こんにちは!
いつも競馬知恵袋をお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では、注目のグランプリレース「有馬記念」の予想について特集します!
ご紹介する内容は有馬記念の予想のポイントとなるラップ分析と有力馬3頭クロノジェネシス、フィエールマン、ラッキーライラックのラップ適性についてです。
ラップから有馬記念をしっかりと予想していきます!
ぜひ、最後までお読みください。
有馬記念2020 ラップ分析
この記事の初めに有馬記念の予想のポイントとしてラップ分析をご紹介します。
このラップ分析については、独自の予想ツールであるラップマトリックスを用いて分析を行います。
こちらは直近5年の有馬記念のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
このラップマトリックスとはラップスピードを縦軸に、脚質型の指標であるレースペースチェンジ指数(競馬ソフト「ターゲットフロンティア」で使用される数値「RPCI」)を横軸に取り、対象レースのラップ適性を散布図にまとめたグラフです。
縦軸のラップスピードからは高速ラップ、中速ラップ、低速ラップへの適性が、横軸の脚質型からは前傾ラップのバテてからの「底力勝負」、もしくはワンペースな「持続力勝負」、あるいは上り3ハロンの「瞬発力勝負」に強いのかが分かります。
ラップマトリックスから有馬記念のラップ適性を分析すると、ラップスピードは昨年こそ例年よりも速かったものの、例年であれば中速ラップもしくは低速ラップが基本であることが特徴です。
昨年のラップスピードが例年よりも速かったことについては前傾ラップの展開の影響もありますが、最も大きな影響は昨年の中山の馬場状態が例年よりも高速馬場であったことがあげられます。
今年の中山開催の馬場状態は例年通りの時計のかかる傾向を示していますので、今年は中速ラップもしくは低速ラップでの勝負となるでしょう。
脚質型については各年でバラつきが生じていますが、近年は底力型もしくは持続力型が基本です。
今年の有馬記念の出走メンバーを見ると前走ド派手に逃げたキセキ、先行力のあるバビットがおり、レースが瞬発力勝負に傾くのは考えづらいです。今年も底力型もしくは持続力型の一戦でしょう。
このような背景をふまえて考える有馬記念で求められるラップ適性ですが、「底力型・持続力型×ラップスピード12秒10~12秒30」に設定します。
次以降にご紹介する有力馬3頭クロノジェネシス、フィエールマン、ラッキーライラックの評価については、このラップ適性を判断軸に行っていきます。
有馬記念2020 有力馬分析
それではここからは、有力馬3頭クロノジェネシス、フィエールマン、ラッキーライラックのラップ適性についてご紹介していきます。
有馬記念2020 クロノジェネシス
まず初めに取り上げるのが、「クロノジェネシス」です。
こちらはクロノジェネシスの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからクロノジェネシスのラップ適性を分析すると、オールラウンダーなラップ適性を示しつつ、その上で中速ラップから低速ラップの底力型や持続力型のレースに強いことがあげられます。
その代表的なレースとしてあげられるのが、圧勝した今年の宝塚記念です。
この宝塚記念のラップ適性は「持続力型×ラップスピード12秒14」であり、このラップ適性は有馬記念で求められるラップ適性「底力型・持続力型×ラップスピード12秒10~12秒30」と合致しており非常に高く評価ができます。
このような点から、有馬記念に対するクロノジェネシスのラップ適性は極めて高いと評価します。
前走の天皇賞秋については、高速ラップの瞬発力型とラップ適性がクロノジェネシスに向きませんでした。さらにスタート後2度挟まれる形となり、この馬の定位置である好位を取ることができず、やや後方で外々を回される厳しい競馬となりました。
それにも関わらず、結果としてはアーモンドアイとコンマ1秒差の3着ですから及第点です。
今回の有馬記念は、ラップ適性が前走の苦手ゾーンから得意ゾーンへ傾くことが予想されますのでパフォーマンスの大きな向上が見込めます。
初の2500mということで距離適性こそ気になるものの、それでも圧倒的ラップ適性からくる信頼度は揺るぎません。
今年の有馬記念をオッズの視点からクロノジェネシス、フィエールマン、ラッキーライラックの三強と称するなら、クロノジェネシスのラップ適性は三強の中でも断トツです!
ラップ分析から考える構図としては、三強ではなくクロノジェネシスの一強と考えます。
有馬記念2020 フィエールマン
次に取り上げるのは、「フィエールマン」です。
こちらはフィエールマンの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスからフィエールマンのラップ適性を分析すると、瞬発力が求められるレースであるバランス型や瞬発力型のレースに強いことが分かります。
フランス牝系に父ディープインパクトの血統背景らしい、終いのキレを活かせるレースで高いパフォーマンスを発揮します。
前走の天皇賞秋についても一気の距離短縮となりましたが、瞬発力型のレースとなったためきっちりと適応してきました。
一方で底力型や持続力型といったタフさが求められるレースについては、有馬記念と札幌記念、ラジオNIKKEI賞と3戦していますが4着、3着、2着。この馬の能力からすると結果を残せていません。
このような結果から、有馬記念に対するラップ適性は疑問符がつきます。
ただし、能力自体はメンバー中最上位争いの一頭であることは間違いないでしょう。
またスタミナ豊富で現役屈指のステイヤーであることから今回の距離延長ローテは大きなプラス材料です。
実際にここまで距離延長ローテは、海外レースの凱旋門賞を除けば4戦3勝と抜群の成績を残しています。
最終的な評価としてはラップ適性は低評価ですが、高い能力と距離延長ローテなどプラス材料も多い点を考慮して予想印としては何かしら印を打つべき一頭と考えています。
有馬記念2020 ラッキーライラック
この記事の最後に取り上げるのが、「ラッキーライラック」です。
こちらはラッキーライラックの直近10戦のラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるラッキーライラックのラップ適性ですが、先ほど取り上げたフィエールマン同様に瞬発力が求められるレースであるバランス型や瞬発力型のレースに強いことが分かります。
一方でタフさが求められる底力型や持続力型のレースは合いません。
実際にラップ適性が「持続力型×ラップスピード12秒14」となった今年の宝塚記念は6着と凡走しています。
この宝塚記念のラップ適性は有馬記念で求められるラップ適性と同じであり、その点からラッキーライラックの有馬記念に対するラップ適性は低評価です。
またローテーションとして300mの距離延長は気になりますし、この秋はエリザベス女王杯が大目標でしたでしょうから、そのレースを使ってのプラス一戦による仕上げも気になります。
このような点を加味すると有力馬の中では最も低い評価となり、思い切って馬券から外すことも視野に入る一頭です。
以上、この記事では有馬記念の予想のポイントとなるラップ分析と有力馬3頭クロノジェネシス、フィエールマン、ラッキーライラックのラップ適性についてご紹介しました。
ご紹介した内容が馬券を予想する上で少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。