こんにちは!カズです。
この記事では、阪神カップ(2023年)の予想としてラップ分析と有力馬のラップ適性の評価、ラップ適性から選ぶ穴馬について特集します。
馬券予想にご参考ください。
目次
阪神カップのラップ分析
初めに予想のポイントとして、ラップ分析をご紹介します。
個別ラップ
上図は、直近5年の阪神Cの個別ラップをまとめたグラフです。赤色のグラフは過去5年平均を示します。
阪神Cのラップの特徴は、高速決着の持続力勝負のレースであることが挙げられます。
阪神芝1400mは、小回りかつスタートして平坦から下り坂となるコース形態のため、前半のラップが速くなる傾向にあります。その上でラスト1Fでは急坂が待ち構えるため、一定のスタミナも求められます。
実際に過去10年の前走距離別成績においては、距離延長が複勝率12.7%に対して、距離短縮は26.5%と好成績を残しています。
この傾向より、持続力とスピード、機動力、一定のスタミナが求められるレースと言えるでしょう。
ラップマトリックス
このラップの傾向を独自の分析ツール「ラップマトリックス」を用いて、ラップ適性として分析した結果が上図のグラフです。ラップマトリックスの考え方については、以下の内容をご参考ください。
過去10年の阪神Cの傾向から導く求められるラップ適性ですが、「底力型〜持続力型×ラップスピード11.35〜11.55」を設定します。なお、現時点の天気予報から良馬場開催の可能性が高いため、求められるラップ適性は良馬場のみを設定しています。
次以降でご紹介する有力馬の評価は、この求められるラップ適性を判断軸に評価を行なっていきます。
【参考:ラップマトリックスとは】
縦軸にラップスピード、横軸に上がり3ハロンと上り3Fを除く道中の平均3Fのラップ変化をレースペース変化指数として取り、該当レースのラップ適性を散布図としてまとめたグラフです。
グラフの縦軸から短距離戦・長距離戦や高速ラップ・低速ラップへの適性が分かり、横軸からは前傾ラップ・後傾ラップや底力勝負・持続力勝負・瞬発力勝負への適性が分かります。
阪神カップの有力馬の評価
ここからは阪神カップの有力馬の評価を特集します。
なお評価については、S、A、B、Cの4段階評価で行なっていきます。
ママコチャ
ママコチャの特徴ですが、ラップスピード・勝ち時計が高速化するほど高いパフォーマンスを発揮してくることが挙げられます。G1制覇を飾ったスプリンターズSや1分7秒3の高速決着となった北九州記念が、その代表レースと言えます。
課題としては、凡走した阪神牝馬Sなどで見せた道中の折り合いが挙げられます。
阪神Cで求められるラップ適性に対しては、過去10戦において適性が合致するレースはありません。それでも、底力型や持続力型の高速決着のレース自体への適性は高く、阪神芝1400mについてもここまで4戦して2勝、3着1回と相性が良いです。
そのため、高いラップ適性が見込めるでしょう。ラップ適性の評価は、「A」評価です。
1600mでの実績もあり、阪神Cで求められるスタミナ面も問題ありません。ただし、気性的な課題から距離延長で道中のラップが前走よりも緩くなるであろう点は懸念です。能力と適性は評価しつつも、相手までで考えたい一頭です。
グレナディアガーズ
グレナディアガーズの特徴ですが、底力型の高速決着のレースに強いことが挙げられます。ここまで底力型のレースは7戦して2勝、2着1回、3着1回と好成績を残しています。
上がり3Fはやや時計がかかった方が良く、馬場も中速馬場で実績を残している点を考慮すると、高速決着のレースに強いもののパワー型の印象を受けています。
阪神Cで求められるラップ適性に対しては、過去10戦において昨年や一昨年の同レースの好走など8戦の適性が合致し、1勝、2着2回、3着2回、着外3回の成績を残しています。
ラップ適性の評価は、「A」評価です。
一昨年の同レースの覇者であり、昨年も2着と好走。レース適性は抜群です。
それでも全盛期ほどのパフォーマンスは感じない点と骨折明けての2戦目を考慮すると、この馬も評価しても相手候補までの一頭です。
アグリ
アグリの特徴ですが、ラップスピード・勝ち時計が高速化するほど高いパフォーマンスを発揮してくることが挙げられます。
条件クラスのレースでは中速決着での実績はあるものの、近走の結果とパフォーマンスを見る限り、スピード型で高速決着に強いことは明らかです。高速決着であれば、脚質型は問わないでしょう。
阪神Cで求められるラップ適性に対しては、過去10戦において同コースで行われた阪急杯:1着と六甲アイランドS:1着の適性が合致します。
ラップ適性の評価は、「S」評価です。
非常に高いラップ適性が見込め、阪神芝1400mは、ここまで4戦して3勝と相性抜群。その上で1600mでの実績もあり、一定のスタミナも兼ね備えます。
前走のスプリンターズS:7着は内有利の中を外を回す形になり、敗因は明確です。ラップ適性・コース適性の視点から得意の舞台に戻り、なおかつルメール騎手への乗り替わりで鞍上強化となれば、この馬を強く推したいです。
今年の阪神Cの推奨馬は、アグリです。
ラップ適性から選ぶ穴馬
ここからは、ラップ適性から選ぶ穴馬について特集します。
穴馬は、想定単勝オッズが2桁人気で高配当が見込める馬を選んでいます。今回の穴馬については勝ち負けできる馬というわけではなく、ハマれば追い込んで3着を確保して高配当を生み出す、そのような馬を選定しています。
ルプリュフォール
穴馬として評価できるポイントとしては、求められるラップ適性に対して一定の実績があること、そして阪神芝1400mに対するコース適性が高いことです。
ラップマトリックスにおいて、特に評価できるレースは昨年のスワンS:3着です。今回と同コースとなる阪神芝1400mで行われたレースにおいて、後方から追込み、勝ち馬:ダイアトニックとコンマ2秒差、2着:ララクリスティーヌとは同タイムで好走しています。同じく同コースで行われた今年の阪急杯についても、結果こそ6着でしたが、やや内前有利の中を後方大外一気で追い込んだ末脚は評価ができます
展開や馬場傾向の助けは必要ですが、水準以上のラップ適性からハマった時の3着であれば期待ができる一頭と評価します。
また今回は取り上げきれませんでしたが、ルプリュフォール以外にも、ダディーズビビッド やグレイイングリーンもラップ適性が高く高配当が見込める穴馬です。この2頭にも注目しています。
まとめ
この記事では、阪神カップのラップ分析と有力馬のラップ適性の評価、ラップ適性から選ぶ推奨穴馬を特集しました。
推奨馬はアグリ、推奨穴馬は高配当狙いでルプリュフォールとなります。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。