こんにちは!KAZUです。
この記事では、宝塚記念の予想のポイントと上位人気馬の評価について特集します。
馬券予想にご参考ください。
宝塚記念の予想のポイント
まず初めに宝塚記念の予想のポイントをご紹介します。
下図は宝塚記念の直近5年の好走馬をまとめた表です。
昨年は例年とは異なる開幕2週目の良馬場開催で内有利の馬場傾向が味方し、クロノジェネシスをはじめ内を通った先行馬が上位を独占しました。
先週の阪神競馬場の芝レースの馬場傾向に目を向けると、3着内馬の好走馬において土曜日は66.7%・2/3、日曜日が61.1%が直線位置で最内・内を通った馬となっています。脚質としては、4コーナー4番手以内が好成績で明らかに直線位置:内、脚質:前有利の傾向となっています。
昨年のレース傾向と先週の馬場傾向もふまえると馬場状態が大きく悪化しない限り、今年の宝塚記念も前残り想定で予想を組み立てたいところです。
次にラップ分析を取り上げると、宝塚記念はワンペースな持続力勝負のレースです。
直近5年の宝塚記念の個別ラップの傾向を分析すると、隊列が落ち着いた向正面からゴールまで11秒台後半から12秒台前半のラップが継続しており、持続力能力が求められるレースであることが分かります。
独自のラップ分析ツール「ラップマトリックス」を用いてラップ適性を分析すると、直近5年の脚質型としては持続力型が4回、バランス型が1回となっています。
その上で今年のメンバー構成を考えると、レースを底力型に持っていく逃げ馬「パンサラッサ」の出走が予定されています。そのため、例年よりも底力に適性を寄せたいところです。
今年の宝塚記念で求められるラップ適性については、良馬場で「底力型〜持続力型×ラップスピード11.85〜12.00」、道悪馬場で「底力型〜持続力型×ラップスピード11.95〜12.15」に設定します。
ここまで宝塚記念の予想のポイントとして、好走馬の傾向と先週の馬場傾向、求められるラップ適性についてご紹介しました。
次以降は、この予想のポイントを踏まえて上位人気馬の評価をご紹介していきます。
宝塚記念の上位人気馬の評価
ここからは宝塚記念の上位人気馬3頭、タイトルホルダー、エフフォーリア、ディープボンドの評価についてご紹介します。
なお評価については、S、A+、A、B+、B、B-、Cの7段階で行なっていきます。
タイトルホルダー
まず初めにタイトルホルダーを取り上げます。
下図はタイトルホルダーの直近10戦の成績をまとめた表です。
まず能力評価についてですが、前走の天皇賞春、昨年の菊花賞での圧勝もふまえると中長距離路線での競争能力は極めて高く、今回はエフフォーリアに次ぐ2番手評価です。
この馬を予想する上で重要なポイントとして考えているのが、「逃げられるかどうか」です。
ここまで逃げたレースは7戦して5勝、2着2回、連対率100%。逆に番手に控えた場合は、4戦して着外4回と成績は奮いません。
今回は強烈な逃げ馬のパンサラッサがいますので逃げることは難しいでしょう。
追い切りについても、控える競馬を意識した内容で調教されています。
この展開は、タイトルホルダーにとってマイナス材料と考えています。
ラップ適性においては、脚質型として瞬発力型が好走傾向です。
基本的には逃げて道中のペースを落として脚質型を瞬発力型に持っていき、上がり3Fをある程度の速さでまとめて抑え込む、もしくは突き放すというパターンがこの馬の好走パターンと考えています。
ただし、底力型となった皐月賞8番人気2着の結果がありますから、底力勝負・持続力勝負がダメというわけではないでしょう。
なお、この皐月賞は宝塚記念の道悪馬場で想定するラップ適性と合致します。
総合評価としては良馬場で「A」、道悪馬場でも「A」と考えます。
脚質と馬場傾向は合致することや高い能力と水準以上のラップ適性を加味すれば「A+」評価でもよい一頭ですが、逃げていない場合の成績が1ランク評価を下げました。
エフフォーリア
2頭目にはエフフォーリアを取り上げます。
下図はエフフォーリアのレース成績をまとめた表です。
まず能力評価ですが、前走の大敗はかなり気になりますが、ハイレベル世代の大将格で昨年の年度代表馬ですから能力面は今回のメンバーにおける1番手で考えています。
ラップ適性においては、デビュー以来、底力型から超瞬発力型まで非常に高いパフォーマンスを見せています。中距離戦ではラップスピードも問いませんから、ラップ適性はオールラウンダーと言えます。
経験がない重馬場以上の道悪馬場を除けば、ラップ適性はメンバー中トップクラスと考えます。
あとは前走の大敗から巻き返せるかどうかです。
状態面が整わなかったのか、輸送がダメなのか、前走の敗因ははっきりしません。
また前走のような中段から構えた競馬になると、前残りで差し損ねる可能性があります。
共同通信杯や皐月賞のような先行する王道競馬、積極的な進め方が求められます。
評価は良馬場で「A+」、道悪馬場は「A」評価です。
能力は1番手評価ですし、ラップ適性もトップクラスです。
ただし前走の敗因がはっきりとはしないことをふまえると、馬券期待値を考慮して最終ジャッジしたい一頭。単勝オッズ3倍台後半以上なら狙い目かなと思います。
ディープボンド
3頭目にはディープボンドを取り上げます。
下図はディープボンドの直近10戦の成績をまとめた表です。
前走はラップ適性が高く本命で推した馬ですが、結果はタイトルホルダーに大きく離されての2着。
大外枠が影響したとはいえ負けすぎな印象でG1を勝ち切る馬とは能力面の差がある一頭なのかなと評価しています。
そのため能力評価は、タイトルホルダー、エフフォーリアとは差があると考えています。
ラップ適性においては、底力型〜持続力型のレースを得意にしています。
この底力型や持続力型に強いというディープボンドの脚質型適性自体は、宝塚記念と合い評価ができます。
ただし、この馬の場合、レース全体のラップスピードと上がり3Fの時計がかかることとが好走するための条件となっています。
実際に全レースを分析すると、ラップスピードは12.21以上の低速ラップ、上がり3Fは36秒以上かかるレースで好成績をあげています。
その点から良馬場開催だと先行力はありますが、キレ負けする可能性が高いと考えています。一方、重馬場以上で時計がかかる馬場状態になれば適性は跳ね上がり期待値は一気に高まります。
評価は良馬場で「B+」、道悪馬場で「A+」とします。
道悪馬場については重以上の時計がかなりかかる状態になると期待値がグッと上がります。
馬場状態が重以上になれば積極的に買いたい一頭です。
宝塚記念のまとめ
この記事では、宝塚記念の予想のポイントと上位人気馬3頭の評価をご紹介しました。
タイトルホルダーは逃げられない展開、エフフォーリアは前走の敗因がはっきりしない、ディープボンドは良馬場だとキレ負けと上位人気馬3頭ともに不安はあるのかなというのが個人的意見。
そうなると上位人気馬3頭以外に目が向くところです。
その上位人気馬3頭以外の評価については、週半ばに別の記事でご紹介をできればと思います。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。