こんにちは!
いつも競馬知恵袋をお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では、超豪華メンバーが揃った歴史的一戦「ジャパンカップ」の予想について特集します!
ご紹介する内容は、ジャパンカップの予想のポイントと三強となるアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの1週前評価です。
ラップ分析を軸にデータも取り入れながら、ジャパンカップをしっかりと予想していきます。
ぜひ、最後までお読みください。
目次
ジャパンカップ2020 予想のポイント
この記事の初めに、ジャパンカップの予想のポイントについてご紹介します。
まずご紹介するのが、ジャパンカップのラップ分析です。
こちらは直近5年のジャパンカップのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスとはラップスピードを縦軸に、脚質型の指標であるレースペースチェンジ指数(競馬ソフト「ターゲットフロンティア」で使用される数値「RPCI」)を横軸に取り、対象レースのラップ適性を散布図にまとめたグラフです。
ラップマトリックスからジャパンカップで求められるラップ適性を分析すると、持続力と瞬発力の双方の適性がバランスよく求められること、そして高速時計への適性が必要であることがあげられます。
今年の東京開催は開幕週直後に天候が悪い日が続き、例年以上に時計のかかる馬場となっていますが、それでも先々週や先週のレースでは一定の速い時計が出る馬場となっています。
そのような点から考えれば良馬場開催であれば高速馬場とは言いきれませんが、今年も時計自体は高速決着になると考えるべきでしょう。
ここまでジャパンの予想のポイントとして、持続力と瞬発力の双方の適性がバランスよく求められること、高速時計への適性が必要であることについてご紹介しました。
この2点と同時にジャパンカップを予想する上で抑えておきたいのが枠順別成績です。
直近5年のジャパンカップの枠順別成績を分析すると、1枠が3勝、2着2回、3着1回、複勝率75.0%と圧倒的な成績をあげています。
特に最内1番枠は3勝、2着2回、3着1回、複勝率100%と直近5年で馬券圏内を外していません。
ジャパンカップが行われる東京芝2400mは、コース形態から圧倒的に内枠が有利なコースです。
今年も内枠、特に最内枠となる1番枠に入った馬は特注として考えるべきでしょう。
ここまでジャパンカップの予想のポイントとしてラップ分析と枠順別成績をご紹介しました。
枠順別成績は枠順発表まで分かりませんので、次以降にご紹介する三強の1週前評価についてはラップ分析を軸に行っていきます。
ジャパンカップ2020 三強分析
それではここからは、ジャパンカップの三強となるアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの1週前評価についてご紹介していきます。
ジャパンカップ2020 アーモンドアイ
まず初めに取り上げるのがG18勝の歴史的名馬、このレースが引退レースとなる「アーモンドアイ」です!
こちらはアーモンドアイの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
直近10戦からアーモンドアイのラップ適性を分析すると、高速馬場下の中距離戦におけるバランス型のレースが好走ゾーン。ベストパフォーマンスを発揮するレースと考えます。
その最たるレースが一昨年のジャパンカップと言えます。
このレースでアーモンドアイが叩き出したレコード時計「2分20秒6」は、まさに衝撃でした。
例年とは異なる馬場状態との相性が若干気になるものの、それでも良馬場であれば今年のジャパンカップもアーモンドアイがベストパフォーマンスを発揮する舞台と言え、非常に高いラップ適性が見込めます。
またジャパンカップは先行力が問われるレースであり、出遅れさえなければアーモンドアイの先行力は魅力です。
実際に直近5年のジャパンカップの脚質別成績を分析すると逃げ・先行・好位差しが好成績をあげています。
ジャパンカップは、上り3ハロンの速さと成績の関係性が薄いという点もポイントです。
さらにジャパンカップは、前走からの距離延長ローテの馬が好成績であることもアーモンドアイを後押します。
直近5年のジャパンカップの前走からの距離変更別の成績を分析すると、距離延長ローテの複勝率が最も高く好成績をあげています。
このように高いラップ適性が期待でき、脚質、ローテーション的にもプラス材料のアーモンドアイ。
コントレイル、デアリングタクトと無敗の三冠馬を迎え撃つ立場となりますが、ここでも勝ち負け必須と予想します。
あとはこの馬にとってプラスとは言えない間隔を詰めたローテーションですので追切の内容、そして重要視している馬場状態をチェックして、引退レースにおけるアーモンドアイの評価を最終ジャッジしたいと思います。
ジャパンカップ2020 コントレイル
次に取り上げるのが、無敗の牡馬三冠馬「コントレイル」です!
