こんにちは!カズです。
この記事では、東海ステークス(2024年)の予想としてラップ分析と有力馬の評価、ラップ適性から選ぶ推奨馬について特集します。
馬券予想にご参考ください。
目次
東海ステークスの予想のポイント
初めに東海ステークスの予想のポイントをご紹介します。
個別ラップ
上図は、京都ダート1800mで行われた過去10年の重賞の個別ラップをまとめたグラフです。
みやこSをはじめとする京都ダート1800mで行われる重賞のラップの特徴は、持続力の能力が求められることが挙げられます。
個別ラップの傾向からは、隊列が落ち着く2コーナー以降、ゴールまで12秒台のラップが持続的に続いていることが分かります。
また上がり3Fにおいては、ラップが徐々に低速化している点も考慮すると、一定の底力も求められると言えるでしょう。
ラップマトリックス
次に独自の分析ツール「ラップマトリックス」を用いて、求められるラップ適性を分析します。
なお、ラップマトリックスの考え方については、以下の内容をご参考ください。
京都ダート1800mで行われた過去10年の重賞の傾向から導く求められるラップ適性ですが、良馬場は「底力型〜持続力型×ラップスピード12.15〜12.35」、道悪馬場は「底力型〜持続力型×ラップスピード11.95〜12.15」を想定します。
【参考:ラップマトリックスとは】
縦軸にラップスピード、横軸に上がり3ハロンと上り3Fを除く道中の平均3Fのラップ変化をレースペース変化指数として取り、該当レースのラップ適性を散布図としてまとめたグラフです。
グラフの縦軸から短距離戦・長距離戦や高速ラップ・低速ラップへの適性が分かり、横軸からは前傾ラップ・後傾ラップや底力勝負・持続力勝負・瞬発力勝負への適性が分かります。
脚質・上がり3F
最後に脚質と上がり3Fの傾向をご紹介します。
京都ダート1800mで行われた過去10年の重賞の上がり3F別成績を分析すると、上がり3F1位の馬が連対率:66.7%、複勝率:88.9%と極めて高い成績を残しています。上がり3F2位や上がり3F3位の馬も良績であることを考慮すると、上がり3Fの決め手に長けた馬の好走確率が高いと言えます。
脚質として逃げ馬が不振で、差し・追込でも一定の成績を残している点をふまえると、決め手に長けた先行・差し・追込馬が狙い目と言えます。
次以降でご紹介する出走予定馬の評価については、好走馬の能力や決め手の強さ、求められるラップ適性に対する実績を元に評価を進めていきます。
東海ステークスの有力馬の評価
ここからは、東海ステークスの有力馬の評価を特集します。
評価については、良馬場・道悪馬場に分けてS、A、B、Cの4段階評価で行なっていきます。
オメガギネス
オメガギネスのラップ適性の特徴ですが、現時点では「底力型〜持続力型×高速決着〜超低速決着」のレースで実績を残しています。
東海Sで求められるラップ適性に対しては、良馬場はレパードS:2着の適性が合致し、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。
良馬場でラップ適性が合致するレパードSは、前有利を好位から差す形で勝ち馬:ライオットガールを捉えきれませんでしたが、レース内容は勝ち馬と同等の評価ができます。
ラップ適性の評価は、良馬場はB、道悪馬場はA評価です。
中距離ダート路線においては、オープンと重賞に大きな壁があるため、重賞において能力が通用するかどうかは課題となります。
その上で前走のグリーンチャンネルCのレース内容からスピード勝負の道悪馬場であれば期待値は高いと評価します。
ブライアンセンス
ブライアンセンスのラップ適性の特徴ですが、「底力型〜持続力型×中速決着〜低速決着」のレースを得意にしていることが挙げられます。
東海Sで求められるラップ適性に対しては、良馬場は西湖特別:3着の適性が合致し、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。
良馬場でラップ適性が合致する西湖特別は、直線で進路確保に時間がかかる面がありましたが、圧倒的1番人気を背負って3着ですから、そこまで評価ができません。求められるラップ適性の大部分をカバーするラップ適性を示してはいますが、その適性は及第点止まりと考えます。
ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともにB評価です。
オメガギネスの際にもご紹介しましたが、中距離ダート路線においては、オープンと重賞に大きな壁があります。直近の京都ダート1800mでの連勝は評価できるものの、押さえまでの一頭と考えます。
ウィリアムバローズ
ウィリアムバローズのラップ適性の特徴ですが、「底力型〜バランス型×中速決着〜低速決着」のレースを得意にしていることが挙げられます。
東海Sで求められるラップ適性に対しては、過去10戦において良馬場は前走となる昨年のみやこS:3着と一昨年のラジオ日本賞:2着の適性が合致し、道悪馬場は適性が合致するレースはありません。
良馬場でラップ適性が合致するラジオ日本賞、みやこSともに敗れたとは言え、レース内容は一定の評価ができます。
ラップ適性の評価は、良馬場はA、道悪馬場はB評価です。
今回のメンバーにおいて中距離ダート重賞で実績があり、能力を評価できるのはウィリアムバローズとペプチドナイルの2頭程度です。
その点も考慮すると期待値は高い一頭と言えます。
ラップ適性から選ぶ推奨馬
ここからは、ラップ適性から選ぶ推奨馬について特集します。
ペプチドナイル
ペプチドナイルのラップ適性の特徴ですが、「持続力型〜バランス型×中速決着〜低速決着」のレースを得意にしていることが挙げられます。
東海Sで求められるラップ適性に対しては、過去10戦において良馬場はみやこS:4着の適性が合致し、道悪馬場はマリーンS:1着など3戦の適性が合致し、2勝、着外1回の成績を残しています。
良馬場でラップ適性が合致するみやこSは4着ながら3着: ウィリアムバローズとはクビ差で同タイム。レース内容からウィリアムバローズと同等の評価ができます。道悪馬場でラップ適性が合致する3戦についてもエルムSの凡走を除けば、いずれもパフォーマンスは高いです。
ラップ適性の評価は、良馬場、道悪馬場ともにA評価です。
能力面についても、ウィリアムバローズとともに評価ができます。
まだ未知数な面もありますが、前走で脚質転換が図れたことも好材料。前走上がり3F:1位のレース内容から決め手においても評価ができます。
評価としては、ウィリアムバローズと同等にはなりますが、馬券期待値を考慮すると、ペプチドナイルの方に魅力を感じます。
そのため、ラップ適性から選ぶ推奨馬には、ペプチドナイルを取り上げます。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。