菊花賞(2021年)の予想を特集します。
ご紹介する内容は、菊花賞の注目馬の評価、そしてラップ分析で選ぶ推奨穴馬についてです。
馬券予想にぜひご参考ください。
目次
アサマノイタズラ ラップ分析
まず初めに、アサマノイタズラを取り上げます。
上図はアサマノイタズラのデビュー戦から前走セントライト記念までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからアサマノイタズラのラップ適性を分析すると、「持続力型・バランス型×ラップスピード12秒00〜12秒50」のレースを得意にしていることがわかります。
中山芝中距離戦に多い4ハロンや5ハロンのロングスパート戦に強いことがアサマノイタズラの特徴です。
菊花賞で求められるラップ適性に対しては、新馬戦3着と未勝利戦1着のレースが合致し、スプリングステークス2着の結果が近接します。ラップ適性の評価は及第点と言えます。
A、B+、B、B-、Cの5段階で評価するラップ適性の評価は、B+に近い「B」です。
個人的に芝2000m前後の中距離馬と捉えており芝3000mへの距離適性は疑問ながら、セントライト記念を勝利した馬ですから、3着候補としては抑えておく必要があるかと考えます。
ディープモンスター ラップ分析
2頭目には、ディープモンスターを取り上げます。
上図はディープモンスターのデビュー戦から前走日本ダービーまでのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからディープモンスターのラップ適性を分析すると、「バランス型〜瞬発力型×ラップスピード12秒00〜12秒40」のレースを得意にしていることが分かります。
菊花賞で求められるラップ適性に対しては、ラップ適性が合致するレースはありませんが、勝利した梅花賞の適性が近接しています。ただ現状のレース振りを見る限り、道中のラップがしっかり緩んでのバランス型や瞬発力型が向く馬と考えており、阪神芝3000mでタフなラップ構成を想定する中では高評価はつけづらいです。
そのためラップ適性の評価は、「B」です。
馬券的には厳しい一頭と評価してます。
ヴィクティファルス ラップ分析
3頭目には、ヴィクティファルスを取り上げます。
上図はヴィクティファルスのデビュー戦から前走セントライト記念までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからヴィクティファルスのラップ適性を分析すると、「持続力型〜瞬発力型×ラップスピード12秒10〜12秒50」のレースを得意にしていることが分かります。
ラップスピード12秒00を切る共同通信杯で2着の結果がありますが、新馬戦やスプリングステークスでの勝利やその他のレースの結果を見る限り、ラップスピードは低速化した方が良い馬でしょう。
菊花賞で求められるラップ適性「持続力型・バランス型× 12秒20~12秒40」に対しては、適性が合致するレースはありませんがスプリングステークスの適性が近接しており、一定の評価ができます。
ラップ適性の評価は、「B」です。
低速ラップという条件はヴィクティファルスにとって好材料と考えますが、芝1800m以上のレースでの好走実績がないため距離適性はかなり疑問です。
今回も馬券圏内に絡む走りは、厳しい一頭ではないかと予想します。
ヴァイスメテオール ラップ分析
4頭目には、ヴァイスメテオールを取り上げます。
上図はヴァイスメテオールのデビュー戦から前走ラジオNIKKEI賞までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからヴァイスメテオールのラップ適性を分析すると、「持続力型・バランス型×ラップスピード12秒00〜12秒90」のレースを得意にしていることが分かります。京成杯の走りを見る限り、現時点では瞬発力勝負よりは持続力勝負の方が向く馬です。
菊花賞で求められるラップ適性に対しては、適性が合致するレースはありません。ただし、持続力型やバランス型のレースでは非常に高いパフォーマンスを示して2戦2勝という点を考慮すれば、高いラップ適性が見込めると考えます。
ラップ適性の評価は、「B+」と高評価をつけます。
前走のラジオNIKKEI賞は非常に強い競馬で圧勝でしたし、前々走のプリンシパルステークス4着についても完全前残りの中を後方からよく追い込んでおり、パフォーマンス自体は悪くありません。
芝3000mへの距離適性は未知数ながら、能力・ラップ適性からは期待値が高い一頭です。
グラティアス ラップ分析
5頭目には、グラティアスを取り上げます。
上図はグラティアスのデビュー戦から前走セントライト記念までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからグラティアスのラップ適性を分析すると、「瞬発力型・超瞬発力型×ラップスピード12秒30〜12秒60」のレースを得意にしていることが分かります。
スローの瞬発力戦のレースを先行して、直線で抜け出し、後続を抑え込むという形がグラティアスの好走パターンです。
菊花賞で求められるラップ適性に対しては、適性が合致するレースはありません。
ただ重賞制覇を飾った京成杯のラップ適性がやや近接していますので、中速ラップ〜低速ラップの持続力型やバランス型への適性は悪くないと言えるでしょう。
ラップ適性の評価は、「B」とします。
日本ダービーやセントライト記念のラストの脚の止まり方を見ると、個人的に距離が長いと考えています。ラップ適性は特筆すべきものがない中で、距離適性が不安となると厳しい評価の一頭です。
エアサージュ ラップ分析
最後の1頭には、エアサージュを取り上げます。
上図はエアサージュのデビュー戦から前走札幌日刊スポーツ杯までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからエアサージュのラップ適性を分析すると、「持続力型〜超瞬発力型×ラップスピード12秒20〜12秒40」のレースを得意にしていることが分かります。
菊花賞で求められるラップ適性に対しては、適性が合致するレースはありませんが、前々走の1勝クラスや前走の札幌日刊スポーツ杯の適性が近接しており評価ができます。
走りを見る限り、長くいい脚を使う持続力タイプの馬で、その特徴は菊花賞で求められる適性と合いそうです。
そのためラップ適性の評価は、「B+」とします。
前走で芝2600mの距離をこなしており、レースのラップ構成から考えても芝3000mへの距離適性は問題ないでしょう。
急坂コースへの適性や能力比較など未知数な点は多いですが、先行して高い適性を活かしての3着候補としては面白い一頭ではないかと評価しています。
菊花賞2021 推奨穴馬
それでは、この記事の最後に推奨穴馬についてご紹介します。
推奨穴馬ですが、「ヴァイスメテオール」を取り上げます。
芝3000mへの距離適性は未知数ながら、能力・ラップ適性からは期待値が高い一頭。
ハマった時の爆発力もある馬ですから、その爆発力にかけてみるのもありと考えています。