新年明けましておめでとうございます。
この記事では2022年の中央競馬最初の重賞レースとなる金杯、その中でも中山金杯について特集します。
特集する内容は、ヒートオンビートなど有力馬のラップ分析についてです。
馬券予想にぜひご参考ください。
中山金杯 有力馬 ラップ分析
それでは早速ですが、中山金杯の有力馬のラップ分析についてご紹介していきます。
今回、有力馬として取り上げるのはヒートオンビート、トーセンスーリヤ、ヴィクティファルス、ヒンドゥタイムズ、ウインイクシードの5頭です。
ヒートオンビート
まず初めに「ヒートオンビート」を取り上げます。
上図はヒートオンビートの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスとは、ラップ分析での予想を進める中で開発した独自の予想ツールです。
縦軸に勝ち時計をハロン数で割ったラップスピード、横軸に上り3ハロンを起点とするラップ変化指数「レースペース変化指数」を脚質型として取り、対象レースのラップ適性を散布図にまとめたグラフです。
ラップマトリックスからヒートオンビートのラップ適性を分析すると、「バランス型〜超瞬発力型×ラップスピード11秒90〜12秒30」のレースで結果を残していることが分かります。
今年の中山金杯で求められるラップ適性は、過去5年の同レースの傾向から「持続力型・バランス型×ラップスピード11秒85〜12秒00」を想定しています。
この求められるラップ適性に対しては、小牧特別3着のレースが合致します。
美濃ステークスで中距離戦の中速ラップの持続力型への適性は示しているとはいえ、同じ傾向の京都大賞典では人気を裏切る8着と惨敗。ラップ適性は及第点止まりの評価です。
S、A、B、C、Dの5段階で評価するラップ適性の評価は「B」とします。
ラップ適性からは瞬発力勝負が向く馬です。中山芝コースが初めてという点も考慮すると高い評価はできません。
ただし実績・能力・近走のパフォーマンスは、メンバー中上位クラスであることは間違いありません。今回は「能力でカバーして勝ち負けできるか」といった予想で考えています。
トーセンスーリヤ
2頭目には「トーセンスーリヤ」を取り上げます。
上図はトーセンスーリヤの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからトーセンスーリヤのラップ適性を分析すると、「持続力型・バランス型×ラップスピード11秒80〜12秒10」のレースで結果を残していることが分かります。
中山金杯で求められるラップ適性に対しては、函館記念1着、新潟大賞典1着、札幌記念6着のレースが合致して3戦2勝。しかも2勝のいずれも重賞レースということで高いラップ適性が見込めます。
ラップ適性の評価は「A」と高評価をつけます。
中距離戦の持続力型やバランス型の中速ラップは、トーセンスーリヤにとってベストな条件と言えます。
今回はメンバー中における能力評価も高く、斤量57.5kgでも期待値は高いです。
ただし、中山芝2000m以上のレースは着外2回と成績が振るわない点は気になります。芝2000mであれば、新潟・函館などの平坦コースが良績です。そのためラップ適性は高く評価しつつ、コース適性面での多少の割引が必要でしょう。
ヴィクティファルス
3頭目には「ヴィクティファルス」を取り上げます。
上図はヴィクティファルスのデビュー戦から前走菊花賞までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからヴィクティファルスのラップ適性を分析すると、「持続力型〜瞬発力型×ラップスピード12秒00〜12秒50」のレースで結果を残していることが分かります。
中山金杯で求められるラップ適性に対しては、ラップ適性が合致するレースはありません。
ただし、スプリングステークスの勝利や距離適性外かつ直線でスムーズさを欠きながらも一定のパフォーマンスを見せたセントライト記念の内容からラップ適性は見込めると考えています。
ラップ適性の評価は、Aに近い「B」評価とします。
ここ3戦は距離適性外のレースとなったため、この馬、本来のパフォーマンスを発揮することができていません。
距離短縮で臨む今回は前走からパフォーマンスの向上が期待できるでしょう。
距離適性については芝1800mが適距離と捉えていますが、芝2000mまでならギリギリ持つでしょう。
今回のメンバー構成であれば、能力面は通用するはずです。状態と枠さえ整えば、復活を期待したい一頭です。
ヒンドゥタイムズ
4頭目には「ヒンドゥタイムズ」を取り上げます。
上図はヒンドゥタイムズの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからヒンドゥタイムズのラップ適性を分析すると、「バランス型・瞬発力型×ラップスピード11秒80〜12秒10」のレースで結果を残していることが分かります。
中山金杯で求められるラップ適性に対しては、中日新聞杯7着のレースが合致します。
この馬も本質的なラップ適性としては、瞬発力の要素が求められるバランス型・瞬発力型がベストでしょう。
ラップ適性の評価は、「B」評価とします。
ラップ適性は及第点止まりとなりましたが、今回は良績の右回りコースでの変わり身は期待できます。
左回りコースの成績は、5戦して1勝、着外4回に対して右回りコースは10戦して4勝、2着2回、3着3回、着外1回と堅実。
一昨年のチャレンジCのような前につける競馬ができれば、直近2走の不振を覆す走りが期待できるでしょう。
ウインイクシード
最後の5頭目には「ウインイクシード」を取り上げます。
上図はウインイクシードの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからウインイクシードのラップ適性を分析すると、「持続力型〜瞬発力型×ラップスピード11秒60〜12秒10」のレースで結果を残していることが分かります。
中山金杯で求められるラップ適性に対しては、ラップ適性が合致するレースはありません。
ただ、一昨年の中山金杯2着、昨年の中山金杯3着の結果を残しています。さらに中山芝2000mは6戦して2着3回、3着2回、5着1回。この結果から高いラップ適性が見込めるでしょう。
ラップ適性の評価は、「A」と高評価をつけます。
このように高いラップ適性、レース適性、そしてコース適性が見込めるウインイクシード。
8歳馬となりましたが、直近のレース内容からは大きな衰えは感じません。得意舞台での3年連続の馬券圏内は十二分に考えられます。
想定以上に人気になりそうな感があることは気になりますが、期待値は高い一頭です。