こんにちは!KAZUです。
この記事では、「ヴィクトリアマイル」の予想第1弾として予想のポイントと有力馬のラップ適性の評価について特集します。
馬券予想にぜひご参考ください。
目次
ヴィクトリアマイルの予想のポイント
初めにヴィクトリアマイルの予想のポイントについてご紹介します。
ヴィクトリアマイルのラップ分析
まずはラップ分析を取り上げます。
下図は、直近5年のヴィクトリアマイルの個別ラップの傾向をまとめたグラフです。
ヴィクトリアマイルは、東京の芝マイルG1らしい高速決着が特徴のレースです。直近5年平均の赤色のグラフで分析すると、道中のラップは緩んでも11.6、その上で上がり3Fは11.2、11.1、11.6の「33.9」と超高速上がりとなっています。高速決着、そして速い上がりへの適性が強く求められるレースと言えます。
この傾向は独自のラップ分析ツール「ラップマトリックス」に落とし込み分析を進めた場合でも同じであり、1F平均のラップスピードは過去5年のうち良馬場開催となった直近3年がラップスピード11.40を切る超高速ラップとなっています。
逆に道悪馬場になった場合は、ラップスピード11.50以上の高速ラップを示しています。
このような背景から今年のヴィクトリアマイルで求められるラップ適性ですが、良馬場で「持続力型〜バランス型×ラップスピード11.30〜11.45」、道悪馬場で「持続力型〜バランス型×ラップスピード11.50〜11.70」に設定します。
ヴィクトリアマイルの脚質と上がり3F
ここからは、その他の予想のポイントとして「脚質と上がり3F」を分析していきます。
まず脚質ですが、ヴィクトリアマイルは4コーナー5番手〜12番手の「差し」脚質の馬が好成績です。直近5年で4勝、2着3回、3着4回と圧倒的な成績をあげており、単勝回収値・複勝回収値ともに100を超えています。
また上がり3Fは、1位の馬が2勝、2着3回、連対率・複勝率83.3%と好成績。この1位の馬の上がり3Fの実績を見ると、32秒台後半から33秒台前半と極めて速い上がりを繰り出しています。
脚質・上がり3Fからは、ヴィクトリアマイルは「差し脚質で上がり3F32秒台も視野に入る非常に速い末脚を使える馬」が好走パターンと言えるでしょう。
NHKマイルカップの有力馬の評価
ここからはヴィクトリアマイルの有力馬4頭、デアリングタクト、レイパパレ、ソダシ、ソングラインの評価についてご紹介します。
なお評価については、S、A+、A、B+、B、C+、C、Dで行なっていきます。
デアリングタクト
まず初めに、「デアリングタクト」を取り上げます。
こちらは、デアリングタクトのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
プロットしたグラフには、直近のレース名と馬場状態、馬場傾向、レース全体の上がり3ハロン、人気と着順を記載しています。その上で緑の枠は実績をあげているラップ適性、赤いゾーン・青いゾーンは求められるラップ適性となっています。
ラップマトリックスから考えるデアリングタクトのラップ適性ですが、「超底力型〜瞬発力型×ラップスピード11.70〜12.20」のレースで実績を残しています。
ヴィクトリアマイルに対するラップ適性は、良馬場では適性が合致・近接するレースはなく、道悪馬場では3番人気で1着のエルフィンステークスの適性が合致します。ここまでラップスピード11.70を切るレースの経験がなく、当然ながらマイル戦の超高速ラップの経験もありません。
道悪馬場であれば高いラップ適性が見込めると考えますが、良馬場になるとラップ適性は未知数です。
ラップ適性の評価は、良馬場で「B」、道悪馬場で「A」とします。
無敗の牝馬三冠馬ということで能力は、今回のメンバーにおいてトップクラスでしょう。
ただし、1年休養で故障明けのローテーションとラップ適性を考えれば、良馬場では危険な人気馬と言えます。一方で道悪馬場・特に重・不良馬場となれば、ローテーションを考慮しても好走の可能性があると予想します。
レイパパレ
