こんにちは。KAZUです。
この記事では、2021年の競馬の始まり「京都金杯」の予想について特集します。ご紹介する内容は、京都金杯の予想のポイントとなるラップ分析と有力馬3頭であるシュリ、ピースワンパラディ、タイセイビジョンのラップ適性についてです。
ぜひ最後までお読みください。
目次
京都金杯2021 予想のポイント|ラップ分析
この記事の初めに京都金杯の予想のポイントとなるラップ分析をご紹介します。このラップ分析については、独自の予想ツールであるラップマトリックスを用いて分析を行います。
今年の京都金杯は京都競馬場の改修工事にともない、例年とは異なる中京芝1600mでレースが行われます。そのため、過去の京都金杯のラップ傾向は使いづらいところです。そこで中京芝1600mで開催される重賞レース「中京記念」の2015年~2019年のラップマトリックスを用いて、今年の京都金杯で求められるラップ適性を探っていきます。
こちらは2015年~2019年の中京記念のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。このラップマトリックスとはラップスピードを縦軸に、脚質型の指標であるレースペースチェンジ指数(競馬ソフト「ターゲットフロンティア」で使用される数値「RPCI」)を横軸に取り、対象レースのラップ適性を散布図にまとめたグラフです。
ラップマトリックスを分析すると、中京芝1600mで行われる重賞レースはタフな底力型やスピードの持続力が求められるレースであることが分かります。4ハロン勝負になりやすい例年開催の京都芝1600mと比較して、タフな傾向を示しているといえるでしょう。
次にラップスピートについては、開幕週初日のレースとなるため良好な馬場コンディションからラップスピードの高速化が想定されます。
このような背景をふまえて考える京都金杯で求められるラップ適性ですが、「底力型・持続力型×ラップスピード11秒50~11秒70」に設定します。
次以降にご紹介する有力馬3頭シュリ、ピースワンパラディ、タイセイビジョンのラップ適性については、ここまでご紹介したラップ分析を判断軸に評価を行っていきます。
京都金杯2020 有力馬分析
それではここからは、京都金杯の有力馬3頭シュリ、ピースワンパラディ、タイセイビジョンのラップ適性についてご紹介していきます。
京都金杯2021 シュリ
まず初めに取り上げるのが、「シュリ」です。
こちらはシュリのデビュー戦から前走リゲルステークスまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからシュリのラップ適性を分析すると、脚質型は持続力型から瞬発力型、ラップスピードは高速ラップから低速ラップまでとマルチなラップ適性を示していることが分かります。今年の京都金杯で想定するラップ適性「底力型・持続力型×ラップスピード11秒50~11秒70」についても、前々走の同コースで行われた納屋橋ステークスが合致しており、このレースを快勝している点から高いラップ適性が見込めます。
馬場適性についても、近2走のレース振りから低速馬場よりは高速馬場の方が良い馬と考えており、開幕週の良好な馬場コンディションは合うでしょう。また馬場的に逃げ・先行有利が想定されますから、先行・好位からレースを進められる脚質も合いそうです。
このような点から、重賞初挑戦とはいえ馬券的には外せない一頭と評価します。
京都金杯2021 ピースワンパラディ
次に取り上げるのが、「ピースワンパラディ」です。
こちらはピースワンパラディの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスからピースワンパラディのラップ適性を分析すると、高速ラップの持続力型もしくはバランス型のレースに強いことが分かります。京都金杯で想定するラップ適性についても前々走のポートアイランドステークスで2着、前走のキャピタルステークスで1着と連対を外しておらず高評価。京都金杯に対して、高いラップ適性が見込めます。
馬場適性については高速馬場から低速馬場まで幅広い適性を示しており、馬場状態は不問です。この点は心強いです。
このような高いラップ適性と幅広い馬場適性から高評価な一頭。シュリ同様に人気を集めそうですが、この馬も馬券的に外せない一頭と評価します。
京都金杯2021 タイセイビジョン
この記事の最後に取り上げるのが、「タイセイビジョン」です。
こちらはタイセイビジョンのデビュー戦から前走マイルチャンピオンシップまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからタイセイビジョンのラップ適性を分析すると、脚質型として底力型のレースに強いことがあげられます。京都金杯で想定するラップ適性については函館2歳ステークス、富士ステークス、G1の朝日杯フューチュリティステークス、NHKマイルカップと4戦して2着が最高。G1の朝日杯フューチュリティステークスで2着と実績としては悪くありませんが、個人的にスプリンターに寄ったラップ適性の馬と考えているためタフな中京芝1600mに対する適性は疑問視しています。
馬場適性については、2歳時に高速馬場の京王杯2歳ステークスを勝ちきっている点から問題ないでしょう。
このような点をふまえて考える最終的な評価ですが、「ラップ適性からシュリ、ピースワンパラディには劣る」という評価です。加えて直近3走はレースを使うごとパフォーマンスを落としている感が強く、早熟説という印象もちらつきます。ここは軽視したい一頭と考えます。
京都金杯2021 予想 まとめ
この記事では京都金杯のラップ分析と有力馬3頭のラップ適性についてご紹介しました。
なお京都金杯の最終予想となる本命馬については、改めて別の記事でご紹介をさせていただきます。
今回、ご紹介した内容が馬券を予想する上で少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。