こちらはコントレイルのデビュー戦から前走三冠を飾った菊花賞までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからコントレイルのラップ適性を分析すると、アーモンドアイ同様に高速馬場下の中距離戦におけるバランス型や瞬発力型のレースがベストパフォーマンスを発揮する好走ゾーンと考えます。
二冠を飾った日本ダービーの勝ちっぷりはさることながら、昨年の東スポ杯2歳ステークスで見せたパフォーマンスは圧倒的で、東京芝コースの中距離戦が最もこの馬の個性が活きる舞台です。
その点から、ジャパンカップに対するラップ適性はアーモンドアイ同様に極めて高いと言えます。
また脚質的に好位につける一定の先行力がある点も好材料です。
一方で気になるのが、状態面における「フレッシュさ」です。
父ディープインパクト×母父アンブライドルズソングの配合から、間違いなく使い続けると消耗するタイプの馬。
今回は秋3戦目で前走は消耗戦となった菊花賞ですから、適性距離への距離短縮ローテとはいえ、パフォーマンスの向上には疑問符がつきます。
またコントレイルやデアリングタクトを除く3歳世代の馬が古馬一線級に混じったレースで成績が奮わず、今年の3歳世代と古馬世代の能力差も気になるところです。
最終的に1週前評価としては、ラップ適性自体はアーモンドアイに匹敵する高評価としつつも、秋3戦目かつ厳しいレースとなった菊花賞を使っての一戦でアーモンドアイ以上に「フレッシュさ」に欠け、能力比較は未知数となるとアーモンドアイよりは評価を下げたいです。
「打倒!アーモンドアイ」となると枠順の利を得たいところです。
ジャパンカップ2020 デアリングタクト
最後に取り上げるのが、無敗の牝馬三冠馬「デアリングタクト」です!
こちらはデアリングタクトのデビュー戦から前走三冠を飾った秋華賞までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
超底力型となった桜花賞から瞬発力型となったオークスまで高いレベルで適応するオールラウンダーなラップ適性、この点がデアリングタクトのラップにおける個性と言えます。
その上でデアリングタクトのベストパフォーマンスを発揮する好走ゾーンを考えると、父エピファネイアから受け継ぐ豊富なスタミナとタフさが活きる底力によったレースではないかと考えています。
その点で考えると、良馬場想定を前提した場合のジャパンカップに対するラップ適性はアーモンドアイやコントレイルと比較して一枚落ちると評価します。
またアーモンドアイやコントレイルと比較すると精神面が幼すぎる点が気になります。
前走の秋華賞でもレース前から発汗が激しく、気性の粗さが極めて目立ちました。
さらにコントレイル同様に今年の3歳世代と古馬世代の能力差は気になるところです。
それでも侮れないのが、近年のジャパンカップにおける3歳牝馬の活躍。
直近2年のジャパンカップでは斤量も味方につけて、アーモンドアイ、カレンブーケドールと2年連続で3歳牝馬が連対しています。
このレース傾向は見逃せません。
このような点をふまえて行う最終的な1週前評価としては、ラップ適性はアーモンドアイやコントレイルと比較すると一枚劣り、精神面の不安や古馬との能力比較が未知数であることを考慮して三強の中では三番手評価とします。
ただし、この馬の個性である底力やスタミナ、そしてパワーが活きるような馬場状態になると評価は一転。アーモンドアイやコントレイルを上回る可能性は十分です。この点は補足しておきたいと思います。
以上、この記事では注目のG1レース「ジャパンカップ」の予想のポイントと三強となるアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの1週前評価についてご紹介しました。
三強評価のまとめとしては、良馬場想定であれば1位がアーモンドアイ、2位がコントレイル、3位がデアリングタクトとなります。
ただ馬場状態や枠順によって、この評価は変動する可能性があります。
特に馬場が道悪馬場、なかでも重や不良といった非常に時計のかかる馬場になればデアリングタクトの評価は一気に高まり、適性は上位評価の2頭を上回ってくると考えています。
その点で考えれば、今年のジャパンカップは枠順や馬場状態が大きな鍵を握ると言えます。
なおジャパンカップの最終予想となる本命馬と推奨馬については、レース前日の土曜日に別の記事でご紹介予定です。
ご紹介した内容が馬券を予想する上で少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。