2頭目には、「レイパパレ」を取り上げます。
こちらは、レイパパレのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるレイパパレのラップ適性ですが、「持続力型〜瞬発力型×ラップスピード11.70〜12.20」のレースで実績を残しています。
ヴィクトリアマイルに対するラップ適性は、良馬場では適性が合致・近接するレースはなく、道悪馬場では金鯱賞の2番人気で2着、糸魚川(いといがわ)特別の1番人気で1着の適性が近接します。デアリングタクト同様に、ここまでラップスピード11.70を切るレースの経験がありません。道悪馬場であれば高いラップ適性が見込めますが、良馬場になるとデアリングタクトよりは高速適性はあると評価しつつもラップ適性自体は未知数です。
ラップ適性の評価は、良馬場で「B」、道悪馬場で「A」とします。
能力面はこちらもデアリングタクト同様にトップクラスでしょう。
脚質に目を向けると、逃げ・先行脚質のヴィクトリアマイルの成績は奮いません。
そのような点を加味すれば、良馬場開催の場合は抑えまでの馬と予想します。
ソダシ
3頭目には「ソダシ」を取り上げます。
こちらは、ソダシのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるソダシのラップ適性ですが、「持続力型〜瞬発力型×ラップスピード11.35〜12.00」のレースで実績を残しています。
ヴィクトリアマイルに対するラップ適性は、良馬場では桜花賞の2番人気で1着の適性が合致し、道悪馬場では阪神JFの1番人気で1着の適性が合致、フェブラリーSの4番人気で3着の適性が近接します。
桜花賞で示したマイル戦の超高速ラップの適性は光るものがあり、良馬場におけるラップ適性は非常に高い評価ができます。道悪馬場では、芝レースにおける道悪馬場自体の経験がないため未知数な側面が強いです。
ラップ適性の評価は、良馬場で「A+」、道悪馬場で「B+」とします。
近走はメンタル面に課題が生じていますが、能力面は今回のメンバーではトップクラスと言えます。脚質の傾向から勝ち負けするには馬場傾向が味方してほしいところではありますが、良馬場開催における本命候補の一頭です。
ソングライン
4頭目には「ソングライン」を取り上げます。
こちらは、ソングラインのラップ適性をまとめたラップマトリックスです。
ラップマトリックスから考えるソングラインのラップ適性ですが、「底力型〜バランス型×ラップスピード11.35〜11.75」のレースで実績を残しています。
ヴィクトリアマイルに対するラップ適性は、良馬場では桜花賞の7番人気で15着、NHKマイルカップの7番人気で2着の適性が合致し、道悪馬場では関屋記念の1番人気で3着、富士Sの1番人気で1着の適性が合致します。
良馬場で適性が合致する桜花賞15着の結果は道中の不利と不振の右回りコースを加味すれば度外視でき、同コースで示したNHKマイルカップ2着の超高速ラップの適性は高く評価できます。
ラップ適性の評価は、良馬場で「A」、道悪馬場で「B+」とします。
海外遠征帰り、キズナ産駒で上がり3Fにどこまで速い末脚を使えるかは気になりますが、得意の左回りコースのマイル戦においては上位陣3頭と比較しても能力はひけを取らないでしょう。
ソダシ同様に、良馬場における本命候補の一頭と考えています。
ヴィクトリアマイルのまとめ
この記事では、ヴィクトリアマイルの予想第1弾についてご紹介しました。
タイトルに記載した「デアリングタクトは危険な人気馬かどうか!?」については、ラップ適性からは良馬場開催の場合は「危険な人気馬」となります。ただし、道悪馬場になると良馬場とは適性評価が変わってきますのでご留意ください。
週半ばに今回取り上げた有力馬4頭以外の出走予定馬の評価についてもご紹介する予定です。そちらの記事もぜひご視聴ください。
今回ご紹介した内容が馬券予想のご参考になれば幸いです。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。