軸に、脚質型の指標であるレースペースチェンジ指数(競馬ソフト「ターゲットフロンティア」で使用される数値「RPCI」)を横軸に取り、対象レースのラップ適性を散布図にまとめたグラフです。
ラップマトリックスを用いて府中牝馬ステークスのラップ分析を行うと、縦軸のラップスピードはバラつきがありますが、直近2年の傾向を優先して11秒60~11秒80で考えたいところです。横軸の脚質型もバラつきがありますが、こちらも直近2年の傾向、そして淀みない流れで逃げるトロワゼトワルがペースを握ることも考慮して底力型・持続力型に置きます。
このような背景をふまえて考える府中牝馬ステークスで求められるラップ適性ですが、「持続力型・バランス型×ラップスピード11秒60~11秒80」に設定します。
次に取り上げる最終予想については、求められるラップ適性と出走予定馬の過去レースのラップ適性を比較して、高い適性が見込める馬を本命馬として推奨します。
府中牝馬ステークス2020 本命馬
それでは、ここからは府中牝馬ステークスの本命馬についてご紹介します。
今年の府中牝馬ステークスの本命馬は、⑦トロワゼトワルです。
本来であればマイル戦の高速時計のレースで狙いたい馬ですが、直近2走のラップ適性に着目して、ここはトロワゼトワルを本命で推奨します。
トロワゼトワル ラップ適性
上図はトロワゼトワルの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるトロワゼトワルのラップ適性は、先ほどもお伝えしたようにマイル戦の超高速ラップ・高速ラップに強いことがあげられます。「高速馬場を軽快に逃げて、そのまま粘り込む」、これがトロワゼトワルの好走パターンです。
ただし注目したいのは、直近2戦のレース内容。トロワゼトワルの直近2戦は、関屋記念を2着、京成杯オータムハンデを1着と好走していますが、そのラップ適性は決して超高速ラップ・高速ラップではありません。さらに、この2戦のラップ適性は府中牝馬ステークスで求められるラップ適性「持続力型・バランス型×ラップスピード11秒60~11秒80」と合致しています。
この直近2戦のトロワゼトワルのラップ適性の変化と府中牝馬ステークスに対する高いラップ適性。これがトロワゼトワルを本命で推す理由となりました。
200mの距離延長はプラスとは言えませんが、小頭数でハナを切り、この馬のペースで逃げを打てそうな点は大きな買い材料です。またラヴズオンリーユー、ダノンファンタジーと強い2頭が揃い、近走好走ながらトロワゼトワルに配当妙味が生まれそうな点も魅力です。
このような背景から、ここはトロワゼトワルの逃げての一発に期待したいと思います!
府中牝馬ステークス2020 注目馬
なお本命トロワゼトワル以外の注目馬についても触れておくと、まず高速馬場もしくは標準馬場であれば、トロワゼトワルと同様に強く推したいのがダノンファンタジーです。
ラップ適性は瞬発力型に強い馬ですが、芝1400m~芝1800mの高速決着に対する適性は高く、侮れない一頭です。
一方でもう一頭の有力馬であるラヴズオンリーユーは、もう少し距離が伸びてラップスピードが低速化してほしい印象です。ラップ適性としては芝2000m以上の高速ラップの持続力型・バランス型に強い傾向を示していますので、マイル指向が求められる芝1800mの高速決着になると若干疑問符が付きます。
その他、馬場が予想以上に重くなり時計がかかる馬場になれば評価を一気に高めたいのが、フェアリーポルカ。時計がかかる馬場になった上でのトロワゼトワルが作る淀みない展開は、この馬に非常に合います。予想の前提がずれて、そのような条件下になれば積極的に狙いたい一頭です。
以上、この記事では注目の重賞競走「府中牝馬ステークス」の予想についてご紹介しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。