広告 札幌2歳S2021

札幌2歳ステークス2021予想|ラップ分析で選ぶ推奨馬を公開

2021年8月29日

keibachiebukuro2

 この記事では、土曜日の札幌の重賞競走「札幌2歳ステークス(2021年)」の予想を特集します。

 ご紹介する内容は、札幌2歳ステークスで求められるラップ適性と有力馬となるリューベック、ジオグリフの評価、そしてラップ分析から考える推奨馬についてです。

 馬券予想にご参考ください。

札幌2歳ステークス2021 ラップ分析

 まず初めに、今年の札幌2歳ステークスで求められるラップ適性について考察していきます。

札幌2歳S2021_個別ラップ

 上図は、過去5年の札幌2歳ステークスの1ハロン毎の個別ラップの推移をまとめたグラフです。札幌2歳ステークスは、洋芝らしい時計のかかる低速ラップの持続力勝負が特徴のレースです。

 過去5年平均を示す個別ラップの赤色のグラフから、3ハロン目以降12秒台前半から12秒台中盤のラップがゴールまで持続的に続いていることが分かります。

  なお、過去5年の平均上り3ハロンは「36秒9」となっています。上り3ハロンの「上り適性」は「36秒台後半」と、上りにおいても非常に時計がかかっていることが特徴的です。

 続いて、この個別ラップの傾向をふまえ、独自の予想ツールである「ラップマトリックス」でラップ分析をさらに進めていきます。

札幌2歳S2021_ラップマトリックス

 上図は過去5年の札幌2歳ステークスのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。このラップマトリックスとは縦軸に勝ち時計をハロン数で割ったラップスピード、横軸に上り3ハロンを起点とするラップ変化指数でターゲットフロンティアでも使用される数値「RPCI」を取り、該当レースのラップ傾向をまとめたグラフです。  

 ラップマトリックスから札幌2歳ステークスのラップ適性を分析すると、脚質型は底力型もしくは持続力型、ラップスピードは12秒00~12秒30が基本となっています。

 このような背景をふまえて、1週前時点で考える札幌2歳ステークスで求められるラップ適性ですが、「底力型・持続力型× 12秒00~12秒30 」に設定します。

 次以降でご紹介する有力馬や推奨馬の評価については、この求められるラップ適性を判断軸に行っていきます。

札幌2歳ステークス2021 有力馬 ラップ適性

 ここからは、札幌2歳ステークスの有力馬となるリューベック、ジオグリフのラップ分析から考える評価についてご紹介していきます。

有力馬① リューベック

 まず初めに取り上げるのが「リューベック」です。

札幌2歳S2021_リューベック

 上図はリューベックの新馬戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。プロットしたグラフにはレース名、馬場状態、レース全体の上り3ハロン、馬場差、着順を示しています。なお馬場差は数値がマイナスにいくほど高速馬場、プラスにいくほど低速馬場となります。

 函館芝1800mで行われたリューベックの新馬戦のラップ適性は「瞬発力型×ラップスピード12秒38」。中距離戦における低速ラップの瞬発力型のレースを勝利しています。

 このデビュー戦のラップ適性は、札幌2歳ステークスで求められるラップ適性とは大きく異なっています。そのため、リューベックの札幌2歳ステークスに対するラップ適性は未知数と考えます。A、B+、B、B-、Cの5段階で評価するラップ適性の評価は「B」とします。

 デビュー戦の上り適性は35秒台前半、このあたりも札幌2歳ステークスとの親和性は感じません。なおデビュー戦の馬場適性は中速馬場となっています。

 デビュー戦は強い勝ち方を見せており、ディアドラの全弟ということで素質は一級品でしょう。ただしデビュー戦で見せたラップ適性からは、ここでは評価しづらいと考えています。高い素質は認めながらも、ここは様子見の一頭と評価しています。

有力馬② ジオグリフ

 次に「ジオグリフ」を取り上げます。

札幌2歳S2021_ジオグリフ

 上図はジオグリフの新馬戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。

 ジオグリフの新馬戦のラップ適性は「超瞬発力型×ラップスピード12秒02」。中距離戦における中速ラップの超瞬発力型のレースを勝利しています。

 このデビュー戦のラップ適性は、先程ご紹介したリューベック同様に札幌2歳ステークスで求められるラップ適性とは大きく異なっています。そのため、ジオグリフの札幌2歳ステークスに対するラップ適性は、未知数と言わざるを負えません。ラップ適性の評価は「B」とします。

 東京芝1800mで行われたデビュー戦の上り適性は33秒台中盤、そして馬場適性は超高速馬場。いかにも東京の2歳新馬戦といったレース内容で、今回の札幌2歳ステークスで求められる適性とは真逆と言えます。

 デビュー戦は上り3ハロン33秒3の末脚で前残りの競馬を豪快に差しきる非常に強い勝ち方を見せており、こちらもリューベック同様に素材は一級品でしょう。ただし、今回はデビュー戦から求められる適性が大きく変わることを考慮すると、この馬も様子見としたい一頭です。

札幌2歳ステークス2021 推奨馬

 ここからは札幌2歳ステークスのラップ分析から考える推奨馬についてご紹介します。

推奨馬 トーセンヴァンノ

 ラップ分析から考える推奨馬ですが「トーセンヴァンノ」を取り上げます。

札幌2歳S2021_トーセンヴァンノ

 上図はトーセンヴァンノのデビュー戦から前走コスモス賞までの4戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。

 デビューから3戦は芝1200mを使われて善戦止まりでしたが、前走で一気の距離延長となる芝1800mのコスモス賞で初勝利。このコスモス賞のラップ適性は、「持続力型×ラップスピード12秒14」と札幌2歳ステークスで求められるラップ適性と合致します。

 上り適性も札幌2歳ステークスに近い「36秒台中盤」ですし、このコスモス賞は高く評価できるレースです。そのためラップ適性の評価は、最上級評価の「A」をつけます。

 超高速馬場から中速馬場までこなす馬場適性は安心感がありますし、芝1200mを使われた3戦もレース内容自体は悪くありません。能力も一定の評価をして良い馬です。

 評判馬のリューベックやジオグリフに人気が集まりそうな中、ある程度のオッズが見込める点も魅力です。あとは使い詰めできていますので追切面をしっかりとチェックして状態面が整えば、馬券圏内に絡む好走を期待していい一頭でしょう。

 本命候補の一頭、推奨馬として推したい馬です。

最新記事

  • この記事を書いた人

カズ

過去のレースと各馬の好走レースのラップ傾向を分析して競馬予想を行っています。独自ツールの「ラップマトリックス」でラップ適性を分析。YouTube「KAZUの競馬予想TV」も運営しています。