こんにちは!
いつも競馬知恵袋をお読みいただき、ありがとうございます。
この記事では牡馬三冠最後の一戦、コントレイルの三冠がかかる注目のレース「菊花賞」の予想について特集します!
ご紹介する内容はコントレイル、ヴェルトライゼンデに次ぐ有力馬となるバビット、サトノフラッグ、ヴァルコスの3頭のレース適性です。
ラップから菊花賞をしっかりと予想していきます。ぜひ最後までお読みください!
菊花賞2020 ラップ分析
まず初めに菊花賞の予想のポイントとなるラップ分析や末脚・脚質適性について簡単にご紹介します。
ラップスピートと脚質型の2軸で考えるラップマトリックスで導く菊花賞のラップ適性は、「バランス型・瞬発力型×12秒10~12秒40」です。
次に菊花賞の末脚適性は上り4F勝負、そして超道悪馬場で行われた2017年を除く直近5年の上り3Fの平均時計は35秒2。長距離戦らしくやや時計のかかる上り勝負となっています。
最後に脚質適性は「差し圧倒的優勢で、位置取りとしては3角10番手以内の好位からの差し」となっています。
末脚適性:上り4F勝負(上り3F:35秒2)
脚質適性:差し( 3角10番手以内)
菊花賞2020 有力馬 レース適性
ここからは菊花賞の有力馬となるバビット、サトノフラッグ、ヴァルコスの3頭のレース適性についてご紹介していきます。
バビット レース適性
まず初めに取り上げるのが、バビットです。
上図はバビットのデビュー戦から前走セントライト記念までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるバビットのラップ適性は、ラップスピードは中距離戦の中速ラップ~低速ラップ、脚質型は持続力型に強いことがあげられます。瞬発力型となった早苗賞を勝っていることから一定のオールラウンダーな適性を示しつつも、レースのパフォーマンスで見れば高いパフォーマンスを発揮したラジオNIKKEI賞、セントライト記念から持続力型がベストです。
一方で長距離戦でラップスピードが低速化すること自体は向くでしょう。
末脚適性に目を向けるとやや時計がかかる上り勝負はプラスです。ただしラップ変化を必要としないワンペースな持続力勝負に強い傾向を示しており、菊花賞で求められる上り4F勝負に対する適性は疑問符がつきます。
さらに疑問なのが脚質適性。菊花賞は逃げ馬が明らかに不振のレースで直近10年で逃げ馬で馬券に絡めたのは2013年のバンデでのみで、掲示板を確保できたの2頭のみとなっています。
このような背景をふまえてバビットの菊花賞に対するレース適性をまとめると、能力と近走の勢いは高く評価、そして一定のラップ適性も認めつつも、末脚適性は疑問で脚質適性は明らかにマイナスと言わざる負えません。
セントライト記念は本命で強く推奨したバビットですが、菊花賞については厳しい評価です。
サトノフラッグ レース適性
次に取り上げるのが、サトノフラッグです。
上図はサトノフラッグのデビュー戦から前走セントライト記念までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるサトノフラッグのラップ適性は、ラップスピードは中距離戦の中速ラップ~低速ラップ、脚質型は持続力型・バランス型に強いことがあげられます。ディープインパクト産駒ながら高速馬場の瞬発力勝負よりは、時計のかかる馬場での持続力勝負もしくは4ハロンの末脚勝負のバランス型が向きます。
そのため、脚質型がレースがスローで流れての瞬発力型になると厳しいですが、ある程度持続力が求められるバランス型になると高いパフォーマンスを発揮してきそうです。
末脚適性に目を向けるとラップ変化を必要としないワンペースな持続力勝負に強い馬ですが、上り35秒台のやや時計がかかる4F勝負であれば十分に対応可能と捉えます。
適性において高評価なのが脚質適性。好位からの差しが好走パターンの菊花賞において、サトノフラッグのような3角好位からマクリ気味に上がれる脚質は非常に魅力です。脚質適性は今年の菊花賞のメンバー中でもコントレイルに匹敵すると考えています。
このような背景をふまえてサトノフラッグの菊花賞に対するレース適性ですが、能力は一定の評価ができますし、ラップ適性と末脚適性についてもまずまずの評価です。さらに脚質適性については非常に高い評価でサトノフラッグの脚質は菊花賞の好走パターンと言えるでしょう。
距離適性が疑問視されるサトノフラッグですが、個人的には狙い目の一頭と考えています。
ヴァルコス レース適性
最後に取り上げるのが、ヴァルコスです。
上図はヴェルコスのデビュー戦から前走セントライト記念までのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるヴァルコスのラップ適性は、ラップスピードは中距離戦の高速ラップ~低速ラップ、脚質型はバランス型に強いことがあげられます。現時点では持続力が求められるレースになると伸びきれず、逆に瞬発力が求められるレースになるとキレ負けして善戦止まりといった馬です。
その点で考えれば、菊花賞は求められる脚質型が「バランス型」になることが多いため、高いラップ適性が見込めます。実際に菊花賞で求められるラップ適性と合致するゆきやなぎ賞を快勝している点は高評価です。
また血統的に欧州指向が強く、母父ダンスインザダークであることをふまえれば長距離戦でのラップスピードの低速化は歓迎でしょう。
末脚適性に目を向けると好走実績こそないものの、脚質型がバランス型に強い点を考慮すればやや時計のかかる上り4F勝負は向くでしょう。
また脚質適性についても差し脚質ですから悪くありません。ただし、コントレイルやサトノフラッグと比較すると3コーナーから4コーナーにかけての推進力(追走力)が物足りない印象です。
このような背景をふまえてヴェルコスの菊花賞に対するレース適性ですが、バランス型に強いラップ適性は高く評価ができます。また「やや時計のかかる上り4F勝負」の末脚適性、「好位からの差し」の脚質適性も一定の評価ができます。
力関係を考えると素質は評価しつつも、バビットやサトノフラッグと比較すると一枚落ちる印象です。そのため高いレース適性で能力面をどこまで補えるかでしょう。
人気次第では、サトノフラッグ同様に狙いたい候補馬の一頭と考えています。
菊花賞 レース適性 まとめ
ここまでバビット、サトノフラッグ、ヴァルコスのラップ適性を軸とした菊花賞の適性についてご紹介しました。
最後に過去の記事で取り上げコントレイル、ヴェルトライゼンデを含めた菊花賞の有力馬の適性についてまとめたいと思います。
まずは最有力馬のコントレイルですが、低速ラップに対するラップ適性には若干の不安がありますが能力は圧倒的に抜けており、末脚適性・脚質適性も申し分ありません。キセキが勝った2017年の菊花賞のような特殊な馬場状態にならなければ、圧倒的能力で押し切ってしまう可能性が高いです。
次点で評価したいのがヴェルトライゼンデ。菊花賞に対するラップ適性は高く、血統的にも菊花賞での激走を予感させます。ただしコントレイルとヴェルトライゼンデを組み合わせた馬券になると、オッズが極端に低そうなため、その点が気がかりです。
一方で、一定の配当妙味が見込めて適性が強く期待したいのがサトノフラッグとヴェルコスの2頭。この2頭については2着、3着候補で積極的に狙いたいところです。
最後にバビットについては能力と近走の勢いは評価しつつも、末脚適性と脚質適性が著しく合いません。そのため、有力馬の中では厳しい評価となっています。
以上、この動画では牡馬クラシック最終戦「菊花賞」の予想についてご紹介しました。
今回ご紹介した内容が菊花賞を予想する上で少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。